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2019 モンゴルからロシア
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モンゴル横断、そしてアルタイ共和国からシベリアへ
15日目 ビイスク
まずは宿に近い市場を歩く。
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そのまま駅近くの衣料品市場市場を見学し、歩いて旧市街方面を目指す。旧市街との中間あたりに、メガマーケット、メガシティという2つの巨大モールがある。何でもそろっている巨大市場だろうと期待して訪れたが、基本的にはどちらも超巨大衣料品市場だ。そこに集まる人が目当ての食料品なども少しはあるが、少し期待外れに終わる。ただロシアの都市に良くあるモールではなく、古い工場の再利用なのは興味深いところだ。建物の一つには1915年建造のプレートがあった。壁を大きく取り壊した入口以外は壁が続き、出入り口が少ないのは元工場ならではだろう。
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市の中心部にあるペトロフスキー大通りは大きな緑地帯となっていて、市民の憩いの場となっている。
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ペトロフスキー大通りの舞台ではダンスの練習に子供たちが励んでいた。
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ペトロフスキー大通りの東端には市内の見どころの説明と地図があり、そこからどう歩くかを検討する。観光案内版のそばには、アルタイのゲートビイスクと書かれたモニュメントがある。ビイスクは18世紀の初めに初代ロシア皇帝ピョートル1世が建てた要塞がその始まりで、アルタイを支配していた遊牧民国家との交易で栄えた。アルタイとは金の山を意味する言葉で、アルタイ山地を中心とした高原地帯を指している。ロシア人から見てこのアルタイの入口となるのがビイスクなのだ。
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モニュメントが面している大通りを越えると旧市街となる。石造りの建物も多いが木造家屋もきれいな状態で数多く残っており、見応えがある。
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妻がこの街で一番楽しみにしていたアルタイ料理の伝統レストランに行くも、改装のための休業中だった。しかし、中の一部には入ることはでき、博物館のように古いものを展示している食事場所を見学することができた。
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既に昼食時だが、近くに食べるところはなく、空腹のまま急ぎ足で旧市街の見どころを見て回る。その多くは古い建物とモニュメント。写真はパーミャトニク・ペトル・イ・フェヴロニイというモニュメント。
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教会もいくつかあり、こちらはウスペンスキーサポール教会。
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約30分歩いて初めて見つけたレストランが、内装のものすごくおしゃれなレストラン。プーチンが来店した時の写真があるほどの高級店でもある。
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色々な料理の食べられる店だが、自慢はステーキ。どんな部位でも注文でき、焼き方も何段階もある。肉の温度が決められており、レアは50度で出てくるのだが、レアよりも下のブルーというのは26度から30度となっている。夏の室温と同じだから生肉と同じ? 珍しいので注文してみる。完全生肉が来るかと恐れていたが、表面は火を通して焼き目を付けてあるので意外に食べやすかった。付け合せのポテトが揚げるための籠ごと出てくるのが斬新だ。
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もっと斬新だったのが、鹿肉のシチュー。缶詰を開け、缶ごと温めて出してきている。
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旧市街を出て、少し離れた場所の見どころを見に行く。こちらにはシベリア式の古い木造住宅が並んでいる。
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ムゼイ・イストリイ・アルタイスコイ・ドゥホヴノイ・ミッシイは2008年にオープンした比較的新しい歴史博物館で口コミの評価も高かったが、誰もおらず、閉まっているのか開いているのかもわからず。外観の写真を撮ったのみだ。
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聖母マリアのカザン教会を最後に見て、本日の観光は終了。トラムに乗って宿に戻る。
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夕食は久しぶりのウズベク料理店へ。ウズベク料理はロシア全土で人気で色んな街にあり、無難においしい。ブリゾールというのは上にかけているソースとマヨネーズで一見すると大阪風のお好み焼きに似ているが、本体はひき肉が主体でハンバーグに近い食感だ。