旅して»旅紀行»旅日記» 2023年インドネシア»17日目 バロントンコ-マラック-

2023インドネシア

2023年09月12日(Tue)

17日目 バロントンコ-マラック-

 ホテルは朝食付きだが、部屋の料金が一人でも二人でも同じ代わりに無料朝食は一人分。追加料金を払えば二人分なので、見て決めようと思っていたら、箱に入った弁当だった。これならシェアして、足りなければさらに外で食べた方が良い。メインのおかずはオポールアヤム、ココナッツミルクで調理した鶏肉だ。
23/09/12 08:02:14
 朝食後は昨夜のレストランに行く。B1(ベサトゥ=犬肉料理)が入荷予定なので食べてみたいなら朝おいでと昨日いわれていたのだ。しかし、入荷が遅かったのか、まだ準備が出来ていないという。店の裏で解体中だというので、様子を見せてももらった。犬は野良犬とかではなく、鶏や豚などと同じように飼育施設があるのだという。しかし、忌避する人が多いからか市場などには出回らず、レストランは直接注文し、持って来てもらうそう。昼食時間には出せるというが、そこまで食べたい訳でもなく、宿に戻ってチェックアウト。
 今日はマラックに戻り、18時発の船に乗ってサマリンダに戻る計画だ。17時に行けば大丈夫とは聞いていたが、マラックにはやはりバスもタクシーもなく、ヒッチハイクで行くしかない。時間が読めないので早めに出るに越したことはないだろう。街からヒッチハイクするときは、目的地方面側の街はずれまで移動するのが定石だ。そうしなければヒッチハイカーの目的方向が運転手に分からないので停車し難いのだ。エヘンに行きやすい場所に宿をとったため、マラック側は街の正反対である。4キロ先まで歩かないとヒッチハイクは難しそうだったが、昨日あまりに簡単だったのでホテルの前で少しやってみた。すぐにトラックが停まってくれたが、目的地が違う。でもトラックの進む方向の分岐まで乗せてもらい、そこから再びヒッチハイク。今度は中々止まってもらえず、仕方く歩きだす。元々4キロ歩くつもりだったので、問題はない。歩きながら車が来るたびに合図していたら、再び停まってもらえた。最初は少し先の市場までということで乗せてもらったが、時間はあるからと結局マラックまで送ってくれた。この辺りの車持ちは皆さん親切でありがたい。
 昼食時にマラックに着いたのでまずは食事。ドライバーお勧めの人気レストランに入る。
23/09/12 13:40:54
 ナシプチュルイカンマスバカール。イカンマスは鯉、イカンマスバカールで、焼き鯉を指す。プチュルはピーナツソースで味付けした野菜料理で今日はキャベツとモヤシが入っている。
23/09/12 14:06:24
 もう一品がララパンイカンマス。ララパンは揚げる調理法で通常はサンバルをつけて食べる。ララパンイカンマスは鯉のフライだ。
23/09/12 14:06:50
 食事が終わり、14時頃に船着き場へ。船は既に着いており、キッチンにいた女性が切符を販売していた。2階のVIPはベッド指定の予約制なのだ。まだ乗客は誰も乗船していないが既に切符は半分近く売れていた。時間はあるが、スコールが来そうな曇天なので妻は休んでいるという。私は一人で下船し、街に出る。
23/09/12 15:22:06
 船着き場の近くに屋台街があり、皆さん準備中。夕食に合わせているのか、船に合わせているのか・・・。
23/09/12 15:31:08
 市場には店は多く、品ぞろえも良いが、客がおらず、活気がない。こちらはもう閉める時間なのだろうか。
23/09/12 15:34:44
 八百屋やスーパーマーケットもチェックし、時間が余ったので郊外にまで歩く。街中は高台だが、少し歩けばここも遊水地で、高床式の住居が並び、ツバメタワーがある。
23/09/12 16:00:24
 歩いていると巨大な建造物が見えてきた。どうやら工事中の橋らしい。
23/09/12 16:11:56
 川沿いに戻り、建設中の橋を見上げる。クレーンはあるが、どう見ても建設は止まっている。鉄骨は錆びだらけなのはまだしも、コンクリの隙間から生えた木が何年も経っている様子なのだ。後から調べたところ、アジトゥルールジェジャン橋(Jembatan Aji Tulur Jejangkat)で、2008年に建設が始まり、2010年に完成予定だった橋だ。完成時の全長は1キロ以上の計画だった。インドネシア一の大河であるマハカム川には現在2つの橋しかない。一つが1987年完成、全長400メートルののマハカム橋、サマリンダ到着時に渡った橋だ。もう一つが全長710メートルのクタイカルタネガラ橋、サマリンダからコタバグンに行くときにテンガロンで渡った橋だ。クタイカルタネガラ橋は2001年完成だが、2011年に崩壊している。現在の橋は2代目で2015年に再建されたもの。アジトゥルールジェジャント橋の建設が止まってしまったのは、クタイカルタネガラ橋の崩壊がかかわっているものと思われる。
23/09/12 16:16:58
 川沿いを歩いていると今日の水揚げだと思われる魚を売っている露店があった。手前右側が先ほど食べたイカンマス、その左は昨日昼に食べたイカンハルワン、さらに左が一昨日朝に食べたイカンパティン。順調に地物の川魚を食べていることが分かり、少しうれしくなった。
23/09/12 16:47:00
 周辺には生け簀もたくさんある。そういえばカリマンタンに来てからの川魚は、パプアで食べた時のような泥臭さはない。一度生け簀に入れ泥を吐かせているからだろう。
23/09/12 16:53:56
 もう少しで戻れるかなというときになってスコールが来た。元々スコールが来そうな天気だったのに、傘もカッパも船に置いてきている。仕方がないので雨宿り。小一時間ほどボーっと止むのを待つ。小降りになったところで、歩き出し、港近くの八百屋へ。ここで果物を買っている間に再び雨脚は強くなり、豪雨の様相を見せてきた。いくら待っても雨は弱まらず、そのうち目の前の車道が川のようになってきて、場所によっては数十センチの水深になる。船着き場に戻りたかった17時を過ぎ、焦ってくる。ついに諦め、スマホやお金など濡れては困るものをビニールにくるみ、土砂降りの中を歩いた。たった300メートルだったが、パンツまで完全に濡れてしまった。船で乾いた服に着替えたが、服を干すスペースが足りないが仕方なし。
 インドネシアに来てからほぼ毎日スコールが来ていたが、いつも室内にいる時で困ったことがなかったので、舐めていた。雨具があればもう少しましだったのに…。
 港近くの屋台で夕食をとる店の目星を付けていたのにさすがに出られない。夕食は買ってきたフルーツとキャッサバチップス。
 コレンケンは、日本でいうリュウガンだ。剥き易く食べやすいので、移動中にぴったり。
23/09/12 18:15:36
 もう一種類はドラゴンフルーツ。以前中国の海南島で食べた時は白だったが、今日のは中も外も真っ赤。白よりも甘くておいしい。
23/09/12 18:22:22
 来る時の船は色んな世代の乗客がいたが、帰りの船は圧倒的に若者が多い。隣にいた大学院生は独学という割にまともな日本語が話せたので、少し日本語で会話をする。休みが終わって帰省先からサマリンダの大学に戻るところだそう。大学の新学期が始まる時にあたったので、若者だらけだったのだ。これまでの船と違ってスマホの音を垂れ流す人もおらず、夜は静かで助かった。
23/09/12 19:13:02
« 16日目 -マラック-バロントンコ-エヘン-バロントンコ