旅して »
旅紀行 »旅日記 »
2019 モンゴルからロシア
»
日記»
モンゴル横断、そしてアルタイ共和国からシベリアへ
18日目 アバカン→サルビーク→ビジャ→チェルノゴルスク→アバカン
昨日の博物館でミヌシンスク盆地にある遺跡の写真などをたくさん見て、どうしても本物を見ておきたいと思った。そこでシベリアで最も印象的な立石リングであるとガイドブックにあるサルビークのクルガンを見に行くことにする。公共のトランスポートで行くのは難しいので、行き方を宿で相談したところ、ツアー会社に電話をしてくれた。ガイド付きで往復3200ルーブル(約5200円)で行けるという。ロシアのタクシーアプリであるYANDEXTAXIを使うと片道1200ルーブル(約2000円)だ。ただし、現地はタクシーアプリの範囲外なので、帰りは行きのタクシーと交渉するか、ヒッチハイクとなる。行きに道路の交通量は分かるので、ヒッチハイクが難しそうなら、交渉すれば良いだろうということで、タクシーで行くことにした。
アバカンからサルビークまでは約75キロ。最後の6キロは未舗装だが、それまでは舗装道路だ。途中から交通量の少ない道になったが、ヒッチハイクには問題なさそうな頻度で対向車が来る。運ちゃんはぶっ飛ばしてくれ、舗装道路は約1時間で走り切った。そこからは草原のわだちが道となる。途中にも遺跡がいくつもあり、この区間は遺跡を見るために歩きたく思う。迷わず帰りはヒッチハイクに決定。タクシーを降りる時に、待たなくて良いと運ちゃんに伝えたら、少し驚いていた。

遠くから見るとイギリスのストーンヘンジみたいな巨石遺跡だ。

思っていた以上に石のサイズは大きく圧倒される。

ガイドブックのリングの文字もあって、遠目で見た時はサークル状に石が並んでいるのだと思ったが、実際には正方形の敷地を石が囲っている。ストーンヘンジよりもボリビアにあるティワナク遺跡の神殿を想起させる遺跡だ。

併設の博物館を見て、びっくり。なんとこの遺跡はピラミッドだったのだ。しかも紀元前5~6世紀という古さ! クルガンは墳丘墓を指す言葉で、昨日も博物館で模型を見ているが、ピラミッドになっているものがあるとは予想していなかった。

30分ほどで見学を終え、歩き始める。一番手前にある遺跡は、先ほど見た遺跡の発掘前とそっくり。

ピラミッドは崩れ小山のようになっているが、巨石はしっかり見えている。未発掘の遺跡ということだが、頂上部近くが少しへこんでいるのは、盗掘されているのだろう。

昼になり、食べ物を持ってこなかったのは失敗だなと思っていたら、内緒で妻が昨夜余ったスモモに砂糖をまぶして持って来てくれていた。空腹なのもあり、昨夜よりもずっとおいしく感じる。

次の小規模な遺跡の石には少し模様が彫られていた。

舗装道路に到着し、歩きは終了。ヒッチハイクはすぐに成功した。せっかくなのでハカス共和国で小さな村も見ようと思い、17キロ先の村まで乗せてもらえるようお願いする。道路沿いで唯一の商店で降ろしてもらえたので、まずは腹ごしらえ。といっても小さな店で大したものはなく、サモサを食べた。
木造家屋が並ぶ一般的なシベリアの村で、ハカス人らしき東洋系の顔立ちの人は見当たらない。

村にもう一軒商店があり、ここではピロシキなどを買って食べる。お店のおばさんに民族名を聞いたらモルドヴィア共和国のエルジャ人だという。ロシア人ばかりの村だと決めつけていたので、ちょっと驚く。

この村からはバスが来たらバスに乗るつもりで、バス停のところでヒッチハイク。停まってくれたのは、乳製品をチェルノゴルスクに運ぶトラックで、陽気なおじさんが運転手だ。
チェルノゴルスクはアバカンの北隣にある市で、アバカンとの間は昨日のミヌシンスク同様ミニバスで結ばれている。ミニバス乗り場まで送って頂けたので、街は車窓から見ただけで、すぐミニバスに乗車する。こうして無事アバカンに帰着した。
明日のトゥバ共和国への移動手段を確認に駅前の乗り合いタクシー乗り場に立ち寄る。乗り合いタクシーとミニバスがおり、どちらも明日朝6時発だという。ミニバスを予約、早朝だがホテルまで迎えに来てくれるというのは有難い。
キッチン付きの宿で、部屋も非常に良いので、夕食は部屋食。近くのスーパーで色々買いこんで楽しんだ。