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2018 太平洋周遊

マーシャル諸島、キリバス、ソロモン諸島、ナウル、ミクロネシア連邦の旅
日記:2018年01月26日(Fri)

18日目 ホニアラ→ナウル(ヤレン→アイウォ→ボエ→ヤレン→メネン→アイウォ→ボエ→アイウォ)

 ホニアラから乗る乗客はわずか10数人しかいなかった。ところが1番に機内に入ったのにも関わらず、機内はほぼ満席状態。始発のブリスベーンからの乗客である。ビジネスクラスまで埋まっていて正直驚いた。
 ナウル時間で早朝4時、ソロモン時間では3時のナウル到着である。昔に比べ空港が非常に立派になっていた。経済が破綻してしまった国という報道は本当だったのだろうか。今回訪れた国の中(グアムは除く)では一番立派な空港である。歓迎のダンスが行われていたが、一般乗客用ではなく、別に敷かれた赤じゅうたんを進むVIP用だ。来週行われる独立50周年の式典参加者が早くも到着したのだ。飛行機が混んでいたのもそのため。
dance
 ホテルが出迎えに来ているはずだったのに、来ていない。何度かホテルに電話してもらうが通じもしない。1時間も経てば、にぎやかだった空港に残るは職員のみとなり、とうとうそのうちの一人がホテルまで送ってくれることになった。出迎えに来なかったということは部屋の用意も忘れていると思われ、早朝から部屋に入れるかどうか心配であるが、仕方なし。送ってくれた人がわざわざ遠回りし、役所の前などを通ってガイドしてくれたのが少しうれしく、心は和む。
 幸いホテルは開いており、部屋もあった。しかし、受付のおばさんは、送迎のリクエストがないとまず主張し、証拠のメールを見せると、この人はホテル止めたからと無効だと主張。おまけに予約確認でコンファームしてあった料金も古いもので無効だという。予約確認書で契約が成立であり、値上げの連絡もしてこなかっただろうとつっぱねたが、支払いはチェックアウト時。無茶苦茶な態度の夜勤相手に確約を取ってはみたが、チェックアウト時にまたもめるのだろうと憂鬱になる。アーリーチェックイン無料も口約束なので、これでは反故にされるかも。憂鬱な気分で眠れないかと思ったが、徹夜していたのですぐに寝てしまった。
 起きたのは11時、5時間くらい寝たことになるが、体も気も重いままだ。来週は独立50年の行事が続くということで、通常の平日の姿を見るのは金曜日である今日だけ。頑張って町を見ることにする。町といってもナウルは全人口が1万人程度、島の中心部はリン鉱石の採掘場になっているので、人々は島の海岸部に分散し住んでいる。その中で一番賑やかなのがホテルのあるアイウォ地区である。ぼろぼろの建物があるだけだった前回訪問時に比べ、新しい建物が数多く点在しているのにびっくりしてしまう。その間、本当に経済破綻などしていたのだろうか? ますます疑念は深まるが、もし本当だったなら復興が大成功しているということだ。綺麗な教会、新しい携帯会社や銀行。大きなスーパーマーケットなどなど、本当にびっくりだ。食事にさえ苦労した前回の体験は何だったのだろう。
 ビーフステーキやチキンを大量にBBQしている人がおり、聞いてみるとライスにセットして今から売るのだという。焼きたてのステーキライスとチキンライスを注文し頂いた。久しぶりの分厚いステーキは美味い! ステーキやチキンも良く食べるが一番食べるのは魚だそうで、夜間に海の潜り、やすで魚を突いてくるという。肉はガス台で焼いていたが、魚はココナッツの外側部分を燃やして焼くのが格別に美味いのだと自慢してくれた。そしてもっと美味しいのが、生の魚のココナッツクリーム漬けなのだという。ナウル人も他のミクロネシア人同様の食事をしているのだ。
fishing tool
 曇ったり晴れたりが続いていたが、途中でスコールに見舞われた。キリバスと同じような集会所がここにもあり、気持ち良い場所で雨宿り。雨が止み再び少し歩くも、またスコール。
 雨宿りしていたら車が停まってくれて送ってもらえることになった。散歩だったので特に行先もなかったが、雨の中を散歩しても仕方ないのでご厚意に甘える。まずはこの国にもう一軒あるホテルに送ってもらった。予約リクエストしても返信のなかったホテルだが、部屋があるならトラブルのあるひどい今のホテルから移動したいと思ったのだ。しかし、入り口でストップをかけられた。祝賀行事参加の招待客専用ホテルになっており、一般人は入れないとのこと。メール返信くらいしてくれれば良いのにと思うが、その辺がナウルなのだ。
 雨は止んだが、車でそのままホテルへ送ってくれるというのでホテルのあるアイウォ地区に戻った。ホテルには行かず、来週からの行事会場だという場所まで送ってもらった。ナウル、キリバス、マーシャル、フィジー、ツバル、ソロモンの伝統家屋を一軒づつ建てている場所があり、来週いっぱいは色々な催しがここで行われるのだという。
cultural village
 いったんホテルに戻り、一休み。夕方になって夕食に出る。レストランはほぼすべて中国人経営で同一値段。お客はほぼすべてナウル人で、皆さん美味しそうに食べている、出てくるのは中華風ミクロネシアン料理で、基本はぶっ掛け飯。味はまずまず、安くはないが物価を考える仕方ない値段だろう。
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