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2024アメリカ50州ドライブ1西

アメリカ50州ドライブ第一弾米本土西半分

2024年07月27日(Sat)

19日目 キューバ-チャコ文化歴史公園-アステク-メサベルデNP-コルテス

 7時半にチェックアウトし、宿近くのレストランへ。メキシカンなメニューも多く、グーグルマップ上ではメキシコ料理店に分類されている店だが、チャコグリルの名が示す通り、先住民の食べ物も多く出している。タコスは通常のメキシコ風タコスと共にナバホタコと名付けられた先住民のタコスもある。ナバホタコを注文。サウスダコタのお祭りで食べたインディアンタコと同じで揚げたパンに具がどっさり乗っている。ソースがたっぷりと掛かっており、さすがにこれを手で食べるのは無理で、ナイフとフォークを使った。朝からボリューム満点の食事だ。
24/07/27 22:44:48
 もう一品はお店の看板メニューであるブリトー。具はチョイスでき、卵、ポテト、チョリソーが入っている。チーズはチョイスではなく全品に入っている。過去にメキシコで食べたものと比べるとかなりでかい。これだけでも十分食事になる量だ。
24/07/27 22:47:10
 8時過ぎに走り出す。途中で給油。1ガロン3.319ドル。前回入れたテキサスよりも2割近く高い。これから西に向かうにつれて高くなりそうだが、仕方なし。
 ナギーッチの手前でメイン道路から外れ、チャコ文化歴史公園に向かう。当初は主要道路から外れているので計画に入れていなかったところだが、昨日訪れたペコス、サンタフェ、バンデリアで見られるプエブロ文化が興味深く、もっと見たくなったのだ。チャコ文化歴史公園はプエブロ文化最大の集落があった遺跡などが含まれており、「チャコ文化」として世界遺産にも登録されている場所だ。交通量の非常に少なく、集落も見当たらない道は途中から未舗装になってしまった。とはいえ、昨日の岩だらけの山道の未舗装ではなく、平らで走りやすい道である。
24/07/28 00:33:46
 9時40分にチャコ文化歴史公園のインフォメーションに到着した。入口の料金所は無人で訪れる人もまれなところかと思ったが、インフォメーションにはツーリストが何組もいた。入園料は25ドルだが、国立なのでナショナルパークの年間パスがここでも有効でありがたい。公園内は非常に広く、各トレイルヘッドまで車で移動し、歩くことになる。
 最初に訪れたのはハンゴ・パビ。地上階に72もの部屋があった集合住宅の遺跡で、1000年から1250年に使われていた建物で、今は石垣が残るのみ。しかし、よく見ると石の間に使われた木材が1000年経っても数多く残っており、驚いた。干ばつのためにチャコ渓谷全体が12世紀の前半から衰退を始め、1250年までに無人となったといわれており、他の遺跡でも1250年以降は無人になったと書かれていた。
 次に訪れたのが、チェトロケトル。先ほどのハンゴ・パビよりも大きく、チャコ渓谷で2番目に大きな3階建ての集合住宅遺跡だ。10世紀に建築が始まり、1075年に完成。ハンゴ・パビと同じく1250年に住人がいなくなった。昨日のペコスやバンデリアでも見たが、半地下の円形の場所がチャコ渓谷全体に数多く残っている。中でも、チェトロケトルのものが内部まで修復されており、見応えがあった。
24/07/28 01:22:50
 チェトロケトルとプエブロボニートを断崖沿いに結ぶ道は、ペトログリフトレイルと名付けられている。ペトログリフは、壁面に刻まれた古代の絵や文字のことで、ここにもたくさんのペトログリフが残されていた。
24/07/28 01:28:20
 ペトログリフだけでなく、岩絵もいくつかあが、あまり保存状態が良くなく残念。
24/07/28 01:33:04
 プエブロボニートは、チャコ文化国立歴史公園で最大かつ最も有名なグレートハウスで、唯一部屋の中まで見学できるようになっている場所だ。プエブロ族の先祖とされるアナサジ族が西暦828年からここに住んでいたのだそう。
24/07/28 01:51:38
 そして、プエブロデルアローヨを訪れる。プエブロボニートから数百メートル離れた場所にあり、1060年頃に混雑するプエブロボニートの人々が建設し、移り住んだ集合住宅遺跡である。
24/07/28 02:10:50
 最後にカサリンコナーダコミュニティの遺跡を訪れ、チャコ文化歴史公園を後にする。
 12時前に出発し、アステクの町に到着したのが13時半。昼食の時間だ。
 食べたのはオールドウエストチリ。オールドウエストは、合衆国が西へ拡大していく17世紀初頭から20世紀初頭までのアメリカの開拓を指す言葉で、オールドウエストチリは、その時代風のチリコンカンを意味している。スープかと思ったら具だくさんで、肉も野菜も入った完全な食事だ。
24/07/28 04:41:28
 そしてマウンテンマンブレックファーストスキレット(Mountain Man Breakfast Skillet)。古典的なキャンプでの朝食だそうだが、朝食用にしてはすごい量だ。一つのコンロに一つの鍋で作る料理。残った野菜や肉を炒めて鍋でそのまま食べるのだから、確かにキャンプでの朝食にピッタリ。
