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南ロシアの旅

~クリミア、北コーカサス、カラムイク~
日記:2018年06月08日(Fri)

4日目 シンフェロポリ-ヤルタ-シンフェロポリ

 架線から取った電気を動力として走るトロリーバスは欧州では今も都市交通機関として大活躍している。架線が必要なことから路線は限られており、その中で世界で一番長いトロリーバス路線として知られるのが、シンフェロポリとヤルタを結ぶ路線だ。最長はシンフェロポリ空港からヤルタのターミナルを結ぶ93.5キロ! もうこれは都市交通機関の範囲を超えている。鉄っちゃんではないので空港まで戻って乗ることはしないが、宿近くの乗り場からヤルタまでの約80キロを乗車し、ヤルタに向かう。この区間はミニバスもあり、そちらの方が少し速いが、料金は高め。トロリーバスはなんといっても眺めが良いので、景色を見たい私にはトロリーバスの方がはるかに楽しいのだ。途中、ブドウ畑やカルスト地形、村々の教会などを見つつ、2時間半のバス旅を堪能する。
 ヤルタに着いたらまずはバスで郊外のリヴァディアに向かう。ヤルタ会談で有名なリヴァディア宮殿が目的地だ。ヤルタはビーチで有名なリゾート都市だが、山が海に迫っており、バスはかなりアップダウンを繰り返す。
 1911年に完成したリヴァディア宮殿は、ロシア最後の皇帝ニコライ2世の別荘として建てられたものだ。
18/06/08 17:18:40
 ここも基本はツアー形式の見学となるが、離脱して自由に見学することがOK。しかし、バフチサライの宮殿同様、入場にはツアー代金と同額の300ルーブルが必要だった。入ってすぐが、ヤルタ会談の会議場である。
18/06/08 23:40:44
 前半は、ヤルタ会談時の控室や食事会場などが続いたが、後半はニコライ2世の暮らしが分かる部屋が続いた。
 市バスでヤルタ中心部に戻り、昼食を取った後は、ビーチへ。海岸すぐの通りには水着のまま歩く人が多く、土産物屋やレストランが並んでいる。
18/06/09 01:32:08
 並べられた燻製の魚が美味そう~。
18/06/09 01:32:38
 ビーチは玉砂利のビーチでもっと広い砂浜を想像していたので意外だった。所狭しとロシア人が寝転んでいるのは壮観だ。
18/06/08 19:34:50
 ヤルタは他にもたくさん見どころがあり、計画段階では訪問することにしていたが、昨夜ロシア人の知人から2年前からシンフェロポリに住んでいるんだよと連絡が入り、一緒にディナーを取ることにした。時間を気にしながら観光しても楽しくないので、街をプラプラ散策しただけで、来た時と同じトロリーバスで早めに戻った。
 友人と訪れたのはクリミヤで一番美味いというシャシリク屋、ロシアの代表的な焼肉料理の店である。早い時間から大人気だ。
18/06/09 07:22:18
 肉は炭火で焼いてから持って来てくれるが、保温のために炭火の上に持って出てくる。これまでロシアで何度もシャシリクを食べたが、こんなサービスのある店は初めて。肉の種類によっては冷めてくると油が固まって味が落ちるが、これなら大丈夫。人気店だけあって、肉はとろけるように柔らかで美味しかった。
18/06/09 07:44:34
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