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2013年秋 韓国巨済島»2日目 古県、海金剛、巨済
2013年10月11日(Fri)
2日目 古県、海金剛、巨済
温泉を出てまず向かったのは、朝から活気に満ちている市場だ。もちろん野菜などもあるが、生きた魚がたくさん並んでいるのが島であることを感じさせてくれる。
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ムール貝が旬なのか、非常に多く出回っている。島の名物であるホヤやアンコウなども目に付いた。そんな中、一番美味そうに見えたのが、たくさん並んでいた太刀魚だ!
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市場の食堂がまだ開いていなかったので、繁華街の食堂を探し、そこで朝食をとる。選んだのは「カルチジョリム」、太刀魚の煮つけ♪ 2万ウォンするだけあって太刀魚たっぷり、昨夜の安食堂と違ってキムチの類も非常に美味い! 朝から豪華な食事をしてしまった。
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丸一日滞在できるのは今日だけなので、朝食後はバスに乗って島の反対側に向かう。ほぼ1時間バスに揺られて着いたのは鶴洞里(ハクトンリ)。丸石の海岸で人気の海水浴場のある村で、海岸沿いには海産物を食べさせるレストランや宿がずらりと並んでいる。
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海岸を歩くと何やら干しており、海産物だろうと思って近づくと米だった。
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さらにバスを乗り継いで今度は海金剛(ヘクムガン)へ向かう。海金剛は巨済市でもっとも有名な観光ポイントの一つで、冬のソナタで有名になった外島(ウェド)とセットの遊覧船で訪れるのが一般的となっている。ブームの頃には日本人が殺到したとか。しかし、写真を見ると外島は人口の庭園で興味が湧かない。絶壁の狭い水路を船で抜ける海金剛にだけ行きたく、そこだけの船を探したが見つからなかった。迷ったが遊覧船に乗るのは止めて、対岸の海金剛集落から海金剛を眺めることにした。写真右側の島が海金剛。
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海金剛の集落にも海産物を食べさせるレストランや宿が密集している、というかそればかり。海金剛観光の客目当てに出来た集落のようだ。そうはいっても魚を干していたりして、生活感はある。
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海岸まで下りると岩場になっており、ここからのんびりと海金剛を眺める。観光船はここからはもちろん、少し手前のカルゴッ里からやバスを乗り換えた鶴洞、エアポートバスもある長承浦などからもあり、見ていると結構な頻度で船が来ていた。
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海金剛からは歩いてカルゴッ里へ向かう。途中の展望台からカルゴッ里にある観光ポイントの一つ神仙台(シンソンデ)や松島などが見えた。
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カルゴッ里の集落は尾根沿いにある道路の北側にあり、その先にある「風の丘」が神仙台(シンソンデ)と並ぶ観光地となっている。韓国のドラマや映画のロケが何度も行われた場所らしい。この丘は大勢の観光客でにぎわっていた。
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もう一度尾根の道路まで戻り、今度は逆側の海岸にある神仙台に下る。人工的な風の丘よりも神仙台の方が私は好きだが、圧倒的に観光客の数は少ない。
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カルゴッ里からバスを乗り継いで島の中西部にある巨済面へ。島名と同じ地名の場所ということからこの辺りが島の中心として栄えた時代があったことが分かる。実際、見どころとなる古い建物がいくつかある。まずバス停の前にあって目立っているのが岐城館(ギジョンガン)だ。15世紀に役場兼軍司令部として建てられ、朝鮮王朝時代には巨済県の迎賓館として使われた建物で、慶南四大樓閣(轟石楼、洗兵館、嶺南楼、岐城館)の一つとなっている。
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岐城館の向かいにある建物は秩庁(ジルチョン)は、朝鮮王朝時代時代に図書館として使われた建物。
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模様が人の顔に見える秩庁の屋根瓦。

ここからまたバスに乗り、同じ巨済面にある内看里(ネガンリ)へ。いよいよ今回の旅で一番楽しみにしている牡蠣の専門店である。食事をしにわざわざバスに乗って行くなんてことは基本的にしないが、この牡蠣は別だ。ガイドブックで見た瞬間に行こうと思ったほどである。内看里の次のバス停で下車、同じバス停で降りた日本語の話せる韓国のおじさんに案内してもらって一番有名な牡蠣屋に向かう。道中左手は湾になっており、カキの養殖場が広がっている。牡蠣専門店が何軒か並んでいるというので一番にこだわらなくてもと思っていたが、この有名店は専用の養殖場を持っており、大人気なのだという。
客が来ると店の人は焼牡蠣用の大鍋をテーブルにセットする。誰しもが注文するほどこの焼牡蠣は人気なのだ。他にも牡蠣てんぷらや生牡蠣などもメニューにはあるり、コンロに火をつけるのは注文をしてからだった。牡蠣が焼けるまでの間、マッコリを飲みながら前菜に出てきた生牡蠣やキムチを食べる。うまーい。
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牡蠣が焼けたら、無心で食べるのみ。めちゃめちゃうまーーーーい! ひと鍋4人前で2万5千ウォン、これでも毎年値上がりしてるみたいだけど十分に安い!
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明日も食べに来ようと妻がねだり、古県まで戻るのは中止。本日の宿泊は牡蠣屋で教えてもらった巨済面のチムジルバンとなった。こじんまりしたチムジルバンだけど新しくて快適。妻は念願の垢すりとキュウリパックでご満悦。寝る場所も快適で良いチムジルバンだった。明るい時間に着いたのでその時にも写真は撮ったけど写真は翌朝快晴時の外観です。