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ロシア、ボルガ&ウラル周遊
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ロシア・沿ヴォルガ管区&ウラル管区32日の旅、ロシア内6共和国訪問
チェボクサル→ニジニ・ノヴゴロド(ニジニ・ノヴゴロド州)
6つの共和国巡りを終え、後はモスクワまで寄り道をしながら向かうのみとなった。今日の目的地はニジニ・ノヴゴロド。ニジニ・ノヴゴロド州の州都であり、モスクワ、サンクトペテルブルク、ノヴォシビルスクに次ぐロシア第4の都市でもある。
なるべく早く行きたくて、朝食も取らずにバスターミナルへ。しかし、7時過ぎのバスにはぎりぎり間に合わず、7時40分のバスとなってしまった。ターミナルで軽い朝食をとって出発。今日もミニバスだが、先日よりも車体が新しく快適~。
2時間ほど走ったボロトイニエッツで休憩。やたら魚が売っているので港町かなと思ったが、地図を見ると内陸の街でニジニ・ノヴゴロド州に入ったところだった。
12時半頃、ニジニ・ノヴゴロドに到着。所要時間4時間のはずが、渋滞で5時間近くかかってしまった。交通量の多い駅前にはビルやデパートが並び、大都市だなと感じる。しかし、カザンやエカテリンブルグに比べ少し寂れた感じもする街だ。
宿に向かう前に食堂に入る。中央アジアっぽい店だと思ったら、アゼルバイジャン人の店だった。アゼルバイジャンはコーカサスの国だが、トルコ系民族なので、料理は共通するところが多々ある。
ニジニ・ノヴゴロドは、今回の旅で一番高い宿を予約している。街全体で宿代が高かったとはいえ、4つ星だったウファーのホテルより高いのだからと期待を少ししてしまう。
街一番の観光地クレムリンのすぐ近くにあり、立地は申し分ない。駅からトラムに乗って街の中心部に行けば、下車してすぐにホテルはあった。建物は古い屋敷を改装したもので、外観は悪くない。しかし、フロントでは全く英語が通じず、チェックイン時に少し手間取った。数部屋しかないミニホテルなので外国人が来ることを想定していないのだろう。部屋は広くて快適でホッとする。
風邪が完治しないまま、だましだましで旅を続けていた妻は、この宿でのんびり静養し、帰国に備えたいという。きつい日程で続けてきた共和国を巡りが終わったこともあり、さほど有名でないこの街を見たいという気持ちはほとんどない様子。部屋が気に入ったならそれも良し。
観光ポイントのど真ん中にある宿なので私は一人で散歩に出た。宿のすぐ裏手にクレムリンの城壁が見える。といってもそれは建物の間から。少し道を下ったら城壁が良く見えた。
ホテルから坂道を下りきったところにあるのが、カザンの聖母像の教会。教会の周辺を花壇にする工事中。
クレムリンの入り口にあるのが、聖ヨハネ生誕教会。妻も明日になればクレムリンくらいは入る気になるだろうと思い、ここでは入らず。
ロジェストヴェンスカヤ通りは、ニジニ・ノヴゴロド旧市街のメインストリート。歴史ある建物が並んでいる。
ロジェストヴェンスカヤ通りに面した聖母マリア大聖堂教会は、屋根がカラフルで非常に美しい教会だ。
この辺りのボルガ川は川幅が広く、貨物船や渡し船の行き来が見られる。
橋のたもとから丘を眺めると大きな教会が立ち並んでいるが、その下は崖になっており、登り口を見つけるのが大変だった。なんとか見つけて上がっていくと修道院の裏手に出たが、裏側は修復されておらず、見た目の差に驚いた。
修道院には入らず、車道を横切ってさらに上にある展望台に上る。ニジニ・ノヴゴロド正教教会やカナヴィンスキー橋、対岸にあるアレクサンドルネフスキー大聖堂などが良く見えた。
さらに丘を登ると河岸段丘の上部に出て、住宅地が広がっている。一番川側には遊歩道が連なっており、何ヶ所か谷になっている部分には橋が架かっていた。夕暮れ時となってこの辺りを散歩している人が大勢いた。
明日の天候が心配になるほど黒い雲が空に広がってしまったが、今日歩いた場所が上から良く分かり、しばし景色に見とれてしまう。
遊歩道が終わる辺りに睡眠教会。ここまで来ると宿もすぐ近くだ。橋が何ヶ所かあったおかげで、上り下りを繰り返さず宿に戻れた。
夕食時になっても部屋にいたいと妻が言うので、食料を買いにまた出かける。すぐ近くに大きなスーパーマーケットがあり、惣菜は色々入手できた。寿司のバイキングもあり、ついついまた寿司に手を出してしまう。調子に乗って、3リットルの箱ワインも購入。部屋に冷蔵庫があり、連泊はするので少々余っても良いと大量に食料を買い込んで宿に戻った。
久しぶりのバスタブにゆったり浸かり、風呂上りに冷えたワインで乾杯!