24/07/28 04:44:46
 オールドウエストチリにはトルティーヤ、スキレットにはマフィンが付いてきたので、お腹いっぱいだ。
 元の計画ではチャコ文化国立歴史公園ではなく、このアステカにあるアステカ遺跡国立記念物を訪問する予定だった。しかし、より大規模なチャコ文化国立歴史公園で満足したし、時間が無くなったので、すぐ近くだったが、アステカ遺跡国立記念物を断念し、先に進む。
 14時50分、17州目となるコロラド州に入る。15時半過ぎに、世界遺産にも登録されているメサベルデ国立公園に到着する。メサベルデ国立公園はプエブロ文化の存在を初めて知った場所。40年以上前からずっと来たいと思っていた場所だ。ここまでプエブロ文化の遺跡をたくさん見てきたが、気持ち的にここは外せない。公園のずっと奥にある博物館が16時半閉館なので、入口にあるビジターセンターは素通りし、先を急ぐ。何とかギリギリ間に合い、係官に追い立てられながらで説明は読めなかったが、博物館は一通り見学できた。
24/07/28 07:24:08
 遺跡は博物館の先広い範囲に点在し、車で行っても結構時間がかかる。行きたい場所全部に行けるかなと心配しながらのスタートだ。まずはメサトップループという10キロの周回コースに入る。こちらは8か所ほどの見どころがあり、車を停めて少し歩いて見ることになる。
 最初のストップはピットハウス。数千年の間遊牧民の暮らしていたメサベルデで最初に定住した頃の住居跡だと考えられているのが、この場所で6世紀中頃のもの。ここで人々はトウモロコシや豆、かぼちゃの栽培を始めたという。
24/07/28 07:36:32
 次にナバホ渓谷展望台。標高2000メートルを超える台地から広がる渓谷は非常に美しい。しかし、この展望台のメインは渓谷ではなく、崖に見えるスクエアータワーハウスの建物群。よくこんなところに住んだものだと思ってしまう。ツアーに参加すればここに入ることができるのだが、ツアーは売り出しと共に売り切れるので、参加するのは難しい。
24/07/28 07:44:40
 次の集落遺跡は三時代の遺物が重なっており、一番新しい11世紀の村には防衛用の塔が何基も作られたのだという。
24/07/28 08:01:12
 この後も別の集落遺跡や太陽の神殿、対岸の崖に並ぶ遺跡などを見学し、メサトップループは終了。
24/07/28 08:14:56
 博物館近くまで戻って今度はクリフパレスループに入る。こちらも10キロの周回コースで、メインの見どころのクリフパレスとバルコニーハウスに訪れることができる。ただし、スクエアータワーハウスと同様にクリフパレスもバルコニーハウスもガイド付きツアーでなければ入れず、その予約はずっと前に埋まってしまっている。どこまで近寄れるかなぁと思いながらクリフパレスに向かう。期待以上に近寄れて大満足。昔見た写真はおそらくこの場所で撮影したものだ。
24/07/28 08:39:26
 見たかったクリフパレスに満足し、残りの展望台は全部パスし、メサベルデ国立公園を後にした。
 18時45分、本日宿泊予定のコルテス到着。いつものようにまずスーパーに行くがこれといったものがない。昼食をニューメキシコ側で食べたのでコロラドではレストランに入っていない。レストランに入ろうとコロラド料理のレストランを探すが見つからず、メキシカン料理店に入る。
 メキシカン料理店に入ると付いてくるのが、トルティーヤチップスとサルサ。サルサはよくあるトマト味のものだけでなく、キャベツと唐辛子が主な漬物のようにしょっぱいコスラも付いてきた。
24/07/28 10:31:26
 トルティーヤチップスが主食代わりかと思ったら単なる前菜で、主食として通常のトルティーヤが付いてくる。トウモロコシ粉と小麦粉を選べたので、妻と分けて注文、両方楽しめた。
24/07/28 10:39:10
 食べたのは、ビーフチレコロラド。コロラドはコロラド風料理という意味ではなく、コロラド唐辛子の入ったという意味だそう。付け合わせは、フリホーレスのチーズ乗せ、アロスメヒカノ(メキシカンライス)、サラダ。
24/07/28 10:42:38
 もう一品は、マチャカ。火を通した牛肉を割いて細くしたものと卵や野菜を炒めた料理。付け合わせは選択制ではないので2品とも同じ。
24/07/28 10:41:22
 美味しい夕食に満足し、モーテルにチェックインしたのは20時半だった。本日の走行は282マイル451キロ。観光に時間を割いたのと未舗装道があったのとで今日も長い一日だった。
 モーテルはわざわざガーデンビューの部屋とあったのに、窓の向こうはすぐに壁。ただ各部屋の窓越しに、動物が正面に見えるように描かれており、それが自慢でガーデンビューとしていたのか。カーテンを開けて見て欲しかったのだろう。バッファローは今回何度も見ているし、今日の壁画にもあったので、ちょっと嬉しかったかも。
24/07/28 11:35:16
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