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2024アメリカ50州ドライブ1西»18日目 アマリロ-ペコス-サンタフェ-バンデリア-キューバ
アメリカ50州ドライブ第一弾米本土西半分20州走破
2024年07月26日(Fri)
18日目 アマリロ-ペコス-サンタフェ-バンデリア-キューバ
宿で軽い朝食をとり、8時前に出発する。アマリロの街を抜けたところで、キャデラックランチすなわちキャデラック牧場へ。使われなくなったキャデラックが地面に突き刺さるようん並べられているアートだ。1974年に造られ、1997年に今の場所へと移設されている。車体に落書きやペイントすることが慣習になっており、訪れた時にも大勢の人がペンキを吹き付けていた。
キャデラックランチはソルガム畑の中にあった。ソルガムは、日本のとうきびと同じもので、日本ではモロコシとも呼ばれている穀物である。アフリカ原産、世界では、トウモロコシ・小麦・米・大豆・大麦に次いで生産高の多い穀物となっている。インドやアフリカでは主に食用となっているが、アメリカでは飼料用となっている。
キャデラックランチを出てしばらく走った所で、すごくスピードを出している車に抜かされたと思ったら、それよりも早い車がさらに後ろから来た。後から来たのが警察の車で、先の車はしっかりつかまっていた。自分も制限速度より飛ばしていることが多かったが怖くなり、以降は少し自重して走る。
9時過ぎに16州目となるニューメキシコ州に入る。時差があり、1時間戻るので8時過ぎとなる。
11時前にペコス国立歴史公園に到着する。12世紀頃からペコス族の村があった場所で、19世紀前半に村は放棄され、廃墟になってしまっている。
まずはインフォメーションで地図をもらい、併設の博物館を見学する。
そして村のあった丘を散策する。丸い石の囲いがいくつもあり、これらは儀式に使われた場所だと考えられている。
手前の石垣のようなものが残っていただけのはずだが、新たに建てるような修復が進められている。
国立公園など国立の施設には必ずといっていいほど飲料水を汲める場所が設けられている。ペットボトルを使わずに環境に配慮しようという考え方で設置されており、ここではリフィル用のボトルも土産で売られていた。
ペコスで昼食をするつもりで町の中心に行くが、これといった店がなく、サンタフェまで走る。サンタフェは1610年に創設されたアメリカで2番目に古い都市で、人気の観光都市だ。まずは郊外でレストランへ。メキシコと共通する料理が多く、さすがはニューメキシコ州だと思う。
カルネアドバーダは、マリネした豚肉の蒸し焼きで、付け合わせはフリホーレスとメキシカンライス、そしてサラダ。
チレレイエノスは大きな唐辛子にチーズを詰め、さらに衣をつけ揚げたもの。ソースがたっぷりと掛かっている。
主食はトルティーヤにサルサベルデ。
もう一つの主食には、ソパピヤス。中が空洞の揚げパンだ。
食事が終わって街の中心部へ。趣きのある建物ばかりが並んでいる。サンタフェはスペイン植民地時代に建設された街で、プラサを中心に広がる計画都市となっている。1958年に出来た条例で、歴史地区内においてはスペイン植民地時代の様式またはプエブロ族の様式を踏襲するように定めたことにより、美しい街並みが保持されている。
サンミゲル礼拝堂は1610年に建てられたアメリカ最古の教会として知られている。もっとも今の建物は17世紀に再建したもの。
この近くにはアメリカで一番古い家という建物もあるが、建築様式からしてその主張はおかしく証拠もないと批判されている場所で、入場料のかかる博物館になっていたので、外から見ただけ。
先住民の作る土産が並んでいる店が多く、歩いていて楽しい。
プラサに面した総督邸前の歩道には店を持たない先住民たちが土産を売る市場になっていた。
ニューメキシコ歴史博物館は立派な建物で、すごく評判が良いのだが、時間がなく、中に入れず。
1714年建造の大聖堂は非常に大きく、ステンドグラスがきれいだった。
サンタフェで給油。テキサスと同じ1ガロン2.799ドルは最安値タイ。この辺りが安いガソリンの最後の予定だ。
出発したのが15時過ぎ、標高をどんどん上げてゆき、16時半にバンデリア国立史跡に到着する。ここも古代プエブロ族の遺跡である。地図をもらい、インフォメーションの展示を見た後、歩き始める。
前の方で大騒ぎしている声が聞こえ、何だと思ったら蛇がいた。ニシダイヤガラガラヘビ、危険な毒蛇だ。そっと脇を通って先に進む。
ペコスにもあった丸い大きな遺跡があちこちにある。ペコスよりもここの方がサイズは大きい。
ペコスとの違いは断崖に広がる洞穴住居だ。もともと自然の穴があり、そこを拡大して住居にしているので、よく見ないと違いが分からない。何ヶ所かは登れるようになっており、上まで行ってみる。
上から見下ろす遺跡は、部屋が多く、大きな村だったことが分かる。
断崖住居を近くから見る。
少し離れた奥にある遺跡は、あまりに高い位置にあり、住居にしたとは思えない場所、完全に儀式専用空間だったのだろう。先ほどの住居のように小さい部屋がいくつもあるのでなく、大きな空間が広がっていた。
崖上の内部にも石垣の遺跡が造られている。
帰り道の森林にはリスがたくさんいた。
18時に出発し、宿泊予定のキューバを目指す。地図を見るとすぐだと思っていたが、細い山道で時間がかかる。それでも余裕を持っていたが、途中で未舗装の悪路になってしまった。チェックインリミットが20時になっているモーテルに予約をしているが、間に合うのか怪しくなってくる。連絡しようにも山道で電波はなし。何とか頑張って20時前に到着し、モーテルへ。予約サイトが間違っていて、21時までチェックインは可能だった・・・。
本日の走行は412マイル、660キロ。観光する場所もたくさんあって、さすがに今日は時間が足りなかった。
スーパーのない小さな町だが、疲れてしまってレストランに行く元気はない。ガソリンスタンドのコンビニで軽く買い物し、宿で食べることにする。
回っていたのはタキートと呼ばれる具を詰めた揚巻トルティーヤ。これを2種類購入。
酒のつまみに豚皮を揚げたチチャロンを購入。
酒はスミノスアイスのオレンジ。アルコール度数が4.5%なのでビール程度に酔えると思ったが、ジュースみたいな味で酔えなかった。