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2024スペイン、アルジェリアの旅

西サハラ難民キャンプ訪問とスペイン全自治州訪問完了の旅

2024年05月01日(Wed)

11日目 ティンドーフ(アウセルド難民キャンプ)

 朝食の後、ホームステイ先のママから妻がサハラウィの民族衣装をプレゼントしてもらった。着付けてもらい、民族衣装でフィサハラの会場へ。
24/05/01 17:22:02
 本日はアウセルド難民キャンプ内のバスツアー。まずは水管理のオフィスへ。しかし、メーデーで閉まっており、何も稼働していない。基本的に水は給水車で外から運んでくるそう。
24/05/01 18:03:16
 ツアーといいながら満員のバスでの移動である。参加者が予想外に多かったのか、ホームステイ先の車を出してもらって移動しているグループもいた。
24/05/01 18:14:46
 木の右側にあるパイプが、深井戸からくみ上げられる飲料水。車の荷台に乗せた水タンクに汲めるよう、水は高いところから出る仕組みになっている。
24/05/01 18:14:48
 学校。学校も今日は休みだ。滞在中で学校が休みなのはこの日だけなのに、なぜこの日の訪問なのか…。壁には西サハラの風景や地図が描かれている。砂漠の難民キャンプに住む子供たちは海の存在をこうして学んでいるのだろう。
24/05/01 18:33:12
 教室の中。後ろの壁には生徒の絵が張られているなど普通の小学校に見える。
24/05/01 18:43:22
 そして、病院。外の駐車場に車がないのでここも閉まっているのかと思ったが、入院施設もあるので人はいる。
24/05/01 18:58:02
 しかし、建物内は休診の診察室しか入れず、訪問した意味があまりないように思われた。
24/05/01 19:05:20
 ハスツアーは90分で終了し、11時半頃フィサハラの会場に戻った。
 事務所の中庭で、ビーツやミントなどが育てられている。トラックで運ばれた水で育てられていると思うと、ちょっと微妙。割り当てが十分ではない各家庭ではできないはずだ。
24/05/01 19:26:00
 テントにいるサハラウィの皆さん昨日よりもちゃんとした民族衣装を着ている。子供たちの踊りが素晴らしい。
24/05/01 19:28:00
 昨日よりもお茶を入れるセットの数が多く、歌や踊りの合間に、一斉にお茶がふるまわれた。
24/05/01 19:39:32
 馬乳酒も休憩時にふるまわれたが、造ってあるので、踊り中に飲みに来る人もいる。
24/05/01 19:45:48
 着付けない民族衣装の妻は、何度も何度も服がほどけて、やり直してもらっている。着方が何通りもあって、やってもらう度に違っているらしく、中々着方が覚えられないらしい。
24/05/01 20:01:58
 女性陣のたたく太鼓も色々あって興味深い。お茶セットに砂糖の塊が飾られているのも昨日とは違う。本日の方が正式な祭りの感じがする。
24/05/01 20:17:52
 踊っている足元にもデーツなどの食べ物が並べられ、面白い。
24/05/01 20:42:50
 歌と踊りが止まると飲み物も前に出される。
24/05/01 20:44:28
 昨日も見た食べ物や飲み物が多いが、ウヌブックと呼ばれる木の実は初めて見た。甘酸っぱくてまずくはないが、デーツの方がやはり美味い。
24/05/01 20:11:50
 真ん中の白っぽいのがライスで肉はラクダ。その左はクスクスで肉は同じラクダ。ラクダ肉と食べるなら、ライスよりクスクスの方が美味い。左下に写っているのがザミトゥと呼ばれる麦焦がし、はったい粉やツァンパのようなもの。女性が手にしているのはブルクマン、油分が多くかかっていてねっとりしているので、ザミトゥより食べやすい。
24/05/01 21:02:04
 パンはフランスパンではなく、アラブ式のホブス。
24/05/01 21:22:36
 指を覆っているのは食べ物ではなく、ヘンナ。
24/05/01 21:24:20
 13時半になったので、家に戻る。青いのが水袋。こういうのが庭にたくさん置いてある。
24/05/01 21:42:14
 昼食は、チキンとフライドポテト、ニンジン。洋風で食べやすいが、物足りない。
24/05/01 22:49:40
 食後はゆっくりし、18時に会場に戻る。夕方からのパフォーマンスや映画を見るために難民たちが着飾って続々会場に集まっている。
24/05/02 02:41:36
 片付けの始まったテントが多いが、親しくなったテントでは子供たちの踊りが続いていた。
24/05/02 02:45:54
 妻がテントでヘンナをしてもらえることになった。ヘンナは木の名前で、その葉を使って染色することも同じくヘンナという。午前中に見たように、伝統的には葉を乾燥させたものを粉にして水で溶いたものをそのまま使うが、模様が描きやすいようにチューブ入りのものも存在する。このチューブ入りのものを使って手に模様を描いていくのだ。
24/05/02 03:11:02
 手の表裏に文様を描いて、デザインが完成。乾かして、手を洗うと本当の完成となる。
24/05/02 03:17:42
 野外の映画なので、真っ暗にならないと映画は上映できない。アルジェリア内でも西端にあるティンドーフは日没が遅く、20時でもまだまだ明るい。
24/05/02 03:57:18
 20時過ぎから、舞台でショーが始まった。サハラウィ―の言葉に、スペイン語通訳が入るだけなので、何をやっているのか良く分からない。結局この日も映画が始まるまで待てず、先に戻ることにした。
24/05/02 04:59:56
 夕食はツナ缶をご飯にかけただけのツナライス。昼間に十分食べているので無くても良いのだが、なんかわびしい食事だ。
24/05/02 07:24:26
 0時を過ぎたので寝ることにしたが、同宿の夫婦はまだ戻っていなかった。
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