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2019 モンゴルからロシア
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モンゴル横断、そしてアルタイ共和国からシベリアへ
9日目 ウルギー
当初の予定では今日ロシア入国で、今日から有効のロシアビザを取得した。しかし、ビザ取得の後、ここの国境が日曜日は閉まっているというのをモンゴル政府のウェブサイトで見つけてしまった。旅行会社のサイトやガイドブックには毎日開いているとあり、政府のサイトが古い情報であることを少し期待していたが、やはり日曜日は国境は閉まっているとのこと。当然トランスポートもないので今日は足留めである。
移ったホテルも朝食付き。昨日のホテルよりもランクが高いので良い朝食を期待したが、パンとジャム、バターに紅茶のみのコンチネンタルスタイルでがっかり。
郊外の草原まで歩くことにし、まずはスーパーマーケットで食料を調達する。そしてそのままメイン道路を西に向かって歩く。メイン道路沿いは街が続くので、途中で南に進路を変える。住宅街に入ると、各家の敷地は広くなり、庭にユルトを張っている家も多い。家畜が入り込まないように敷地には塀を設けているのが普通で、それがこの辺りは泥壁になっている家が多い。ちょうど泥ブロックを積み上げて塀を作っているおじさんがおり、しばらく見学させてもらった。
庭先に石炭を積んでいる家が多い。
ふと見ると石炭を満載したトラックが通ってゆく。この後も何台か見たので近くに炭鉱でもあるのかもしれない。
8月も下旬となり、この辺りはもう秋である。長い冬に備えて、家畜のための草を集めて干す季節だ。庭中干し草だらけになっている家もある。
ウルギーのカザフ族はイスラム教徒なので写真を嫌がる女性が多いが、子供がいると写真を撮ってもらいたがったりすることもある。
倉庫をのぞくと、石炭と牛糞と薪が積み上がっている。どのような使い分けをしているのか興味がわく。
1時間ほど歩くと街は切れ、いよいよ草原地帯だ。とりあえず一番手前の山を目指す。
馬は足を紐で結ばれて遠くに行けないようにして、放されている。人が近づいても一心不乱に草を食べているのがかわいい。
街外れから20分ほどで手前の山に到達する。上から見下ろすウルギーの街は予想以上に大きく広がっている。
草原の山羊たちが小さく見え、その上を舞う鷹を上から見下ろすことができる
山の上でピクニックランチ。カザフの揚げパンとチーズ、そして干しアンズだけだが、景色が良いので美味しく感じる。
来る時には遠くにしかいなかったヤギの群れが戻る時には近くに寄ってきた。
鷲も草原で休んでおり、近づくと飛び立つ。
本当にたくさんの鷲がおり、青空を背に悠然と舞っていた。
郊外の住宅地にもモスクがある。
街まで戻ってきたところで、ヤギの集団に会う。牧童は子供2人だけ。慣れているのか、車は通行の邪魔をされてもおとなしく待っている。
こちらはユルトの引っ越し。
たくさん歩いたのでホテルに戻ってひと休み。ホテルの中庭から羊の叫び声が聞こえたが気にせず。しばらくしてふと中庭を見ると、肉をたくさん運んでいるのが見えた。羊を一頭つぶして解体していたのだ。急いで我々も中庭に出る。解体はほぼ終わっていたが、腸を洗ったり、頭を焼いたりするのを見ることができた。
肉はホテルの厨房に運ばれさらに切ったり洗ったりをしていた。
夕食は市場の食堂へ。まだ明るく、19時前なのに、多くの食堂は既に閉まっている。開いていてもあるものが限られており、結局ボーズとホーショールを食べた。