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2019 モンゴルからロシア
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モンゴル横断、そしてアルタイ共和国からシベリアへ
3日目 ウランバートル
日の変わった深夜にデンマーク人の青年ルイがゲルにやってきた。これで本日のゲストは我々を含め3人である。ホストのベグズはゲストのインタビュー動画を作るのを最近の趣味としているそうで、朝からいきなりインタビュー動画の撮影~(笑)。私は1993年から10年弱ごとにウランバートルを訪れているので、その変化に付いて話してみたが、うまく伝わったかどうか。
朝食は、お茶とパンとミルク粥。
朝食の後、バスを乗り継いでドラゴンバスターミナルに行く。日曜だった昨日以上に渋滞が激しく、予想外に時間がかかる。乗り換え地点でも中々バスが来ず、さらに遅くなった。次々に来るバスの番号をチェックするのは私に任せ、妻は久しぶりに見るモンゴルの乳製品売りに大喜びしていた。
バスターミナルは以前とは打って変わって、システム化され、なんと自動券売機まで並んでいる。しかし、出来たばかりなのか、使う人はほとんどおらず、行列は窓口のみ。自動券売機で時刻や空き席まで出してみたが、モンゴル語表示で名前の入力や支払方法がよく分からず、結局我々もバスの切符は窓口で購入する。買ったのは3日後のバヤンウルギー行。モンゴルの西端にあるカザフ族の街へのバスだ。2001年にはバスで1週間かかり、そのバスも週に1便。ナーダムの時期はずっと前から予約が埋まり、結局買えなかった路線だ。今は毎日2便バスがある。道路が良くなり、31時間で行けるらしい。ただし、今朝着いたデンマーク人によると行きは31時間だったが、帰りは36時間かかり、深夜着になってしまったとのこと。余裕のある時間に出発してくれれば良いのに、出発は2便とも13時発、36時間かかるとやはり深夜着だ。
ドラゴンバスターミナルはショッピングセンター内にあり、その2階は電気屋が並んでいた。そこには携帯電が会社もオフィスを並べており、そこでsimカードを購入する。ひと月有効で10GBもあるデーターsimが、5000MNT、約205円という安さ! 新規獲得のプロモーションのようで追加容量はもう少し高いが、我々にとっては非常にありがたい。10日もいないので、ネット使い放題が200円ということになるのだ。しかし、初期設定がうまくいかず、非常に時間を食った。どうもsimに問題があったようで、別simに差し替えてようやく使えるようになる。時間がある時で助かった。
バスの切符とsimを買っただけで昼になったので、ターミナルで昼食をとる。馬肉と馬乳酒! どちらも大好物で、最初から食べられて非常にうれしい。
再びバスに乗って今度はモンゴル東部へのバスが出るバヤンズルフバスターミナルへ移動。モンゴル市内横断なのでやはり渋滞が激しく時間がかかる。縦断して改めて思ったが、ウランバートルは大きなビルがすごく増えている。
バヤンズルフバスターミナルに自動販売機はなかったが、時刻表は電光掲示でこちらも新しく使いやすくなっている。バスの本数も格段に増えており、ツアーでしか動けなかった昔とは格段の差である。ここで明日朝のチンギスシティー行バスのチケットを購入。
バスターミナルに隣接するスーパーに入ってみる。以前はほとんどなかった野菜の豊富さには驚いた。遊牧暮らしを止めて街で生活する人が圧倒的に多くなったのに合わせ、食文化も大いに変わってきたようだ。
まだ15時過ぎだが、ここからならベグズ宅に直行バスがあるので、早めに戻ることにした。相変わらずの渋滞、市内の中心部はバスと歩くのと変わらない速度で、戻るのにも1時間かかった。ベグズの家族は子供たちしかいなかったが、デンマーク人のルイもちょうど戻って来たところ。
ゲルには水道がなく、水はポリタンクで買ってきている。
トイレはバイオトイレで、おがくずを使っている。基本的には我が家のトイレと同じだ。
ママが戻って来て、夕食の準備を始める。妻とルイは作り方の勉強兼助手となり、麺生地を延ばしている。
子供たちに折り紙を教える。ルイもここに仲間入り。
夕食はツイワンと呼ばれるモンゴルの手打ち麺。付け合せに葱科の野草とキムチ。この野草がすごく美味しかった。
ゲルから見る夜景はすごくきれいで、また10年後くらいに来てみたいなと思った。