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2024アメリカ50州ドライブ1西»22日目 パンギッチ-ブライスキャニオンNP-パンギッチ
アメリカ50州ドライブ第一弾米本土西半分20州走破
2024年07月30日(Tue)
22日目 パンギッチ-ブライスキャニオンNP-パンギッチ
パンギッチは標高2000メートルを越える高原にあり、朝の冷え込みは厳しい。今回の旅で初めて気温10度を割っていた。
宿で軽い朝食を済ませ、8時に出発する。同じ宿で連泊なので、荷物はそのまま。準備は楽だ。昨日走った道を10数キロ戻り、そこから東に進む。
8時半にブライスキャニオン国立公園に到着する。ビジターセンターには寄らず、そのまま南下し、最初に停まったのは沼地谷展望台で8時40分頃だった。標高は2400メートルを越えており、ひんやりとした朝の空気が気持ち良い。
ブライスキャニオンは堆積岩の侵食で出来た台地の柱が延々と続く、景勝地だ。四国にある土柱が延々とどこまでも続いている感じがする。場所によって赤かったり白かったりで色の変化もおもしろい。この辺りから20キロほど道路が続き、途中に何ヶ所も展望台がある。
ナチュラルブリッジと呼ばれる天然の橋。この辺りで標高2700メートルくらい。
ポンデローサマツ渓谷。谷の隙間から渓谷を流れる川が見える。
車道の終点はレインボーポイントの駐車場。ここからいくつものトレイルが延びている。レインボーポイントの展望台で標高2778メートル。
ヨービンバトレイルを歩いて、ヨービンバ展望台へ。奇岩が並ぶ渓谷とは逆側で平原がかなり下に見えている。
ヨービンバ展望台からの展望。写真中央の山がモリーズニップル。ずっと遠く、モニュメントバレーに近いナバホ山もうっすらと見えていた。
この後、車をUターンさせ、通り過ぎてきた分岐にある各展望台に立ち寄る。まず最初はブライスポイント。ナショナルパーク名が付いているだけあって、非常に見晴らしがよく人気の展望台となっている。
続いてインスピレーションポイント。フードゥーと呼ばれる尖った岩が無数にあり圧巻だ。
そしてサンセットポイント。この辺りは台地が赤くなっている。
渓谷に降りる道は何本もあるが、一番のショートコースは、このサンセットポイントから降りる道だ。道幅も広く、降りている人たちが見える。
サンセットポイントから降りる道が人気なのは降りる道が2本あり、短い周回コースとして歩けることと、ウォールストリートと呼ばれる岩壁の間を抜ける細いルートが特異だから。
最初はトレイルの途中でピクニックランチと考えていたが、道があまりに急で大変そう。水がかなり必要になりそうなので、上で食事をし、ボトルの水をフルにしてから降りることにする。ランチは昨日と同じ手作りホットドッグ。
食べていたらリスが分けて欲しそうに寄ってきた。しかし、野生動物にエサをやることは禁止されている。まあこんなに寄ってくるのは誰かにもらった経験があるのだろうが、ここは何も分けてやらず。
余った食料をいったん車に持って行く。その間に妻は少し下っており、日陰のないところで待っていた。
最初は傾斜が緩やか。下りということもあり、のんびりと歩ける。
岩の柱も同じ高さになり、面白い。
2本の道のうち傾斜が緩やかな方を下りにしたが、それでも途中からはこの傾斜。登ってくる人は大変そう。
渓谷の底でトレイルはいくつもに分岐し、皆さん思い思いに道を選んでいる。我々は一番ショートのコースなのでなだらかな谷底は少しだけ。
展望台から見下ろしていたウォールストリート。この部分は冷たい風が通り、非常に歩き易かった。
ウォールストリートが終わると急な上り坂がつづら折りになって続いている。景色が良いのが救いだが、本当にキツイ。
ほぼ登り切って振り返る。1時間強の歩きだった。距離は短かったが、これは筋肉痛になるの間違いなし。
最後にもう一ヶ所、サンライズポイントにも立ち寄って、ブライスキャニオン訪問は終了。
パンギッチに戻り着いたのは14時前。予想外に早い時間だ。パンギッチで給油。1ガロン3.599ドル。だいぶ高くなってきた。本日の走行は90マイル144キロだった。一度くらいは連泊したいと考えてこうなったので、今回の旅で一番短い距離なのは当然だ。
夕食は大人気のレストラン。ピッグテールと名付けられたこの料理には、豚のしっぽなど使われていない。くるりとカットされたジャガイモを揚げたカーリーフライを豚のしっぽに見立てているのだ。豚本体は、細く裂いた燻製ポーク。
来てみてビックリ。一人分がこんなに大量!
もう一品はニジマスのフィレ。付け合わせはピントビーンズとコテージチーズ(カッテージチーズ)。
さすがに2人では食べきれず、初めて余った料理のお持ち帰りをした。アメリカでは、たいていのレストランは持ち帰り容器を用意しているのだそう。一品がこんな量なら、用意してあってしかるべきだ。