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南ロシアの旅
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~クリミア、北コーカサス、カラムイク~
29日目 エリスタ→ボルゴグラード
朝8時半のバスに合わせ、8時前に宿を出る。バスターミナルにてバスを確認し、カフェに入って朝食にする。ラグマンを注文したところ、ロシアでよくある野菜スープに麺が少し入っただけのもので、内心がっかりしたが、味は悪くない。
バスは、ミニバスでほぼ満席の状態で定刻に出発した。今にも雨が降りそうでどんよりしている空模様だが、乾燥したステップの景色で、違和感がある。
バスは1時間半ほど走り、メイン道路からそれて村に入っていった。バスオフィスはあるが無人で、乗客の乗り降りもなし。さびしい村だ。
さらに30分走行し、再びわき道に入って別の村に入って停まる。ここで完全に満席となった。
さらに30分走行で、サトヴォエに停車。ここは商店が何件かあって、町といって良い規模だ。バスオフィスの時刻表では10分だけの停車だが、早く着いているので30分近い休みとなる。12時なのでお菓子を買っている人もいたが、ちゃんと食事をしたいので我慢。妻の姿が見えないと思ったら、スカーフを買って店から出て来た。こんな田舎で買わなくてもと思うが、気に入ったのがあったからと嬉しそう。
カラムイク共和国とボルゴグラード州の境には検問があったが、問題なく通過した。
ボルゴグラード市に入ってすぐ橋を渡る。カスピ海にそそぐボルガ川とアゾフ海にそそぎ、黒海とつながるドン川を結ぶボルガ・ドン運河に架かる橋だ。うまく閘門も見えた。
ボルゴグラードの中心に入るところで宿が近かったので下車。ワールドカップサッカーの会場である都市の一つなので、歓迎の幕が道路に掛かっている。人々の顔立ちが変わって、ロシアに戻って来たなぁと感じた。
昼食をとらないままで、午後4時前の到着となり、腹ペコである。宿に入る前にレストランに入り昼食をとる。料理も完全ロシアに戻った。
泊まった宿はドミトリーが大半のホステル。ロビーやキッチンなどの公共の場やドミトリーにはエアコンがあるのに、我々の個室にはエアコンがない。いまだ猛暑は続いており、夜遅くなるまでは部屋でゆっくりできず、少々残念な宿となる。
久しぶりにキッチン付きの宿で、人も少なかったので食事は宿で作ることにする。近くの巨大スーパーで買出しをし、夜はキッチンで食事をしながらのサッカー観戦となる。
食事の後は、ワールドカップを見に米国からやってきたおばさんと話をする。ワールドカップの試合があった数日前はこの宿も満室だったそうだが、ここでの最後の試合が終わってからは一気に客が居なくなったということだ。彼女も翌朝出発とのことで、さらに静かな宿となりそう。