今日の宿の朝食には、パンやワッフルのような主食がなく、代わりはお菓子のようなグラノーラバーとチョコチップのクランチだ。寒かったので、ワッフルとまででなくとも、トーストくらいは欲しかった。
標高が高い山合いなので、朝は冷え込み霜が降りていた。フロントガラスも真っ白で、少々出発に手間取る。今日も結構走るのだが、走り始めた時には9時を過ぎていた。
90分ほど走ると大きな橋があり、橋を渡るとオハイオ州だ。
そのままひた走り、チリコシーまで3時間半ノンストップ。紀元前200年~紀元後500年頃に栄えたホープウェル文化の土塁や古墳があるホープウェル文化国立歴史公園に着いたのが12時半。「ホープウェルの儀式用土塁群」として昨年世界遺産にも登録された土塁を見ながら、まずは昼食。昨夕と同じくサラミ、チーズ、赤ワイン、アップルサイダードーナツに、朝食べきれなかったリンゴ。
食事の後は見えていた土塁を縫うように散策する。この土塁群は約260メートル四方の土壁に囲まれており、城塞都市だったようにも見える。その中に25基の土塁があり、そのうち24基までが復元されている。
「ホープウェルの儀式用土塁群」はここだけではなく、広大な範囲に広がる遺跡が含まれている。せっかくなのでもう一ヶ所、近くのホープトンアースワークス地区に車で移動する。こちらの地区は先ほどの地区よりもずっと広大で延々と3キロのトレイルになっている。写真を見てこれはおもしろそうだと思ったのが、下の場所だが、なんだか石が新しい。これはトレイルの中間点で遺跡がよく見える場所に造ったビューポイント兼休みどころなのだった。
ビューポイントの石に登ると見え難かった遺跡がすぐ近くだったのが分かった。丸い土壁の跡、そしてその向こうの四角い土塁の跡が見える。先ほどの場所の様に復元されていないので、こちらはこのくらいしか見えない。
位置関係をグーグルマップを使って説明すると左下の赤いカメラマークが最初に訪れたビジターセンターなどのある場所。右の赤いカメラマークはビューポイント。そこからすぐ左の小さな円とその向こうの大きな四角がすぐ上の写真の場所。
15時20分に観光を終えて出発。途中土砂降りの雨になり、借りた時から汚かった車体が少しきれいになった。
17時にオハイオ州第3の都市シンシナティ。ここでシンシナティチリをどうしても食べたいという妻の希望に沿って、当初計画を大きく変更し、この街にやって来た。シンシナティチリは、シンシナティ都市圏には250件以上の専門店があるというほどの人気の名物料理だ。シンシナティチリは地中海風のスパイスを用いたミートソースを指しており、これをスパゲティやホットドッグにかけて食べるのだが、専門店なのでここで食べるのはシンシナティチリ一択。メニューには、シンシナティチリとは書いておらず、ウェイとコニーに分かれている。シンシナティチリとスパゲティ、そして細切りの黄色いチェダーチーズをかけ、これが3ウェイ。4ウェイは、3ウェイに加え、玉ねぎか豆をチェダーチーズの下にかける。5ウェイは両方かける。これがメニューにある3ウェイ、4ウェイ、5ウェイ。料理の巨大さが皿では分からないので、作っている写真。
注文したのは5ウェイなのでスパゲティ、ミートソース、玉ねぎ、豆、チェダーチーズが入っている。山盛り過ぎてこぼさずには食べられない。
コニーは元々ホットドッグにミートソースをかけたもの。チーズコニーを注文したので、5ウェイと同じようにパッと見はチーズしか見えない。コニーは2個セット、ひとつだとチーズをうまく乗せられないから?
楽しく夕食を終え、すぐ近くのモーテルにチェックイン。本日の走行は296マイル、476キロだった。