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2019 モンゴルからロシア
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モンゴル横断、そしてアルタイ共和国からシベリアへ
24日目 アバカン→
当初予定では、今日は片道1時間半かかるシュシェンスコエに行くはずだった。しかし、昨日の到着が遅くなったためにアバカンの市場をまだ見ていない。何故か閉鎖している市場をアバカンの初日に見た時、その広さにかなり期待を抱いた。どうするか迷ったが、アバカンに合計3泊もしているのにアバカンの市場を見ないで終わりたくはない。遠出するのは諦め、今日はアバカンでのんびりすることにする。
楽しみにしていた市場だが、実際に訪れてみると客が少なく、活気がない。コンテナ型の店が並ぶ辺りでは店も半分くらいしか開いていない。
時間帯もあるだろうが、屋内市場は完全に客よりも店側の人の数が多い。
がっかりしながら奥の方まで歩いくと、徐々に客が多くなってきた。屋内市場から手前は売り手も買い手もロシア人ばかりだったが、奥の方はハカス人の店が並び、客はハカス人もロシア人もいて賑わっているのだった。
市場の後は街はずれにある博物館へ。新しく大きな博物館で期待したが、なんと月曜は休館日だった。
この博物館の周りにはたくさんの鹿石や石人が建てられている。鹿石の多くにレリーフが残っていた。
モンゴルのオボーと同じようなものも博物館の周りに建てられている。ロシア語の説明では、ハカスの pered とある。
博物館で中に入れなかったので時間に余裕ができ、その奥の公園を散歩する。
公園の中にエッフェル塔があると書かれていたので見に行く。これがエッフェル塔・・・。
エッフェル塔よりもその周辺に作られたアスレチックコースがすごい。命綱を付けて進んでいるが、それでも失敗したら怪我しそうな厳しいコースだ。
街外れの市場にも立ち寄るが、ここも広さの割に客が少なく、さびしい市場である。
ハカス共和国はこれにて終了。18時20分の夜行列車で北に向かう。丸3日かけてモスクワまで行く夜行列車に、始発アバカンから一晩だけ乗車する。徐々に混んでくるのだろうが、出発時はガラガラ。新しくきれいな車両でもあり、非常に快適な列車である。出発前にスーパーで買い込んだ食料を明るい時間に車内で食べて、夕食とする。