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2024スペイン、アルジェリア»24日目 リベイラ-アレンデ-アメルカ-アジャリス-ベリン
西サハラ難民キャンプ訪問とスペイン全自治州訪問完了の旅
2024年05月14日(Tue)
24日目 リベイラ-アレンデ-アメルカ-アジャリス-ベリン
部屋での朝食の後、10時に出発する。30分くらい走った所でサンチアゴデコンポステーラに戻る道から逸れて内陸部に入ってゆく。出発して1時間くらいのアレンデでセメントの倉庫を見つけた。これから行くオウレンセ県独自の穀物倉庫だということだが、隣のポンテベドラ県でもあるようで、この後同じものをいくつも見た。
13時前にアメルカ到着。オウレンセ県各地に点在する穀物倉庫の中でも最も美しい倉庫群の姿を残していることで知られている。
ここにある倉庫は土台と足が石で、本体が木でできた倉庫が大半。
入口が壊れ放置されているものをのぞくと、トウモロコシの芯が散乱している。それほど古いものではなさそう。ということは鍵がかかって隙間も見えない多くの倉庫は現役なのだろう。
本体も石で入り口だけ木製のものもあった。
アメリアを出て近くのアジャリスでレストランに入る。
飲み物はビールにする。
おつまみにチーズと生ハムが出てくる。チーズは、チーズの花を意味するフローレスデケソ。おしゃれな店だ。
パンもいつも出てくるパンと違って、美味しいパンだ。
メインは、アロースコンコグメロスエランゴスティーノス=キノコとエビの入ったご飯。熱々の巨大土鍋でぐつぐつ煮られた状態で出てきた。
3分ほどそのまま待つと水分が飛び、出来上がりだ。
美味しいリゾット風炊き込みご飯といったところか。量がものすごくて食べきるのに苦労すると思ったが、美味しくてあるだけ食べられる。
デザート代わりにトショという植物を漬け込んだ蒸留酒をいただく。これは美味い。トショはガリシアの州花だそう。ガリシア語でToxo(トショ)、スペイン語でTojo(トホ)、日本語ではハリエニシダという。
トショを漬け込んだボトル。日本語でハリという通りトゲトゲの植物が付け込まれている。
15時過ぎにアジャリス出発。今夜の泊まるベリンが近づいて来て高速を降りたところに、石柱があった。小さなメンヒルかと思ったが、これはローマ時代の街道に造られたマイルストーン=距離標識だ。高速道路の工事によって移転せざるを得なくなり、インターチェンジのここに移築したのだそう。
マイルストーンの周りに黄色花がたくさん咲いている。先ほどのレストランの壁にあったトショの花に似ている。この辺りにはたくさんあるというので写真を撮ったが、これはエニシダだがハリエニシダではなく、ガリシア語ではシェスタといわれている植物だそう。
スーパーで買い出しし、ベリンの古城に向かう。
本日の宿泊はパラドール。パラドールというのは城や宮殿、修道院や領主の館など、歴史的に価値の高い建築物を改装した高級国営ホテルチェーンの名称だ。今までは考慮に入れたことのない高級ホテルチェーンだが、何度も来たスペインの旅も今回が最後かもしれないと思い泊まることにしたのだ。ベリンのパラドールは元々は古城のパラドールだったが、城主が城の前に作った全寮制学校の建物を改装し、現在は営業している。外観は古いが、中はきれいに改装された快適なホテルだ。
良いホテルの部屋で酒盛りをするつもりだったが、昼食が多過ぎてお腹が空かない。夜はフエ(Fuet,白カビ熟成サラミソーセージ)をつまみにワインを飲んだだけ。でもフエは美味い!