朝食にフリホレスネグロスを食パンにつけて食べた。缶詰で買ったもので、スペイン語名に併記された英語名はブラックビーンズ。甘過ぎて閉口したボストンベイクドビーンズの記憶があるので、あまり食べたくなかったが、普通に美味しかった。中米でよく食べていたフリホーレスと同じ味だ。フリホレスは、中米だけでなく、アメリカ南部でも人気の料理となっている。豆を潰していないタイプを買ったが、潰してペースト状になったのも売られている。好みはペースト状の方ではある。
ホテルの居心地が良かったので、朝食後も少しホテルに滞在し、出発したのは9時20分。ペンサコラに戻り、給油。そこの売店でボイルドピーナツ(茹で落花生)を見つけた。普通のボイルドピーナツは日本でもよくある塩茹でだが、南部のケイジャン風は、スパイシーな黒い液体で茹でられており、中のピーナツにまで色が付いている。スパイシーで病みつきになる味のピーナツだ。
11時前にアラバマ州へ。一気に州都のモンゴメリーまで行きたかったが、少し手前のホープフルのガソリンスタンドで休憩。そこからは下道をのんびりと走った。
13時前に到着したモンゴメリーではまずレストランに。黒人ソウルフードで知られる店で、店員も客も黒人ばかりだ。
食べたのはネックボーンズアンドライス。豚の首の塩茹でをライスに乗せたもので、付け合わせはクリームポテト(マッシュドポテト)とグリーンビーン。全体的に薄味で、テーブルにはケチャップやマスタードなど各種ソースや調味料が置かれている。でも素材の味が美味しく、何もつけずにいただいた。
もう一品はフライドチキン。南部スタイルで衣に味をつけ、外はカリカリ、中はジューシーな美味しいチキンだ。付け合わせは蕪を茶色く煮たルーターベーカーとマカロニ&チーズ。真ん中に乗っているのはコーンブレッド。
店全体が陽気な感じで、楽しい食堂。店員やオーナーと記念写真まで取ってしまった。
食事の後はアラバマ州立博物館へ。先史時代から現代までの暮らしや出来事が一通り学べる博物館。各ブースの開設も分かりやすく人にお勧めできる博物館だ。
博物館の向かいに建つのが1851年建造のアラバマ州議事堂。南北戦争時代には南部同盟の南軍議事堂でもあったそう。
デクスター通りキング記念バプテスト教会は、黒人公民権運動で知られるマーティン・ルーサー・キングが牧師を務めていた教会。キング牧師は、「I Have a Dream(私には夢がある)」で知られる演説を行った人物で、1964年にノーベル平和賞を受賞している。
観光の後は、スーパーマーケットで買い出し。16時半には本日の宿にチェックイン。本日の走行は181マイル、291キロだった。
夕食はボイルドピーナッツをつまみに赤ワイン。