旅して»旅紀行»旅日記» 2023-24年地中海»45日目 イヴィロン修道院-大ラブラ修道院

2023-24年地中海の旅

2024年01月24日(Wed)

45日目 イヴィロン修道院-大ラブラ修道院

 2時半から行われている朝のお祈りをパスしても朝食は食べられると教えてもらったので、パス。5時半頃から起きて準備をする。朝食は朝のお祈りが6時半に終わってその後食べるのだそうだが、人数の少ない今は昨日からテーブルにある残り物なので、6時20分頃からコーヒーを入れて食べ始める。オリーブ以外はほぼ甘いものだが、時間を気にせず自由に食べられるのはありがたい。フルーツはオレンジを食べ、リンゴは一つ持っていくことにした。6時半に朝食を取りに来た巡礼者は一人だけ。
24/01/24 14:14:46
 7時半頃にならないと明るくならないと思ってのんびりしていたら、7時過ぎには歩けそうな明るさになり、急いで準備。スタートは7時20分である。厚い雲に空が覆われ、冷え込みはなく暖かだが、雨が降りそうだ。
 海際まで出ると隣のスタブロニキータ修道院が遠方に見えている。真下はイヴィロンに属している教会。
24/01/24 14:26:34
 未舗装だが、歩くのは車道。分かりやすく歩きやすいのは助かる。夜中に雨が降ったのか地面が濡れており、車が来てもほこりが立たないのも良い。意外と交通量は多いと思ったが、朝早くに多かっただけで、日中は非常に少ない。アップダウンがあるものの、所詮は車道なのできつくはない。時間の余裕はあるのでこまめに休もうと思っていたが、雨上がりでどこも濡れていて、座る場所が中々ない。仕方なく、最初の休憩は立ったままで、服を脱いだり水を飲んだり。
 1時間半ほど歩いた時点でアトス山が正面に…、でも上部はすっぽり雲に覆われている。
24/01/24 15:50:54
 30分後、みるみる快晴になり、アトス山の山頂が見えた。
24/01/24 16:26:58
 中間点あたりで、目的地である大ラブラ修道院の修道士が一人で車に乗っており、乗っていくかと誘ってくれたが、気分良く歩けているので断って進む。さらにしばらく行くと水場に石垣があり、乾いている部分もあったので座って休むことができた。ここで昨日の弁当を開ける。幸い傷んではおらず、ここで食べきる。
 前半にも水が溢れ、足が濡れそうな場所があったが、とうとう10センチ以上の流れを越えねばならない場所に来た。しばらく車を待ったが来ず、仕方なく靴を脱いで渡る。山の上には雪が見えているのでかなり冷たいだろうと心配していたが、水温は何とか大丈夫。しかし、渡り終えたところはどろどろで、それを越えねば靴を履ける場所がない。泥を踏んでしまったので足をきれいにして靴下をはくまでにかなり時間がかかってしまった。
24/01/24 18:48:34
 そして2度目の渡渉場。今度はしばらく待っていたら逆側から車が来たので、数メートルだが乗せてもらい助かった。
 大ラブラ修道院に着いたのは12時50分。20キロの道のりで、6時間はかかると聞いていたが、5時間半で到着だ。小休憩を含んで時速4キロ、それに昼食の時間を加えるとちょうど5時間半。いつもの徒歩旅と同じペースだ。
24/01/24 19:43:22
 ここはアトスで一番古くて、非常に大きな修道院だが、人の気配がない。
24/01/24 19:51:00
 いろいろ中を探して、やっと人を見つけた場所は蒸留所。シプロという酒を蒸留しているところだ。
24/01/24 19:57:32
 すぐに作業が終わってしまったが、チェックインの場所を教えてもらって、そこで手続きをする。
 今日はシプロとコーヒーと水のウエルカムドリンクで、お菓子も2品付いた。
24/01/24 20:06:52
 部屋はトリプルのシングルユース。きれいな部屋でありがたいところだが、昨日の部屋に比べると、机がなく、タオルも付いていない。ここも熱々のホットシャワーがありがたい。
24/01/24 20:33:18
 2時半から教会でお祈りだという。昨日よりも1時間早い。疲れているのと明日の計画を考えたいので、少し遅れていこうかなと思ったが、2時半過ぎに切りが付いたので、教会に行く。イヴィロンよりも中の壁画は見応えがある。イヴィロンでは異教徒も同じ部屋に入れたが、ここでは最奥の部屋には入れず。まあ疲れていて足がまだ熱を持っているので、あまり動かず、椅子に座って皆さんのお祈りを見ていた。
 お祈りは3時半にいったん中断。向かいの建物で何と夕食だ。まさか3時台に夕食とは・・・。修道士以外は6人でうち1人はポリス。さすがにこっそり写真も難しい。出たのは豆スープにオリーブ、硬いパン、キャベツと人参のサラダ、オレンジ、ワインと水。スープの味は今一と思ったが、後から考えると歩いて疲れたので味がなく感じたのかも。塩は食卓にあったので、かければ良かった。ワインは安ワインの中でも下の方の味で昨日の美味いワインに比べると雲梯の差だ。でもこちらは自由にお代わりできたのでそれは良かった。4時ぴったりに朗読が終わり、食事終了。時間が短いのでがつがつ食べてしまう。まあ2日目なので要領が分かった分食べやすくはあった。この修道院は泊まるなら15時までに来てくださいと予約の返信にあったが、食事時間の都合だったのだろう。食堂の建物の内外にも壁画がたくさんある。
24/01/24 21:36:46
 4時から再びお祈りの時間。4時半でいったん終了したので、そこで抜けてしまって修道院の中や外をゆっくり歩く。明日こそ暗い時間に出たいので写真を撮るのは今だけなのだ。
24/01/24 23:24:02
24/01/24 23:27:40
 部屋に戻って明日の作戦を考える。明日はバスがないと言われたので、3時間歩いてカフソカリヴィヤ9時35分発の船に乗るのが一番無難。これだと6時半に出ねばならない。6時半に出るなら全部歩くことが可能かも・・・。うーん、悩ましい。
 明るい時間から部屋にこもったのに、シャワーを浴び、計画を考え、日記を書いていたら、あっという間に10時を過ぎている。
« 44日目 テッサロニキ-ウラノポリ-デフニ-クトゥルムシウ修道院-イヴィロン修道院