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2019 モンゴルからロシア
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モンゴル横断、そしてアルタイ共和国からシベリアへ
21日目 クズル
今日はバスでホーメイを聞きに文化センターへ。トゥバ共和国に伝わるホーメイは、喉歌とも呼ばれ、腹の底から響いてくるような独特の歌唱方法だ。モンゴルにもホーミーという名で同様の歌い方があり、昔ナーダムの時に聞かせてもらったことがある。ホーメイは日本でもある程度知られており、日本語でトゥバ共和国を検索すると旅行の情報はほとんどなく、ホーメイについての事が多くヒットする。
ホーメイのコンサートを聞けるのかと思っていたら、ホーメイの先生が我々2人に授業形式で解説と歌声を聴かせてくれるものだった。間近で歌ってもらうホーメイの響きは迫力があって、良い体験だったが、出来れば1曲は通しで歌って欲しかった。
教室には馬頭琴以外にもホーメイのコンサートで使われる色々な楽器が展示してある。馬の蹄で作った楽器は、そのまま馬の足音を出す楽器で、お願いして演奏してもらった。
授業は20分ほどだけであっけなく終わる。授業料の領収証がホーメイのマスタークラス修了証を兼ねており、笑ってしまった。これで私はホーメイマスター?
この後、市場裏にある初日にも食べた食堂で昼食をとる。私はシャイルグマンチュというミルクスープに入ったペリメニ。
妻はトゥバムン=羊肉とじゃがいも、麺の入ったスープを食べた。
ホーメイが短かったので郊外に市バスで行ってみることにした。しかし、遠くに行くバスは中々来ず、やっと来たと思ったらいっぱいで乗れず。仕方ないのでタクシーで郊外に向かった。タクシーアプリでは運行範囲が決まっており、未舗装になるところまでしか行ってくれず、そこから歩く。歩きだしてすぐに対岸にあるクズル市街よりもずっと向こうで火柱が上がった。大きな爆発事故だ。火柱には間に合わなかったが、吹き上がる煙の写真は撮ることができた。
20分ほど歩くと目的地にしている寺院が見えてきた。思ったよりも小さい。
周りにあるのは小さな仏塔とマニ車2つ。少し離れた場所に小屋が2つほどあったが、無人で寺院にも入れず。中をのぞくことはでき、ダライラマの写真が中央に飾ってあるのが見えた。
エニセイ川まで行くとピクニックをしている家族がいる。週末なら人が多そうな場所だが、今日は一組のみ。帰りもヒッチハイク出来そうにない。
舗装道路まで歩いた後、タクシーを呼び、アパートに戻る。
昨日お酒をたくさん飲んだので今日は酒を飲まず、昨日の血のソーセージと今日買ったマンチュやキャベツの夕食をとる。血のソーセージはスープに入れても美味い。