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~クリミア、北コーカサス、カラムイク~
27日目 デルベント→エリスタ
ダゲスタン共和国を後にし、今日はカルムイク共和国の首都エリスタを目指す。エリスタに向かうバスは1日1本だけで、そのバスはモスクワの南にあるボロネージュ行き夜行バスとなっている。終点まで行けば32時間の長距離バスだ。予定時刻は、朝7時25分発で、エリスタ到着予定は午後10時となっている。予定通りでも14時間半かかる大移動である。
朝6時過ぎに宿をチェックアウト、ミニバスに乗ってバスターミナルに着いたのは6時半頃だ。すでにバスは来ており、切符売り場には行列ができていた。切符の事前販売をしないだけあって、バスは空席だらけで出発した。
来る時には気が付かなかったが、デルベント近郊はブドウ畑が多い。そういえばここもワインの産地なのだ。
来る時のミニバスはマハチカラからノンストップだったが、今日の長距離バスは1時間ほど走ってイズベルバシュに立ち寄った。バスターミナル横が市場になっており、急いで見学し、朝食用のピロシキを購入。走り出したバスの中で朝食にする。
10時過ぎに首都マハチカラのバスターミナル到着。停車時間を特に言われなかったが、全員がいったん下車するので一緒に下車。結局1時間以上ここに停まっていた。ちゃんと時間を確認していたら隣にあった大きな市場に行けたのに失敗した。
マハチカラでバスは満席になった。満席になるのを待っていたのかもしれない。道はその後もグロズヌイから来た道と同じで、来た時と同じようにキジルユルト、カサヴユルトの2都市で渋滞した。カサヴユルトのバスターミナルに着いたのが13時近くで、昼食かと期待したが、15分ほどストップしただけ。軽食を買っている人も多かったが、迷っているうちに時間となった。
カサヴユルトの街でグロズヌイ方向との道からそれ、渋滞はなくなる。途中、2キロほどチェチェン共和国を通る場所があり、そこではしっかりした検問があって、パスポートチェックをされた。男性のみ荷物検査があったが、私はなぜか免除される。再びダゲスタン共和国に戻ってすぐにカフェに停まって、ようやくの昼食休憩となる。時間は午後3時だ。
夕方6時頃にカルムイク共和国との国境に到着。ここではパスポートをバス会社の人が集めてイミグレーションに提出。乗客は一人づつチェックを受けてからカラムイク側に行歩く。他に人の手続きが終わるのを待っていたら、係官が我々を呼びに来て別室へ。すこし緊張したが、大した質問もなく、すぐに解放された。
夕食ストップはなく、ガソリンスタンドでの給油中に併設の売店で皆さん軽食を買っていた。私はもうすぐ着くからと思って、何も買わず。
予定より1時間遅れ、夜23時にエリスタ到着。バスがこれしかないことが分かってから宿の予約を街中からターミナル前に変更していたのだが、正解だった。ここで下車した人は他におらず、当然街へのトランスポートもあるのかどうか怪しかったが、我々は歩いてすぐに宿に行ってチェックイン。
受付時に、夕食をとっていないとポロっと言ったところ、後で部屋にカラムイキア名物の餃子などを持って来てくれた。おばさんの朝ごはんだったのではないかと思ったが、やさしさがうれしく、ありがたくいただく。