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2023年インド»8日目 ジャイプール
2023年06月01日(Thu)
8日目 ジャイプール
夜半から発熱し、今日は一日寝ていようと起きた時は思っていた。妻が朝買って来てくれた薬を飲んでしばらくすると熱は下がり、頭痛もおさまった。のどが痛いのはひどくなってきている気もするが、出掛けることにする。時間は11時過ぎ。体調が思わしくなければ食事だけで戻っても良いと思って出かけたが、中途半端な時間で食事処が見つからないままメトロの駅に着く。そのままメトロに乗ってジャープールで一番有名な風の宮殿に向かった。
メトロの終点バディチャウパーを降りるとにぎやかな街の中心で、ジャイプールの象徴であるハワー・マハル=風の宮殿がある。明るいレンガ色の城壁の一角に細かい窓がたくさんある建物がある。これが風の宮殿だ。1799年に建てられた風の宮殿は藩王の居城であるシティ・パレスの一部である。砂岩を外壁に用いた5階建ての建造物で、通りに面した小窓は953もあるという。小窓を通して風が循環することにより涼しい状態に保たれる構造ゆえに風の宮殿と呼ばれている。「ラージャスターン州の旧ジャイプール旧市街」として世界遺産登録された物件の1つでもある。
明るいレンガ色の風の宮殿は別名ピンクパレスと呼ばれている。周辺の建物も同じ砂岩を用いたレンガ色なのでジャイプールをピンクシティーということもあるそうだが、街のほんの一画だけの色だし、ピンク色とは言い難い気がするが、どうだろう。
シティ・パレスの敷地内にもう一つの世界遺産であるジャンタルマンタルがある。18世紀に建てられた天文台で見応えはある。2010年にここだけ世界遺産登録されたあとシティーパレス内の多くの建物が、「ラージャスターン州の旧ジャイプール旧市街」として世界遺産登録されたのだが、何故同じ物件にしなかったのか不思議だ。同じくシティ・パレス内の「ラージャスターン州の旧ジャイプール旧市街」として世界遺産登録されたイサルラットタワーやシティーパレス本体などを見ながら、城壁内を散歩した。
私は風邪で、妻は下痢。2人ともあまり体調がよくない。暑くて喉が渇くので飲み物は色々飲んでいるが、食欲はない。昼食は昨日も食べたカチュリ一つをシェアしただけだ。
市バスに乗ってアンベールで有名なアマー(Amer)に移動する。まずは有名なパナミーナカクンド(階段井戸)へ。幾何学的な模様が美しい場所だ。以前は下の水場まで降りることが出来ていたが、今は禁止されている。
付近には歴史あるヒンズー寺院がいくつかあり、面白い。
16世紀に築城されたアンベール城は、「ラージャスターンの丘陵城塞群」として世界文化遺産に登録された城塞の1つだ。ここを訪れたことでムンバイに続いて市内観光一日で3ヶ所の世界遺産訪問となる。昔は象に乗って丘の上にある要塞へ登るのが人気で、私も象で登ったことがある。今回は象の姿がなく、その代わりかなり上まで車で行けるようになっていた。趣がなくなり、残念に思う。
アンベール城から万里の長城を思わせる城壁が延びている。それがジャイガル要塞だ。本当はこの要塞を歩きたかったが、体調が思わしくないので自重する。
アマーへの行き帰りのバスからマンサガー湖が見えた。湖には水の宮殿という意味であるジャルマハル宮殿がある。
ジャイプール中心部の南にあるサンガナリー門(Sanganeri Gate)でバスを降りる。このゲートも世界遺産となっている。
バプバザールをのんびり歩いた後、夕食をとる。ダルバティチュルマ(Dal Baati Churma)は、お祭りなので出されるラジャスタンの伝統料理だ。写真中央のボール2つがチュルマで、少し甘い。下の3つのボールがバティ。体調が戻ってきた私は美味しく食べたが、下痢が酷くなっていた妻はあまり食べられなかった。
営業時間が過ぎてしまっているアルバート博物館だが、ライトアップされ観光客の姿がチラホラ見える。1877年に完成したこの建物は、1887年にインドで初めての博物館として開館したものだ。
帰りもバスに乗って20時頃に宿へ戻った。朝は外出できないと思った体調だったのに、結局遅くまで市内観光をしていた。さすがに疲れ果てたが、無駄な一日にならずホッとする。