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2024スペイン、アルジェリア»5日目 バルデサロル-メリダ
西サハラ難民キャンプ訪問とスペイン全自治州訪問完了の旅
2024年04月25日(Thu)
5日目 バルデサロル-メリダ
早く寝たので明るくなってきた7時過ぎに目覚める。妻の起きる気配がないので、中庭に出てインターネットを使い今後の計画を練る。8時前に他の部屋の人々が出てきて騒がしくなったので部屋に退散する。ようやく妻が目覚めるも、まだ眠そう。9時にようやく朝食にする。昨日の夕方に買った生ハムとヤギのチーズ、ルッコラのサラダにパンとコーヒー。
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10時には出発したかったが、色々あって出発したのは11時半だった。今日は60キロ先のメリダに移動するだけ。高速道路なので移動はあっという間だ。
メリダも昨日のカセレス同様に紀元前にローマ人か建設した都市だ。同じく世界遺産登録されているが、こちらはローマ時代に重要だった都市で、ローマ時代の遺跡が「メリダの考古遺産群」として登録されている。
紀元1世紀に建設されたサンラザロの水道橋の近くに車を停めて、まずは水道橋を見学。水道橋よりも高い場所に駐車場があり、上部の水を流していた水路を見てから写真を撮った場所に降りた。水道橋の下部を作り替え、道を通しているのがおもしろい。
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水道橋の下にはサンラザロのローマ風呂の遺跡がある。紀元2世紀に建てられた風呂で、水道橋からのきれいな水を使ってスチームにし、排水は水道橋が越えている川に流したのだそう。
次からは有料の遺跡が続く。まずはメリダのローマ円形競技場。入場料は6€。他の見どころ全部で8ヶ所のセット券だと17€となっているので、セット券を購入し中に入った。紀元1世紀に造られた円形競技場で、長径430メートル、幅96.5メートルもある巨大な競技場で見るのには時間がかかるが、残っているものはそう多くない。
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そして聖エウラリア教会。レコンキスタの後、ロマネスク様式で建てられた教会なので、外観はカセレスにある教会とよく似ている。
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この教会もセット券で中に入れる。入場券を示して入った場所は教会内部ではなく、地下。実は聖エウラリア教会建てられた場所は、1世紀から3世紀にかけてローマ人の住居だった場所で、地下にその遺跡が残っているのだ。さらに4世紀以降は墓地となり、5世紀には大聖堂が建てられたため、その遺跡も地下に広がっているのだが、大聖堂跡は別料金で入らず。
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メリダの街を分断するようにグアディアナ川が流れている。この川は、イベリア半島の主要な河川のひとつで、下流は一旦ポルトガルに入り、河口はスペインとポルトガルの国境となっている。ルシタニア橋は1991年に完成した近代的な橋だ。
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橋の手前、役場のあるビルの下にモレリアの遺跡がある。ここもセット券で入る。ローマ時代の街の遺構だ。モザイク画がたくさん残っている。
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先ほどの橋の少し上流にローマ橋が残っている。紀元前1世紀に建てられたというこの橋は、今もわたることができる。
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ローマ橋のすぐ近くにあるアラブアルカサバはメインの見どころの一つ。ここもセット入場券で入る。名前の通りアラブの時代である西暦835年に建設された要塞だ。要塞の中庭にはローマ時代の街の遺構が残されている。
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ローマ時代の貯水槽も中庭の一角に残っており、今も階段を下りて水面近くまで行くことができる。
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アルカサバを出てすぐのバーで昼食にする。昨日のセットメニューが重かったこともあり、今日はビールとタパスだけにする。手前がヤギのシチュー。その右上が牛モツの煮物、パプリカパウダーがたっぷり入っていて赤い。どちらも肉が柔らかくなるまで煮込んであり、うまい。ビールにはオリーブが付いてきた。
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食事の後はローマ時代のディアナ(ダイアナ)神殿。ここもセット入場券で入る場所だが、中は小さな博物館のようになっているだけ。セット券でなければ無料で入れる部分の祭壇や外観だけでも十分に思われる。
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続いて街の中心部に点在する遺跡をいくつか見る。レイエス・ウエルタスの温泉は保存状態の非常に良いローマ風呂。
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次が一番の見どころだったが、朝からあまり元気のなかった妻がもう宿で休みたいと言いだした。仕方がないので駐車場まで一緒に戻り、一人で宿に行ってもらった。
駐車場に一度戻ったので、順番が変わり、次はアンフィシアターの家。ここもセット入場券で入る。ローマ時代の住居や工場、葬儀場などが残る街の遺跡だ。ここにもローマ風呂の遺跡があり、今日はいくつ目だろうと考えてしまう。
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モザイク画も数多く残り、中にはこれが2000年前のものとは思えないほど色がきれいに残っているものもある。写真のモザイク画はワインを作っている様子。
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そしてメインの見どころであるローマ劇場とローマ闘技場だ。ここもセット券で入る。ここ以外の個別入場料は6€だが、ここだけは13€もする。
まずはローマ闘技場へ。チュニジアのエルジェムを見たばかりなので、つい比べてしまう。ここだけ見ていれば素晴らしいが、保存状態などの問題もあり、こちらが見劣りしているのは否めない。
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続いてローマ劇場へ。これもリビアのサブラタやレプティスマグナを見た後なので見劣りしてしまう。
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事前にチェックしてあった見どころはあと一つ奇跡の水道橋だけ。ここは少し離れているのと無料駐車場があるのとで、最後に車で行くはずだった。妻が宿に車を移動させたので、行くなら明日朝だろう。その代わり、セット券で入れる場所が一つ残っており、そう離れていないのでそちらに向かう。
すぐ近くに闘牛場があったので立ち寄ってみた。今は閉鎖され、博物館とバーがあるだけ。バーは大人気で地元の人で賑わっていた。
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最後に訪れたのはミトレオの家。紀元1世紀から2世紀に建てられた住居遺跡で、ここにもローマ風呂やモザイク画があった。
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ミトレオの家は広大で、離れた場所にある墓地の遺構も見学することが出来た。
観光を終え、宿に着いたのが19時半。今日の宿はマンションの貸し切り。高層階にあるマンションは景色が良く、広くて、快適、素晴らしい。おかげで先に着いていた妻も元気になっており、ホッとする。
夕食は夕陽を見ながらリビングルームで。生ハム、サラミ、チーズ、ミックスサラダ、マッシュルームスープ、ぶどう、トースト、赤ワイン。