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~クリミア、北コーカサス、カラムイク~
2日目 成田-モスクワ-シンフェロポリ
今回の航空券はロシアのS7航空を公式サイトから購入している。サイトは日本語訳されておらず、ロシア語、英語、中国語からの3択。日本発の航空券なのに料金はルーブル建て。そして説明も非常に不親切で、売る気あるのかと疑わしくなるようなサイトである。事前の座席指定は有料で、チェックイン時なら無料となっている。出発の36時間前からオンラインチェックイン可能となっていたので家を出る前に試みたが、進めていくとドキュメントチェックまだなので空港でしてくださいとの表示がでた。なら最初からそう書いてくれ~。
いよいよ空港でのチェックインである。モスクワまでの便はJALとの共同運航便で、JALが運航会社となっている。サイトやチケット上の説明には一切ないが、実際にチェックインするのはJALのカウンターだ。チェックイン時にまずトランジットビザの有無を聞かれた。目的地であるシンフェロポリは2014年にロシアに編入されたクリミア共和国の首都である。当然モスクワ-シンフェロポリは国内線であり、必要なのはロシアに滞在できるビザであってトランジットビザでは行けない。しかし、日本政府はロシアのクリミア編入を認めておらず、クリミアは建前上ウクライナなのだ。ウクライナはビザがなくても入れるので、コンピュータはロシアのトランジットビザの確認だけを表示したのだ。政府の立場は政治上のものなので当然だが、航空機を運航するJALはそれで良いのか? トランジットビザしかない人を今回のルートで乗せてしまうと問題が起こるのに・・・。
モスクワまでのJAL便は新しい機体で非常に快適だ。食事は美味しいし、映画も良いのがたくさんあった。機内アナウンスが日本語というのもやはり気楽で良いものだ。
モスクワでの乗り継ぎ時に忘れずにキャッシングする。米国政府もロシアのクリミア編入を認めていないため、VISAやマスターなどのクレジットカードがクリミアでは一切使えない。最低でもクリミアで使う金はすべてモスクワで作っておかねばならないのだ。
さすがに寝不足でモスクワからシンフェロポリまではほぼ寝ていた。到着は現地時間の21時前。モスクワで入国しているのですぐに外に出ることができる。この4月にオープンしたばかりのターミナルできれいだが、まだ完成していない部分も多い。ツーリストインフォメーションカウンターもないが、これから整備されるのだろうか?
遅い時間なのでタクシーでホテルに向かっても良かったが、せっかく新しいバス路線を調べていたので、バスで街に出ることにする。バス代は16ルーブル、約30円だから非常に安い!
ロシアではままあることだが、予約した宿に到着時間を知らせてあるにも拘らず、呼び鈴を押しても誰も出て来ない。電話を持っていないと着いてから中に入るまで一苦労となるのだ。夜遅いのにこんなことで時間を取りたくなかったが、まあ仕方なし。入れてしまえば悪い宿ではなかったが、これでは人に勧めることもできはしない。部屋に入れたのは22時半、シャワーを浴びたりして横になった時にはすでに日が変わっていた。日本との時差が6時間あるので、もう日本時間は朝6時過ぎ、JALのチェックインしてから23時間もたっている。実に長い一日だった。