昨夜残ったポテトサラダでサンドイッチを作り、朝食とする。
出発は9時15分。30分ほど走り、テネシー州に入った。10時40分にスウィートウォーターに到着する。ここでランチの予定だが時間が早すぎるので先にスーパーマーケットで買い出し。そして目星を付けていた店に行くも営業していなかった。妻はどうしても食べたい名物があるとのこと。この町でそれを出す店が他に見つからず、少し遠回りになるがアルコアまで行くことにする。せっかくスウィートウォーターに来たので少し散歩。

スーパーに行ったこともあり、出発は12時15分。計画よりも遅れているが仕方ない。途中給油し、アルコアに着いたのは13時半だった。
ランチに入った店はスポーツバー。昼間で特に試合のない時間だったので、客は少なく、テレビ画面を見ている人はいない。

食べたのはホットチキンウイング。テネシー州ナッシュビルの名物料理だそう。スパイシーなペーストに付け込んでからフライするのが特徴。色鮮やかな調味料ペーストによってフライドチキンが赤みを帯びている。

14時過ぎに出発し、グレートスモーキー山脈国立公園に向かう。訪問者数はグレートキャニオンなどを抑え、アメリカの国立公園で最多となっている人気の国立公園だ。世界遺産にも登録されている。南部に来てからは緑の森が続いていたが、ここで標高を上げていくと、一気に紅葉の森になった。

9月末に米南部の広範囲に災害をもたらしたハリケーン“へリーン”の影響で10月前半は公園内の多くの場所が閉鎖されていた。今も半分くらいの場所が閉鎖されているが、広大な公園なので開いている場所だけでもたくさんの見どころがある。時間があまりないこともあり、車で見るのが基本となるケイズコーブシーニックループを走ることにする。ケイズコーブはチェロキー族がかつて狩猟の場所としていた山の中の平地だ。そこへ開拓者が1820年代に入植し、コミュニティーを作って住んでいた。1940年代にはほぼ住民がいなくなり、今は国立公園局が管理をしている。1周17キロの道は一方通行で観光客は徐行しながら景色を楽しみ、保存されている教会や農家を見学する。シカやクマなどの動物が見られることでも知られている。ここで最初に見つけたのは野生の七面鳥、これぞワイルドターキーだ。

1902年に建てられたケイズコーブメソジスト教会はケイズコーブで2番目に古い教会だ。

4分の3周してやっと2度目の七面鳥。ここは車を停めるスペースがあったのでのんびりと観察する。

ダンローソンプレイスは、1856年に建てられた小屋で、この建物の中央が郵便局になっていた。

ダンローソンプレイス内部。暖炉などは後から増築されたもの。

ティプトンプレイスの納屋。

農具なども展示されている。

ドライブを堪能した後、本日の宿のあるガトリンバーグに向かう。17時ギリギリに国立公園出口にあるビジターセンターに到着。17時閉館でスタッフが鍵を閉めているところだったが、少し話は聞け、資料ももらえた。
人気観光地のホテル街とあってガトリンバーグは予想外に華やかで、歓楽街のようになっていた。クチコミではホテルでクマを見たなどとあったので静かなところだろう予想したが、完全に違った。こんなところにクマが来るのかななどと思っていたら、いた! 木彫りのクマがホテル中に。ホテル到着は17時20分。本日の走行は185マイル、298キロ。

庭のテーブルセットでクマを愛でながらワインを飲みつつの夕食にする。
つまみは、プルドポークは燻製の豚肩肉をほぐしたものでテネシー州やノースカロライナ州の代表的バーベキュー料理だ。

そして、ブランズウィックシチュー。肉や野菜のふんだんに入ったトマト味のシチューで南部の伝統料理。

そして、ターニップグリーン。蕪の葉の水煮。味がないのでつまみというより箸休め。

ハリケーン“へリーン”の影響で宿が安くなっており、少しグレードの高い宿にしたので快適だ。