旅して»
旅紀行»旅日記»
2023年インドネシア»20日目 バンジャルマシン
2023年09月15日(Fri)
20日目 バンジャルマシン
川の街バンジャルマシンで有名なのは水上マーケット。陸路よりも水路が充実していた都市であり、陸上にある市場よりも水上マーケットが発達していた。しかし、道路事情が改善し、陸路による商業活動が活発化したことで、水上マーケットの需要は急速に低下した。住民のための市場としての機能は失われ、観光客相手の市場となった水上マーケット。たくさんの水上マーケットがなくなり、今は生き残っているのは2か所のみである。その一つであるクイン市場は市の中心部に近く、一度は廃れてしまったのを市政府が2020年に復活させた水上市場である。小規模だが今年訪れた人の写真もあったので、早朝からタクシーで訪れた・・・のだが、やっていなかった。コロナで中断していたのを今年は土日のみ復活させたとか。残念。

かなり遠いがロクバインタン水上マーケットは今も毎日やっているらしい。ツアー客向けで完全に観光客プライスの市場だというので敬遠したが失敗だったか。
こちらに来たのは近くに見どころがあるためであり、気を取り直し、まずは16世紀から19世紀にかけて栄えたバンジャール王国の歴代王の墓。

前の道には木造の橋が架かっており、バイクの行き来が激しい。

川に目を戻すと、水上マーケットの船が一艘だけやって来た。週末だけ営業の市になっても店となる船はどこかにある訳で、市の開かれない今日は水上集落を行商するのだろう。

すぐ近くに建つ木造のモスクは、スルタンスリアンジャーモスクだ。イスラム教を信奉した最初のバンジャール王であるスルタンスリアンシャーの治世中(1526~1550年)に建設された由緒あるモスクだ。

オリジナルではないのかもしれないが、内部は新しいモスクに引けを取らない美しさを保っている。

ここから街の中心部まで約5キロ。水上マーケットがなく時間が余ったので、のんびり歩いて戻ることにする。宿近くよりは川がきれいで、のどかな感じがする。

朝食は昨日昼と同じくクツゥパカンダガンン。この店も美味しかった。

今日も機能同様に赤いたれを塗って魚を炭火で焼いている。

自転車の前に乗客を乗せる自転車タクシー=ベチャを今回の旅で初めて見た。まだまだ現役で活躍している様子だ。

学校前では軽食屋台が並ぶ。

街の中心部を通り越し、宿近くの市場まで戻ってきた。午後に見た昨日よりも混雑しており活気がある。

空に穴の開いた卵が売られており、何のために開けたのだろうと思ったが、単に輸送中に壊れただけだった。穴の開いたものは集めて値段を下げて売っているのだそう。

昼食用のフルーツを買って宿に戻る。
妻がもう歩き疲れたというので、午後は一人でバスの切符を買いがてら、旧バスターミナルに向かう。行きはバイクタクシーを使ってあっという間。バスは基本的に旧バスターミナルから出る。新バスターミナルによる会社は一つだけでその会社の切符もここで売っている。他は見なここからだけだそう。新ターミナル存在意義は???
帰りは約6キロ。一人なので歩くことにする。バス道は面白くなかったので、遠回りになるが途中から裏道に入る。バス道近くは普通の都会だが、一歩裏道に入ると水路だらけで、水上集落や湿地に建つ高床式家屋ばかりだ。

道端の店で出ているコーヒーの値段や果物の値段が街の中心に近づくにつれどんどん高くなるのには驚いてしまう。最終的な値段は最初の倍ちかくだった。
夕食は宿の近くでナシクニン。上に乗っているのはアヒルの肉と鶏の卵。この街はこれまでに比べ野菜が少ない。元々熱帯雨林の人々はあまり野菜を食べず、ビタミン類はフルーツに頼っていたという習慣が残ってるのだろう。

店のショーケースに並ぶおかずはほとんどがタンパク質で、後は麺と豆腐。小さいほうの赤い容器の中身は野菜スープだが、メインの野菜はジャックフルーツだった。