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ロシア・沿ヴォルガ管区&ウラル管区32日の旅、ロシア内6共和国訪問
→バレジノ→イジェフスク(ウドムルト共和国)
クングールから夜9時40分に乗車した夜行列車はサンクトペテルブルク行き。長距離乗車の人ばかりだったのか、夜中にバレジノで下車したのは我々だけだった。下車したのはクングールの時間だと午前3時半だが、バレジノはウドムルト共和国に属しており、時差があって、午前2時半である。
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駅周辺には開いている店もなく、乗り継ぎの列車が出るまでの3時間をバレジノの待合室で待つことになる。先に待合室にいたのは男性一人と眠っている女性一人のみ。きれいな待合室でパソコン作業でもしようと思ったが、しばらくして入ってきた酔っ払い2人組に邪魔されて、何もできない。この2人組とその後から来た浮浪者1人が、何度も大声でわめきうるさい。彼らは数十分ごとに見回りに来る警官に追い出されるが、すぐに戻って来る。なんともつらい3時間だった。
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バレジノを出た時にはすっかり明るくなっていた。イジェフスクまでウドムルト共和国の景色を楽しみたいと思っていたが、一晩ほとんど寝ていなかったので、ほぼ熟睡し、イジェフスクに到着。快晴で、観光日和だ。しかし、元々クングールで風邪気味になっていた妻の調子が悪くなり、宿に着いたら寝込みそうだという。その前に食事がしたいというので、駅前のカフェに入る。開店時間とほぼ同時に入ったので色々準備する様子を見ることもできた。
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宿に着いたら妻は、そのまま寝込んでしまった。この街の見どころは明日2人で見ることにして、一人で散歩に出かける。宿は湖のすぐそばで、まずは湖畔を散歩。やたら青と白の縞々模様のシャツを着ている人が多いと思ったら、船乗りの祭りのようで、広場に出ると色々催し物をやっている。ダーツやアーチェリーは、昨日のザルビノの祭りでも見たが、写真の重りを上げ下げする回数を競うのは初めて見た。無理すると筋肉を傷めそう。
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音楽が始まると踊りだすのがロシアの人々。ウドムルトの人も同じだ。
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永遠のロシアモニュメント。
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食べ物の屋台には本格的な窯もある。ウドムルト名物としてパイのようなものを焼いている。
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イジェフスクは、有名なカラシニコフ等を製造していた大きな兵器工場があるために、ソビエト時代には外国人立ち入り禁止の秘密都市だったところ。今も兵器工場がある。そんな街にふさわしいモニュメントが湖岸沿いに並んでいた。
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街のところどころに昔の工場で今は稼働していないのかなという建物がある。
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カラシニコフの文字とロゴのあるイジェフスク機械製作工場(兵器メーカーの名称)の入り口。
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イジェフスク機械製作工場。
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聖ミカエル大聖堂。
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昼に宿に戻が、妻は発熱しており、午後も起き上がれそうにない。食事に出るのはつらいが何か食べたいというので、スーパーへ買い出しに出る。イジェフスクはペリメニ発祥の地で、妻はずっとそのことを言っていた。自分でも食べたくなっていたこともあり、迷わず買ったのは冷凍ペリメニ。そして妻の好きな発泡ワインと自分の食べたかったカルパスとチーズ。
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用意した食事を妻は喜んでくれたが、体がまだ駄目なよう。なんとか食べただけで、また寝てしまった。私も夜移動で眠れておらず、飲んでしまってはもう寝るしかない。午後は熟睡し、目覚めたのは夜になってから。夕食も昼食の残り物ですませる。長時間の昼寝で眠れなくなるかと思ったが、まだ寝足りないようで、それほど夜更かしもせず、就寝。