旅して»
旅紀行»旅日記»
2024スペイン、アルジェリア»14日目 ティンドーフ(アウセルド難民キャンプ)
西サハラ難民キャンプ訪問とスペイン全自治州訪問完了の旅
2024年05月04日(Sat)
14日目 ティンドーフ(アウセルド難民キャンプ)
ホームステイ先のママが昨夜病院に運ばれ、緊急入院してしまった。家族も付き添いで病院だ。朝食はいつもパンにチーズとジャム、コーヒーにジュースなので、自分たち食べた。
その後、昼食は友人家族に頼んでくれたようで、10時頃に2人の女性が家にやって来た。娘さんが英語堪能で非常にありがたい。食べたいものを聞いてくれたので、妻は色々リクエストを伝えている。出掛ける前のお茶もその時来たママが入れてくれた。
12時前に彼女らは買い出しに行くというので我々は一旦フィサハラの会場に行く。コンテストの発表は今夜の閉会式の時だそうで、皆さん来てはいるが、のんびり過ごしている。私も一緒になってゴロゴロ横になってすごす。
映画祭の勝者に与えられる白ラクダは、昨夜よりも飾り付けがなされており、皆さんが写真を撮っている。
人はいるので昼近くなるとあちらこちらで調理は行われている。私がゴロゴロしている間に妻は色んなものの作り方を学んでいたらしい。
1時間ほど会場で過ごし、家に戻る。調理は始まっており、妻はノートとカメラを持ってキッチンに。
戻った時、既に肉に火が通っていたのですぐに準備ができるのかと思い、のんびり待っていたが、中々できない。初めてのキッチンで使い勝手が分からなかったことや、張り切ってたくさん作ったことなので、色々手間取ったらしい。食事が完成するまでに2時間以上かかったのだった。
主食は、クスクスよりも粒の大きいマルドゥードゥ。市場で見て何だろうと思っていたものだ。
メインのおかずは、バナファと呼ばれる肉と野菜の煮込み。長時間煮込んだだけあって、トロトロでおいしい。
生野菜のサラダ。
臨時の代役で頑張ってくれたのか、量も多くすごく美味しかった。
食事の後は、フィサハラ会場に行へ。フィサハラ最終日、テントで難民の人々と過ごす最後のひと時だ。
連日お邪魔してお世話になった難民の皆さんとのんびり話をする。踊りの上手だった女の子は大人に指導を受けて、楽しそうに練習をしている。
テントの外では大勢の人に記念写真をねだられて、たくさんの写真を撮った。
最後は自分たちが楽しむかのように歌を歌う。
踊りも今日はのびのびし、楽しそうだ。コミュニティーごとのコンテストは終わっているので、テントをはしごしながら踊っている人もいる。
妻も楽し気に皆さんとカメラに収まっている。
日没。このあと閉会式が始まるのだが、まだキャンプ内をあまり歩いていないなぁと思い、会場を離れ、散歩に出た。
会場入り口近くにピザ屋さんがある。グーグルマップにピザ屋とあり、初日から会場へ行く目印にしていたのに、一度も入ったことはなく、入って見る。これから閉会式という時間にもかかわらず、ピザを食べている人がいる。
少し歩くと食堂。市場で見た食事をもうやっていない店かなと思ったが、中をのぞいてみる。
今日はパスタしかないようだが、ここでも食べている人がいた。味見をしたかったが、現地通貨を持っていない。お金は良いよという感じで店の人が小皿で出してくれたが、言葉が通じず手が出せなかった。
昨日の砂漠コンサートからの帰路、夜中なのに屋台が出ているとバスから思った場所まで行ってみたが、ガソリンの路上販売だった。食べ物屋台を期待していたので、少しがっかり。
2日目にバスで行った水施設や学校も意外に近い場所だった。21時頃に会場横を通って、まだやっているなと思いつつ、家に戻る。家では今まで一度も話をしなかったお父さんが庭でお茶を入れており、誘われるままにいただく。
夕食は何度か挨拶はしていたおじいちゃんが作ってくれた。玉ねぎ主体でトマトとツナ缶を炒めたものをライスにかけて食べる。西アフリカでよく見たぶっかけめしだ。シンプルだが美味しい。