旅して »
旅紀行 »旅日記 »
2019 モンゴルからロシア
»
日記»
モンゴル横断、そしてアルタイ共和国からシベリアへ
16日目 ビイスク→ノヴォクズネツク→
9時50分発のバスに合わせ、9時にチェックアウトし、バスターミナルへ。早目にターミナルへ行ったのにバスは始発ではなく、ぎりぎりまで来なかった。バスは満席で出発。一昨日に予約した時点で前の席は空いていなかったほどなので、まあ当然ではある。
ツェリンノエ村で最初のストップ。小さな村でもレーニン像がある。

山越えのルートかと思っていたが、基本的にはなだらかな丘陵地で、耕作地が続く。

途中バスストップに家族を迎えに来ていた馬車。農家の人は今も普通に馬車を使っているようだ。

12時過ぎにエリツォフカ村で食事休憩。食堂とバス切符売り場が同じ小さな建物だ。

ピロシキと共に、ラソーリニクとボルシュ(ボルシチ)を注文したところ、見た目が非常に似通っている。確かにボルシュにはその特徴であるビーツが入っているが、あまりに少なく、スープがビーツの赤に染まっていないのだ。味も非常に似ていた。

食後に少し散歩。この村もシベリア式の木造住宅が多い。

予定通りにビイスクから約7時間、15時前にノヴォクズネツクに到着した。ケメロヴォ州最大の都市で人口50万人を越える。久しぶりに都会に来たなという感じだ。バスターミナルは鉄道駅と隣接し、非常ににぎやかである。

ノヴォクズネツクは工業都市であって、一般的には観光客の来ない街だ。我々もアルタイ共和国からハカス共和国へ向かうための乗り換え地として立ち寄ったのみ。この街の中心はガガーリン公園、1961年に世界初の有人宇宙飛行をしたロシアの英雄ユーリイ・ガガーリンの名を付けた公園であり、彼の像が建っていた。

広い公園で、遊園地やプラネタリウム、噴水などがあり、大勢の市民が公園を楽しんでいる。

工業の街で、工員のモニュメントもいくつか建てられている。

大した見どころがある訳でもないので、妻は公園を見た後、カフェで休むことにする。いくつかのぞいたが、一番ゆっくりできそうだったカフェがロシアでは大きなカフェチェーンであるトラベラーズカフェ。各席に電源があり、のんびりパソコン作業などもできるカフェだ。

妻に荷物を預け、私は観光を続ける。立派な劇場を見た後、バスで郊外へ向かう。

こちらの写真は妻が待っている間に飲んでいたアルタイティー。500ml出てくるので、これなら長居しやすい。

私は大きなトム川を渡り、スパソ=プレオブラジェンスキー・サボールという18世紀に建てられた大聖堂へ。

大聖堂から坂を上って、クズネツク要塞に向かう。もともとノヴォクズネツクは17世紀に建てられた要塞を中心にできた街で、こちらが古い街だが、今はほとんど昔の面影はなく、郊外のようになっている。
要塞も再建されたもので、現在の市街方向は再建されていないので、景色も平原が広がるだけで、市街を上から眺められるという期待は外れた。

移動式の大砲が数多く置いてあり、見どころはこれくらい。

夜行列車までの時間はまだまだあるので市街への戻りは遠回りでスピードの遅いトラムに乗車する。
18時過ぎに妻の待つトラベラーズカフェに戻り、シベリア名物だというタイガ茶を注文する。これもハーブティーの一種だが森の木の実が入っていた。
20時半頃までカフェで粘り、駅に戻る。

夕食は駅のカフェ。お皿はなく、使い捨ての容器やフォーク、スプーンの料金をチャージする上に、レンジで温めた肉が冷たいまま。外で食べるべきだったと思うが仕方なし。

ホームに向かうとアバカン行夜行列車は既に着いており、乗車。出発後配布のシーツを待って横になる。