旅して » 旅紀行 »旅日記 » 2019 モンゴルからロシア »日記»

2019 モンゴルからロシア

モンゴル横断、そしてアルタイ共和国からシベリアへ
日記:2019年08月28日(Wed)

12日目 マンジェロク(ビリュゾヴァヤ・カトゥニ)

 妻が朝早くから先にキッチンへ行き、小麦粉をこねてパンを焼く準備をしてくれている。
19/08/28 10:03:46
 8時半頃からパンを焼きながら、今度は肉を切り分ける作業に入る。しかし、共同キッチンのナイフは一本のみで小さくて切れが悪い。あばら骨を一本切り分けるのにも大変な苦労だ。
19/08/28 10:31:18
 宿のおじさんが苦労しているのに気が付いて、切ってくれることになった。最初は妻の使っていたナイフで始めたが、やはりそのナイフでは中々切れない。それならと宿の厨房から大きな包丁を持って来てくれて、肉を全部さばいてくれた。
19/08/28 10:39:06
 という訳で、朝から豪華な食事。ビーフステーキに手造りパン、炭酸オレンジ、馬乳酒、スメタナ、バターでお腹いっぱいになる。
19/08/28 11:05:16
 これでも買った肉の1~2割しか食べていないが、食べすぎですぐには出かけられない。午前中は部屋でのんびりし、12時頃から山に散策に出た。
 ホテルの裏から車道に出るとそこはもうアルタイ共和国ではなく、アルタイ地方と呼ばれる別の行政単位となっている。登ってゆくと農場があり、囲いの中には鹿もいた。
19/08/28 14:28:14
 歩いているのはスキー場内のジープ道。普通の車道は少し離れた場所をつづら折りで登っている。
19/08/28 14:34:24
 50分ほど歩いて峠の展望台に到着。峠の逆側の斜面には牧草地が広がり、冬に備え固められた牧草の塊がたくさん転がっていた。
19/08/28 14:52:52
 峠から今度は山の上の展望台を目指す。30分くらいで着いたが、木が多く、期待したほどの見晴らしはない。
19/08/28 15:34:52
 途中からアルタイ共和国側を見下ろすとリゾートのある谷が良く見えた。
19/08/28 15:44:08
 2時半頃に戻って来て遅い昼食をとる。午前中、出発までに煮込んでいたビーフとその肉汁。そして再び、手焼きのパンとスメタナ、馬乳酒。写真のような塊が一つづつあるのだから、またもお腹いっぱいだ。
19/08/28 16:37:32
 食べていると昨日カバチキを差し入れしてくれたホテルの人が今日はブリヌイ(クレープ)を焼いてくれた。もう本当にお腹いっぱいだが、美味しくてペロリと食べてしまう。実は差し入れてくれた人が焼いたのではなく、ホテルのシェフが焼いてくれたのだった。外国人さえまず来ない場所に来た日本人ということで、ここでは色々親切にしてもらった。
19/08/28 16:47:18
 夕方から再び散歩。今度はビーチの方に行ってみる。この観光保養特別経済特区のメインは広い人工の池で、その周辺はビーチやウォーターパークになっている。夕方でもう閉まっており、外からはさびしく見えるが、昨日着いた時には大勢の人がこのビーチでゴロゴロしていた。
19/08/28 19:36:48
 池の向こう側には川があり、川沿いを歩く。思ったよりも急流だ。ここはラフティングで人気の場所でもある。
19/08/28 19:46:42
 橋を渡ってメイン道路の方に出る。
19/08/28 19:55:30
 土産物屋の並ぶ場所があり、道行く観光客のストップポイントとなっている。アルタイ共和国は山岳地帯ということもあり、ハーブが有名だ。ハーブ茶も色々あるが、ハーブを練り込んだクリームも人気のようだ。これは唇荒れ用だとか膝が痛い時はこれなどと、ロシア語の分からない我々に身振りで一生懸命に説明してくれた。
19/08/28 20:08:06
 蜂蜜やナッツも有名で、蜂蜜にナッツを漬け込んだものが特産品になっていた。
19/08/28 20:10:22
 そばには名水が湧き出ている場所があり、水を汲みに来ている人も多い。もともとは名水に立ち寄る人目当てに土産物屋ができたのかもしれない。
19/08/28 20:14:20
 そして夜は待望のバーベキュー。他の人々は炭をスーパーで買ってやっていたが、我々は木を集めて火を起こす。自宅の庭でいつもやっているので、薪割からして手慣れたものだ。その上、着火剤を分けてもらえたので火をつけるのも簡単! 網は日本のような一枚網ではなく、肉を挟み込み、ひっくり返して両面焼くようになっている。肉を一つづつひっくり返す手間がないのでこれは楽で焼きやすい。宿に着いた時から妻になついている子供も遅くまで起きていて、ずっと一緒にいた。
19/08/28 23:12:28
 今夜もビールを買ってきて、お腹いっぱい肉を食べる。美味しいとお腹が空いていなくても意外に食べられる。焼き終わってからも薪をくべ、ついつい遅くまで遊んでしまった。
 部屋に戻ったのは深夜だが、汗もかいたし、明日は移動なのでシャワーを浴びてから寝る。
« 11日目 コシュアガチ→マンジェロク(ビリュゾヴァヤ・カトゥニ)