夜中に夏時間が終わった。朝8時20分出発だが、昨日までの夏時間ならすでに9時20分であり、少し遅めの出発だ。
宿近くでガソリンを入れ、ポンチャートレーン湖を渡るI‐10ツインスパン橋を渡る。長さ9キロ弱の長いコースウェイだ。
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橋を渡ってさらに20キロ走るとミシシッピ州に入る。ミシシッピ州が海に面しているのはこの辺りだけだが、ハイウェイは内陸部を走り、海が見えないまま10時前にアラバマ州に入った。ここでウェルカムセンターに入って一休み。アラバマ州で海に面しているのはごく一部だが、ここではウミガメモニュメントなどで海を強調していた。州全土の観光資料があるので、明日訪れる場所の資料などをもらった。
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ニューオリンズを出て初めての都市はアラバマ州唯一の港湾都市モービルだ。
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モービルを過ぎるとデルタの海沿いに走るコーズウェイがあり、ここで初めてメキシコ湾が見えた。
11時過ぎにフロリダ州に入り、最初の街ペンサコラでレストランに入る。壁に描かれた海中の絵で分かる通り、海鮮レストランだ。
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注文したのはフライドフラウンダープラッター。フライドフラウンダーは、ヒラメのフライ。これは絶品の美味さだ。付け合わせは干し肉とケールで作るカラードグリーンとオクラのフライにハッシュパピー。ハッシュパピーはトウモロコシ粉で作るドーナツで、パン代わりになっている。プラッターは直訳すれば大皿、大皿ではなくアルミトレイに紙を敷いて出てきたのには驚いた。紙は新聞紙ではなく、レシピを印刷したもの。
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もう一品は、マレット&グリッツ。グリッツは、ハッシュパピーの材料にもなるトウモロコシ粉で、ここではそれが粥になっている。マレットは魚のボラで、粥の周りを囲っているのがボラフライ。粥の上には溶かしチーズがかかっていて、その上に乗っているはハッシュパピー。こちらも非常に美味しかった。
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ランピアは、春巻きフライ。
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ナマズのフライもぜひ味見してといただいたがもうお腹いっぱいで入らない。断っていたら持ち帰りボックスにハッシュパピーと共に詰めてくれ、ありがたくいただくことに。これは今夜の夕食だ。
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メキシコ湾の一部であるペンサコーラ湾を渡るペンサコーラベイ橋を渡るとガルフブリーズの街。
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今夜の宿はガルフブリーズのリゾートホテル。13時過ぎだったが、行ってみるとアーリーチェックインをさせてくれたので、一休み。
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14時半に再出発。この辺りの海は、ガルフ諸島国立海岸になっている。本土の半島になっているこの辺りも国立海岸の一部だが、素通り。ナバービーチコーズウェイを通ってサンタローザ島に渡る。
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サンタローサ島は細長い砂州の島で、最初はホテルなどが並んでいたがその先はガルフ諸島国立海岸で建物はほとんどない。
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15時20分にオバールビーチ到着。
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まずは大陸側の見える北側へ。島と大陸に挟まれた海はサンタローザサウンドと呼ばれ、ほとんど波のない穏やかで静かな海だ。
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外海側はメキシコ湾で、波は荒いが白砂のビーチで水もきれいだ。
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さらにサンタローサ島を西に進み、ピッケン要塞到着は16時20分。1834年に完成したアメリカ軍の要塞で、南北戦争の時代には、南部において最後まで北軍の支配下に残った要塞として知られている。
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内部は今も頑丈に残っていて、観光客がたくさん来ていた。
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1900年前後に設置された砲台が何基も残っている。
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夏時間が終わっていたことや東に何百キロも進んだことを忘れており、予想外に早い夕暮れに少し焦る。
最後にラングトンビーチ近くのボードウォークを歩いて、もう一度海へ。
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夕暮れ時の海岸部では千鳥が餌をついばんでいた。
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17時を過ぎるとどんどん暗くなってしまい、ガルフブリーズに戻った17時半にはもう真っ暗だった。買い出しの必要はなかったが、各州でスーパーに入るというのも続けているため、宿に戻る前にスーパーへ。
18時40分、宿に帰着。本日の走行は260マイル、418キロだった。
夕食は昼にいただいたナマズフライなどをつまみにワインを飲む。