旅して »
旅紀行 »旅日記 »
2019 モンゴルからロシア
»
日記»
モンゴル横断、そしてアルタイ共和国からシベリアへ
2日目 釜山→ウランバートル
釜山は1泊だけで、本日はモンゴルに向かう。朝は宿でのんびり。モンゴル航空のウェブチェックインをしたところ、まだ数人しかしておらず、エコノミーの一番前の席を取れた。時間になったので、1キロほど先にある空港行きバス乗り場へ移動する。残った韓国ウォンは食堂に入るほどはなく、コンビニでカップ麺を買って朝食とする。韓国のコンビニは外に食べるスペースがあることが多く、助かる。
ウェブチェックインしている人が少なかったので飛行機は空いているものと思っていたが、満席に近い。ウェブチェックインのシステムが全く浸透していないのだろうが、びっくりした。出発は定刻の13時5分。モンゴル航空はフルサービスで、ちゃんと機内食もお酒も出る。韓国で作った食事だが、モンゴルらしく野菜がほとんどなく、肉々した食事だ。
前の席で、荷物も預けていなかったので、入国手続きを済ませたのは一番最初。出口には9年前にホームステイさせてもらった友人ベグズが迎えに来てくれており、ここで再会。空港前にはチンギスハンの巨大肖像画があり、訪問客を迎えてくれる。
空港からは市バスを乗り継いで、ベグズの家に向かう。市バスは交通カードを使うことが義務付けられており、各バス停前のキオスク(写真の赤いコンテナ)で売っていることになっているが、品切れ。しかし、一枚のカードで3人分支払うこともできるので、ここでは支払ってもらった。
ウランバートルの渋滞は激しく、市の中心部まで1時間近くかかった。ここでベグズの家に行くのにバスを乗り換える。ここのキオスクでも交通カードは品切れで、バス停一駅分歩くことにする。途中に楽譜の描かれたモニュメントがあり、ベグズがその歌を歌ってくれた。
一駅歩いた先のバス停でも交通カードは品切れ。こんな状態で現金が使えない規則にするのだからあきれる。よく観察していると、実際には現金で支払っている人もチラホラ見かける。交通カードが入手困難なのであればこうなるのは仕方ない。しかし、そのお金は運ちゃんの懐に入っているのだろうと思われる。写真は市バス内で見かけたきれいなモンゴル服でバッチをたくさんつけたおばさん。
ベグズの家族はウランバートル市内だがゲルに住んでいる。9年前には牛も買っていたが、3年前にウランバートル市内で牛を飼うことが禁止になり、牛を手放すか郊外に引っ越すかの2択を迫られ、牛を手放したそう。ミルクやチーズは自家製だったのに、今は市場で買っているのだそう。実は、牛を売ったお金で一度アパートに引っ越したが、ゲルの方がはるかに快適で、半年で戻ったというのを後で聞いた。今回はお土産に9年前の写真をプリントしてきたので、家族で懐かしげに見入ってくれた。
訪問客が来るとミルクティーとパンと乳製品を出してくれるのが昔からのモンゴルの習慣。これをいただきながら色々と話をする。
ゲルは一部屋だけ、ここで家族と泊まるのでモンゴル人家庭のすべてがここに来れば見ることができる。炊事ももちろん同じ空間で始まる。
天窓の開け閉めは子供の係り、明かりとりや換気で昼間は開けているが、夕方になると閉めるのだ。
夕食に頂いたバンシュ(水餃子)。
夜、大人たちが昔話をしている横で、女の子2人がノートに何か書きながらキャッキャしている。
勉強でもしているのかと思ったら、ゲームをしているのだった。
一応、布で仕切りをして、プライベート空間を作ってもらい、就寝。9年前と同じだ。