昨夜の残りの朝食をとり、9時に出発。フロントの前にも熊がいた!

ガトリンバーグの朝は遅いようで、人はあまり歩いていない。

昨日も立ち寄った国立公園のビジターセンターへ。その裏の敷地に鹿がいた。林の中で見難かったが、昨日見れなかったのでこれでも少しうれしかった。

アパラチア山脈を越える峠道をどんどん登って行く。

国立公園内は駐車場代がかかるので、あまり停車せず一気に登ってゆく。9時40分に峠。峠が州境で、下りはノースカロライナ州となる。ブルーリッジパークウェイを走る計画だったが、ハリケーンの影響でまだ閉まっており、一気にチョロキ―の町まで下る。前回、オクラホマ州にあるチェロキーネイションの首都タルクワでチョロキ―族の博物館などを訪れているが、もともとチョロキ―族がすんでいたのはこの辺りなのだ。白人が入って来て強制移住させられた先がオクラホマ州なのである。チョロキ―の町は人口2200人で、今もその4分の3がチェロキー族の人々となっている。ここはノースカロライナ側のグレートスモーキー山脈国立公園の拠点であり、ホテルがたくさんある。集まってくる観光客相手に文化紹介をしたりお土産を売ったりしてチョロキ―の人々は生計を立てている。チェロキーにちなむモニュメントもたくさんあって、チェロキーの故郷なのが良く分かる。

当初計画では、ブルーリッジパークウェイを走って今日はノースカロライナのアシュビル宿泊。そして明日がサウスカロライナ州宿泊で、明後日はノースカロライナ素通りでバージニア州だった。しかし、ブルーリッジパークウェイは通行止め、アシュビルも水害が酷くまだ多くの宿が閉まっているとのことなので、予定変更。今日サウスカロライナまで行って、明日にノースカロライナ宿泊となった。そうなるとランチはサウスカロライナまで行ってからにしたいところだが、中々ルート上に妻の食べたいサウスカロライナ名物を出している店が見つからないという。州境手前のフレッチャーでならそれを見つけたというので、ノースカロライナ州で食べるサウスカロライナ名物になるが、フレッチャーで昼食にする。ちょっとおしゃれなシーフードレストラン。山の中なのに新鮮な海産物を出すことで知られる店だ。

食べたのはローカントリーボイル。ローカントリーというのはサウスカロライナ南部低地を指す言葉。なので北部のみを走るルート上には出している店が少ないのだ。エビ、とうもろこし、ソーセージ、ジャガイモを茹でた料理で、シンプルだが美味い。付け合わせにコールスローも付いてきた。

12時45分に出発。30分ほどで州境に着き、サウスカロライナ州に入る。さらに30分ほど走り、州北部の中心都市グリーンビルに到着する。お昼まで何かの行事があったようで、臨時の通行止めが多くて何度か迂回して中心部へ。車を停めてリーディ川沿いの散歩道を歩く。14時に賑やかなベルの音が聞こえ、それを見に行ったりする。

ベンチの半分を占領するモニュメント。

メインは吊り橋から眺めるリーディリバーフォールズだ。

14時半にグリーンビルを出発する。15時半頃にボイリングスプリングスのスーパーで買い出し。ロックヒルにある宿に着いたのは18時だった。本日の走行は252マイル、405キロ。
夕食のメインはレバーマッシュ。豚の肝臓、豚の頭、コーンミール、スパイスを使って作られるノースカロライナ州西部の郷土料理。ノースカロライナ州の他の地域でも食べられており、ジョージア州、バージニア州、フロリダ州などに広がるアメリカ南部料理の1つともなっている。
