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2023年インドネシア»29日目 バンダルランプン-バカウヘリ-マラック
2023年09月24日(Sun)
29日目 バンダルランプン-バカウヘリ-マラック
朝6時前にチェックアウトし、バスターミナルへ。ジャワ島へ渡る港であるバカウヘリ行きのバスは既に来ていたが、乗客は2人だけ。中々出発しそうにない。
朝食をとっていなかったのでターミナルでナシブンクス(弁当)を買おうとしたら、目の前で買っていたおばさんの倍の値段をいわれた。さすがにバカらしくて交渉する気にもなれず。値段がばれているのに外国人には適正価格で売らないのは、インドネシアでは珍しい。バリ島では何度かあるが、こんな外国人がほとんど来ないところでされるとは思わなかった。
軽食を売りに来たおばさんも運転手に売った値段の倍である。他の乗客にも高い値段をいっていたので、外国人からぼるというよりは、地元民価格と旅行者価格に差をつけて設定しているのだろう。
バスが出たのは6時55分。バカウヘリまではほとんど停車もなく、8時50分に到着した。9時のフェリーに合わせ皆急いでフェリー乗り場へ。しかし、ネット予約していた人はそのまま進めて、9時のフェリーに間に合ったが、していなかった人は切符が売っていないので間に合わなかった。スマホを持っていない人はコンビニでインターネット予約を代行してもらうしか方法はない。コンビニスタッフがスマホアプリで代行し、コミッションをとるシステム。コンビニはおかげで大混雑している。買い物に来た客がレジに近づけず困っていたほど。ターミナルの切符売り場をなくす意味が分からない…。
9時10分くらいにようやく切符が手に入り、10時の船にそのまま乗船する。
船から丘の上にある大きなモニュメントが見えている。港付近の見どころはこのモニュメントくらいで、モニュメントの近くにパダン料理のレストランが並んでいる。ジャカルタからここまでの往復にすることも考えたが、この港付近はジャワ人の街になっている。それでスマトラ訪問というのも寂しいので、バンダルランプンまで行ったのだった。
10時発の船なら乗りたかった12時35分発の列車はギリギリになりそう。切符を持っていなかったらまた間に合わないと思われる。乗り遅れても安いものなので、スマホにアプリをインストールし、切符購入を試みた。しかし、結局最後に日本のカードがはじかれる。3種類のカードでトライしたが、ダメ。ネット予約できるようになってもこれでは意味がない。そしてトライしているうちに売り切れた。
朝食を食べていなかったので、船内でカップ麺を食べる。空港と同じ値段だが仕方ない。
船が出港し、景色を見がてら船内を歩くといつの間にかすごく混んでいる。自分たちが乗っている冷房付きの船室は空いているのにと思っていたら、そこは有料でVIPルームなのだとか。分かりやすく書いておいて欲しかった。乗った時は外の席はガラガラだったのに…。
途中で高速船に抜かされた。高速船があるのは知っていたが、乗り場が少し離れており、バスを降りる時にどちらに乗るか決めねばならなかった。『高速船乗場に切符が売っておらず、スマホアプリで切符を買わねばならないのに日本のカードが使えず困った』という旅日記を読んでいたので、高速船を避けたのに、結局同じシステムで乗り逃し~。
12時10分にマラック到着。高速船からまだ車が下りているところだったので、到着時間にそれほど差はなかったようだ。
ここでも皆さん走って鉄道駅へ。そしてアプリで切符を買っている人は間に合った。駅ではちゃんと切符を売っており、外国人を優先してくれたので、間に合いそうだったが、売り切れでダメ。アプリを見ていたので知っていた。駅の販売枠があるかと期待したが、やはりだめだった。次の列車は16時20分、予約は入れてもらえたが、切符の販売は14時からなのでその時にまた駅に来ることに。列車が出発し、静かになった駅の写真を撮り、街に出る。
16時20分の列車だとジャカルタに着くのは夜遅くになる。この街からも空港バスが出ており、朝のバスに乗れば帰国便に間に合う。無理にジャカルタに行っても何かする時間はなくたったので、ジャカルタに行くのは止めた。ここのホテルにチェックインし、すぐに空港バス乗り場に行ってみる。明日のバスの確認し、一安心だ。
遅くなったがようやく昼食がとれる。メインはイカンサユルクニン、魚に野菜スープがかかっている。生野菜にサンバルを付けて食べるのが、ジャワ西部に広まるスンダ料理の特徴である。
十分な量でお腹一杯だが、食べたことのないプルクデルがあり、もうチャンスがないからと追加で注文。魚そぼろとジャガイモのコロッケだった。
この後、駅に行って列車予約をキャンセル。わずかだが現金が足りそうになくなり、少しだけキャッシングして、宿に戻る。
夕食はブブルアヤムチルボン。ブブルはお粥で、チルボンは西ジャワ州にある都市名。チルボン風鶏粥である。具だくさんなのに、サテ(串焼き)を別注文したので、お粥でも十分なボリュームがある食事だ。サテは、腸やレバー、砂肝などで、モツ好きには堪らないおいしさだ。
帰りに美味そうなマンゴーがあり、つい買ってしまう。先ほどのキャッシングは、残り三食の食事代を計算してのものなので、最後少し足りなくなるかも。