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2018 太平洋周遊
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マーシャル諸島、キリバス、ソロモン諸島、ナウル、ミクロネシア連邦の旅
15日目 チュチュル→セゲ→
マロボシーロッジ最終日、午前中は一人でチュチュルの村へ行く。ロッジの奥の道を進むと村のメイン道に出る。メイン道といっても人が一人歩ける幅のみの小道が森の中に続いているだけ。よく見るとキャッサバやパパイヤ、パイナップルなど小道の両側にも生えている。各家に向かう道はメインの道から垂直に伸びている。道から見える家は数件あり、そのうちの一件に携帯電話会社の代理店であることを示す看板が出ていた。教会や小学校もあるという話だったがメインの道からはわからず。
最終日の昼にカニが出た。大好物なのでめちゃくちゃ嬉しい。石で殻を割るのがまたソロモンらしくて良い感じ。味も最高!
セゲ発の船は3時と聞いていたのに、1時半に宿を出るという。実際には船が見えてから飛ばしても間に合うのに、セゲがマーケットデーなので皆で行きたいようなのだ。マーケットを見るのも悪くないのでOKしたが、港と宿のトランスポートに船のチャーター代として往復6000円も出しているのに家族一同便乗し、時間を早められてしまうのは気持ち良いものではない。せっかく人に勧められる良い宿だと思っていたのに、最後に残念な気分になった。しかも実際には船は定刻が4時、元々早めに言われた上に、マーケットはすぐに見終わる規模で、船を待つ場所もなかった。
せっかく来たのでセゲの村を歩く。巨木の下に人々が集まりだべっているのは、バヌアツなどでも見かけたメラネシアらしい風景だ。
この辺り唯一の飛行場がある村で、この飛行場は太平洋戦争時に日本が開いたのだと村人が教えてくれた。
大きな病院があり、この地域の中心地であることがよくわかる。丘の上の教会にも行ってみた。
船は16時過ぎに入港。事前に聞いていた通りものすごく混んでいる。一番に乗り込んだが、横になる場所どころか座る場所の確保さえ難しい。雲行きが怪しいので屋根のある場所に座る場所を確保したかったが、屋根のない甲板に確保するのが精いっぱい。嘆いていても仕方ないので、ラグーンの景色を楽しむ。来る時は途中の港では下船して市場など見たが、環境が良くないとそんな気分にもなれず、船から港を見ているだけ。
スコールが来た。甲板にいた人々が一斉に避難する。出遅れた我々は狭い通路に避難して立ち尽くすのみ。スコールが去って、人々はまた甲板に。それまでよりも若干空いているのは、避難した時にましな場所を確保した人が戻っていないためだろう。
2度目のスコール、今度は屋根のある場所の座席にいたおじさんが、我々に場所を開けてくれたので座れた。2度目のスコールも止んだが、もう甲板に戻る人はかなり少なくなった。我々も座れたので戻らず。ずっとそのままのつもりだったが、15時間の船旅は3分の1も進んでないのに、座っているだけでは、足がむくんでだんだん辛くなってきた。甲板なら横になれそうだったので、雨が降ったらまた避難することにし、甲板に戻り横になる。幸いそのまま朝まで雨は降らず、助かった。