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2019 モンゴルからロシア
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モンゴル横断、そしてアルタイ共和国からシベリアへ
4日目 ウランバートル→チンギス
本日向かうチンギスは、モンゴル東部ヘンティー県の県庁所在都市で、2013年にウンドゥルハーンから改名された。ヘンティー県北部がチンギスハンの故郷であり、ヘンティー県南部にはモンゴル帝国最初の都だったとされる遺跡もある。そこでモンゴルの英雄チンギスハンにちなんで、6年前に改名したのだ。ところが、多くの資料ではウンドゥルハーンのままで、ホテル予約サイトやウィキペディアでさえ今はまだウンドゥルハーンのままである。バスの切符を買う時はウンドゥルハーンという覚えにくい名前をいわねばならないのかと思ったが、現地では問題なくチンギスで通用している。
始発の市バスに乗ってバヤンズルフバスターミナルに移動。早朝なので渋滞はなく、余裕で8時発のバスに乗ることができた。バスは定刻に出たものの、なぜかウランバートル中心部に向かい渋滞に巻き込まれた。通常走るはずの道が工事でもしているのか、とんでもなく大回りの道を進み始めたのだ。うーん。本来なら通らなかった道沿いは緑が多く、遊牧の様子が何度も見れたのは良かったが・・・。
1時間ほどで通過する予定だった巨大チンギスハン像まで2時間半かかった。4-5時間でチンギスに着くはずだったが、6時間ペースだ。
トイレ休憩は何もない草原である。
ツェンヘルマンダルという村で昼食休憩。この村の人がウランバートルからバスで2時間半と書いているのを見たことがあったが、すでに4時間半かかっている。残りの距離を見ても6時間でも着きそうになくなってきた。レストランのメニューは豊富で、美味しそうなモンゴル料理がたくさんある。注文したのは腸詰めとアバラの肉で、どちらもすごく美味しく、量もすごかった。
15時にようやくチンギス到着。7時間かかった。4時間だと思って1泊の日程を組んでいたのに、これは厳しい。バスは一日2本で、朝8時発と14時発。帰りも7時間かかると午後のバスでは21時着となってしまう。とはいえ、朝のバスで帰ることにすると滞在時間が短すぎる。困った。
この街にホテルはいくつかあるが、インターネット予約で来るホテルは一つもなく、料金情報もなかった。1泊だけなので高くても良いと思い、街一番のホテルと書いてあったホテルを目指して歩く。そこに着く前に2軒ホテルがあったが、素通り。路上ではたくさんの野菜が売られていた。もう野菜のほとんどないモンゴルなんて昔話のようだ。首都だけでなく、地方都市でも野菜がいっぱい。
思っていたホテルには消防車と救急車が来ており、駐車場にたくさん人がいた。よく見たら訓練だったが、チェックインしにくそうで、入るのを止めた。そして、そこから一番近いホテルにチェックイン。部屋代を払うとモンゴルトゥグルグがほとんどなくなってしまった。観光よりも前にATMでお金を入手せねばならない。一番近い銀行に向かう途中にあったモンゴル相撲の像を観光。
一番近い銀行のATMはカードが使えなかった。そして2軒目、地図にある唯一の銀行に行くも、改装工事中でATMが使えない。これはまずいかも・・・。明日のバス代ももうないのだ。すぐ前が市場とショッピングセンターで、本当ならのんびり見て歩きたいところだが、中にあるATMに直行。ATMマシンの現金不足で地元の人も困っている様子。ATMは何ヶ所かあったがどこもダメだった。とりあえずさらに歩く。小さな銀行があり、そこでようやく現金を入手し、一息つく。この間凄くATMを探し回った気がしていたが、お金を降ろした後でとったお寺の写真と探し始めた時の相撲の写真の時間差は35分。大したことはなかった。
ここから落ち着いて街歩き。まずは博物館へ。前にあるのは当然チンギスハンの像、その後ろの壁画はチンギス軍の様子である。
博物館内は何ヶ所かに分かれており、係の人に一々鍵を開けてもらい入ることになる。写真はチンギスハンとモンゴル帝国の展示。仏教関係の展示館や民俗関係の展示などもある。
市場に戻って今度はゆっくりと見て回る。
明日街を見る時間はなさそうなので、宿に戻る前に街の中をもう少し歩いて回る。モニュメントがやたら多い印象がある。しかし、チンギスに来たからには見たいのはチンギス関係。こちらの公園にあった壁画はモンゴル帝国が一番大きかった時の地図と馬に乗ったチンギスなどの武将たち。
最後に再び市場に行って、ミルクティーを飲む。フードコートでどの店もミルクティーは200トゥグルグなのに、一軒だけ飲み物専門店は300トゥグルグで大きく値段を出している。そしてそこで注文する人が多いので飲んだところ、色々浮いていて美味い。肉や穀物が入ったヒーツテイツァイという特別なミルクティーだった。
明日以降のバスのお供として、ドライヨーグルトを購入する。
夕食はホテルのパブで軽く食べ、モンゴルに入ってから初めてのアルコールであるビールを飲む。
そしてモンゴルに入ってから初めてのシャワーを浴びてさっぱり。ようやく今回の旅の日記を書き始めた。