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ロシア・沿ヴォルガ管区&ウラル管区32日の旅、ロシア内6共和国訪問
イジェフスク→アルスク(タタールスタン共和国)→カザン
ペリメニをスープ仕立てにし、朝食。昼食は列車内なのでカップラーメンを買ってある。しかし、その土地の食を収集したい妻は、名物のパイ2つとパンを購入。まだ熱があるのに・・・。
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もともと今日はタタールスタン共和国首都のカザンへの移動だけで終わる予定だった。しかし、通過予定だったアルスクに妻の体調さえ回復すれば寄ろうということになった。ロシアの鉄道は列車指定で購入なので途中下車すれば、前途無効となる。予約していた切符を出発8時間前までにネットでキャンセルしておいて、アルスクまでを買い直せば若干の払い戻しはあるはずだが、体調次第でどうなるか分からない。念のためカザン行き切符のままで9時前発の列車に乗り込んだ。車窓の景色は良い感じ。予想していたよりも家が多い。ウドムルト共和国の木造住宅は三角屋根で、南側にはたいてい菜園がある。
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ほとんど下車する人のいないアルスクで下車。アルスクのホームは短く、降りたのはホームから外れた場所だ。
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人口の9割がタタール人だという地方都市アルスク。観光地ではなく、ほとんど情報もないままでの到着であるが、荷物を持ったまま2時間散策するには手ごろなサイズだ。
駅から中心部まで歩かねばならないと思っていたが、バスが駅前で待っていて、苦も無く、中心部に来ることが出来た。下車したのは教会の前。人口の9割がタタール人、すなわちイスラム教徒の街のはずが、中心部に立派な教会があるのだ。正教徒が大半の町でもモスクがあったから、当然といえば当然ではある。
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市の中心に立つ時計台。周辺の建物は新しく、工事中のものも多い。
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タタールの女の子たち。タタール人はもともとトルコ系民族だが、長年の混血の結果、白人としか思えない人も多い。
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ビルの模様がロシア人のセンスと違う。
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のどの痛みは和らいできているようだが、まだ熱は下がっておらず辛いのだろう。薬局で妻が解熱剤購入。20錠で約30円、驚きの安さだ。
古い掘っ立て小屋形式の市場も若干残っている。しかし、新たなビルに移転させられた商店も多い様子で、この一角も間もなく姿を消しそうな勢いだ。
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住宅の屋根や窓の模様が本当にきれい。
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公園でベンチを作っていた人々。
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鉄道のある地区と町の中心部を分ける川。行きはバスに乗ったが、戻りは歩いてみた。
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ここからカザンへは近郊列車が走っている。長距離列車は全指定だが、近郊列車は座席指定がない。自動販売機も英語表示が選択でき、簡単に切符は買える。座席指定はなくても列車指定はあるので、要注意だ。
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列車の時間まで少しあったので、今度は駅の逆側の地区を散策する。こちらは建物だけでなく、門まで色々飾り立てられて美しい。
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モスクも独特の模様がある。
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近郊列車は新型で快適だ。各駅停車なのでカザン市内に入ってもメインのカザン駅に着くまで色々停車する。途中のコンプレスソルニー駅でバスに乗り換え。
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中心部の渋滞を避けられたので思ったよりも早く宿に着いた。宿には蚊が非常に多く、夜は大変だった。