昨夜の残りを部屋で食べ、8時に出発。30分走ってイリノイ州。州境を超えるとハイウェイは有料になるので、下道を走る。通勤時間帯に米国第3の大都市シカゴに向かっているので交通量は多い。昨夜チェックした時は所要1時間と出ていたのに、渋滞したのでユニティーテンプルまで2時間かかった。
ユニティーテンプルは、「フランク・ロイド・ライトの20世紀建築作品群」として世界遺産登録された8つの建築物の1つ。シカゴの西にあるオークパークにあり、1908年に完成した教会だ。
向かいには別の宗派のファーストユナイテッド教会がある。
大都市シカゴに車で入りたくなかったが、妻がどうしても行きたいというので、中心部へ。
左側、黒っぽいビルは昔来た時は世界一の高さだった元シーアーズタワー。現在はウィリスタワーと名前が変わっている。建物の最上部までで442メートル、アンテナの先までなら527メートルある超高層ビルだ。1973年の完成時にはニューヨークのエンパイアステートビルを抜いて、世界一高いビルとなった。1998年に抜かれるまで世界一の座を25年間保った建物だ。
旧シカゴ証券取引所は、現在NYSEシカゴ(ニューヨーク証券取引所 シカゴ)となっている。建物の1階部分にそのまま道が続いている。
小説や映画、音楽などに何度も使われた大陸横断国道だったルート66の起点がこの場所。ルートはカリフォルニアのサンタモニカまで続いている。高速道路の発展で今は廃止された道だが、各地で残っているルート66は人気の観光地となっている。何度かそのような場所も走ったので、記念撮影。
ルート66起点の向かいにあるのはアメリカの三大美術館の1つであるシカゴ美術館。
派手な飾りつけの目立つこのビルはメイシーズシカゴ。メイシーズは全米ナンバー1のデパートチェーン。
妻がどうしてもシカゴの中心に行きたいといった理由が、このピザ屋。有名なシカゴピザの発祥がこの店だ。車を停める場所があれば食べても良かったが、シカゴのど真ん中では無理だ。一時停止できる場所で私が車内に残り、妻が少し覗いてきただけ。1943年にオリジナルのディープピザが誕生した店とプレートには記されている。
街の中心では駐車場所があっても高いので、昼食は郊外の町まで我慢することにし、出発する。
プレインフィールドの街で給油。ここまでずっと1ガロン3ドルを割っていたが、ここは3.09ドル。それでも、この先しばらく高いところが続くので満タンにするつもりだった。しかし、クレジットカードがうまく行かず、オフィスで先払いすることに。そしてオフィスでは満タンという注文はできず、リッターか値段の指定を先にせねばならない。仕方ないので20ドル分だけ入れた。
昼食は当然シカゴピザの店。分厚いピザを注文してから焼くのでかなり待たされる。待っている間に隣のテーブルに来たので、写真を撮らせてもらう。
分厚いピザ! 普通のピザの何枚分? メニューにカロリー530~590とあり、意外に少ないと思ったら、一切れあたりだった。全部で3300カロリーくらい? 食べられないだろうと思っていたが、美味しくて、気がついたら完食していた。
13時半に出発し、ひたすら先に進む。燃料計は残りの走れる距離が表示されるのだが、それが目的地の宿までとずっとほぼ同じだった。ガソリンを無駄に使わないように、速度を少し遅めにし、一定スピードでひた走る。少しだけ余裕が出てきて、最後まで行けそうだと思ったが、燃料計の残りマイル表示は10マイルを割って消えてしまう。残り8マイル、行けると思うがもしものことを考えて、一つ手前のインターチェンジで給油に降りる。しかし、その町のガソリンスタンドは1ガロン3.4ドル。あまりに高い。グーグルマップによれば宿の前のスタンドは1ガロン2.999ドルなのだ。面倒だが悔しいので5ドル分だけ入れて先に進む。
宿の街ハメルに着いて、いつものようにスーパーへ。しかし、昼のピザでお腹いっぱいなので1品だけの買い出し。最後に給油。満タンにしたら、11ガロン以上入った。情報通りで1ガロン当たりは2.999ドルだった。
宿到着は18時過ぎ、もう真っ暗だ。今日も300マイル越えの375マイル、603キロ。
夕食はデビルドエッグポテトサラダをつまみにバーボン。持っていた食パンとミカンも食べた。