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2024スペイン、アルジェリア»23日目 リベイラ-バローナ-シーダ-リベイラ
西サハラ難民キャンプ訪問とスペイン全自治州訪問完了の旅
2024年05月13日(Mon)
23日目 リベイラ-バローナ-シーダ-リベイラ
夜中から嵐になり、朝になっても雨風ともすごい。天気が良ければ部屋から見えていたビーチやその向こうの小島に連なる橋を散歩するつもりだったが、とんでもない天気。天気予報では午後から晴れるのでそれを信じて朝はのんびり。昨日スーパーが開いておらず買い出しできなかったが、パンはあったので出掛けずに軽い朝食をとる。
昼前には雨が止んだが、居心地の良い宿なのでのんびりし過ぎて、出掛けたのは14時前。月曜なのに近所の店は今日も閉まっており、6キロほど離れたリベイラの中心部にまで車を走らせる。リベイラの繁華街も開いている店は半分以下で、目星を付けていたレストランはいずれも閉まっていた。休日ではないはずだがこれは困った。出掛けるのが遅くなったこともあり、ランチはピクニックランチにしようということになって大きなスーパーに入る。スーパーの一角に入っているレストランが良さ気だったので、ピクニックランチ案は無くなり、ここで食べることにした。
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ここのセットメニューはメニューデルディアではなく、スヘレンシアデルディア。本日のおすすめで、一品目はマカロニグラタンで固定。二品目も魚か肉の2択だ。
飲み物はビールを選び、まずはマカロニグラタン。鶏肉も入っている。
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本日の魚はプラティアアラプランチャ。カレイのフライだ。さすがガリシアの港町だけあって魚は美味い。
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肉は、チュレタスデセルドアラポルトゥゲサ=ポルトガル風ポークチョップ。何をもってポルトガル風というのか分からなかったが、赤ワインを使うのがポルトガル風だとレストランの人が教えてくれたらしい。
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デザートは5種類くらいから選べたが、隣のテーブルの人のが美味しそうだったので選んでみた。生クリームをたっぷり添えたチーズケーキ。これは美味しいし、大きくて驚いた。
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もう一品はタルタデラアブエラ、おばあちゃんのケーキという名前のケーキ。こちらも美味しかった。
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スーパーで買い出し。生ハムといえば脚が通常で、たまに塊肉があるくらいだが、なんと頭の生ハムがあってびっくり。食べてみたかったがさすがに大きすぎて買えない。
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16時20分にスーパーを出発、20分ほどでバローニャに着いた。ここに残るカストロデバローニャと呼ばれる遺跡が見たかったので、リベイラまで来たのだ。カストロはローマ時代の要塞都市を意味している。
高台にある駐車場に車を停めて山道をずんずん下ると海が見えてきた。
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紀元前1世紀、海に突き出た半島に造られたのがカストロデバローニャである。半島の付け根部分に堀を作り、さらにはそれに並行して石壁を積んで外敵の侵入をふさぐ構造になっている。円形に並ぶ環状石からここには20数件の家があったと考えられている。
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中米や南米でよく見かけたイグアナがいた。ヨーロッパで見たことないなとこの時思ったが、後から調べるとやはりもともと旧大陸にはいないらしい。
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遺跡は今世紀に入って修復されたそうで、石積みがやたらしっかりしている。
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丘に登って見下ろすと遺跡全体の様子が良く分かる。
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この辺りでは古くて立派な教会が各集落に建てられている。聖マルティーニョデオレイロス教会はオレイロスにある教会。
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オレイロスでメイン道路から逸れて、ドルメンを見に行く。ドルメンは日本語では支石墓と呼ばれる古代の墓だ。好きなのでいろんな場所でわざわざ見に行っている。
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ドルメンのある地域にはメンヒルと呼ばれる石柱もセットであることが多い。ドルメンもメンヒルも先史時代の古いもの。この地域のものはあまり研究されていないのか、看板もなく、時代などは分からず。
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最後にカエル石の展望台へ。カエルに似た岩のある展望台で、リベイラ全体が見渡せる。
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カエル石に来たのは展望台の景色が理由ではなく、そこから山に登った先にあるカストロを見に来た。カストロダシーダと呼ばれるカストロで、ここは山の頂上に造られている。規模的にはバローニャのものよりも小さく、また堀などもないので見応えはバローニャに負けているかな。住居跡が円形だけでなく四角のものもあるのが、ここの特徴だろう。
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19時頃宿に帰着。夕食はガリシア名物のホタテだ。巡礼の道の道標に使われているし、ホタテの巡礼グッズもあるくらいなので、気になってしまっていたのだ。大小2種類のホタテがあったが、ガリシア産のものは小さいサンブリーニャと呼ばれるもので、ビエイラと呼ばれる大きいホタテは南米からの輸入だそう。オリーブオイルと塩を使って蒸し焼きしたホタテは本当に美味しかった。