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2019 モンゴルからロシア
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モンゴル横断、そしてアルタイ共和国からシベリアへ
25日目 →タイガ→トムスク
クラスノヤルスク地方のアチンスクに停車。朝4時前、定刻である。ここからシベリア鉄道の本線だ。コーヒーとチョコレートクッキーで軽い朝食。森林は黄色く色付き、秋になったことを感じさせる。ケメロボ州に入ってくると小さな集落が増えてきた。家屋はシベリア風の木造家屋だ。
昼前に昨夜の残りで昼食とする。
12時40分、定刻にケメロボ州のタイガ到着。近年のロシア鉄道は本当に時間に正確だ。ここでトムスク行きに乗り換えだが、心配する必要はなかった。さっきまで降っていなかったのに、到着と同時に雨が降り出した。
雨が止んだので、特に見どころがある訳でもないが、駅周辺を歩く。駅前のメイン道路は工事中で歩き難い。
この街にもあったレーニン像の向かいに鉄道学校のようなところがあり、庭に小さな蒸気機関車が展示してあった。
14時半発のローカル列車でトムスクに向かう。トムスクはロシアがシベリアに作った最古の町のひとつで、シベリア最大の都市として栄えた過去もあるが、シベリア鉄道が通らず、支線の終着となっている。
トムスクへは各駅停車でちょうど2時間。途中に村は結構あるのに、インターネットの電波は全然飛んでいなかった。到着寸前にやっとインターネットが入り、トムスクの事を調べていたら、到着に気づかず。降り過ごしてしまった。おかげで終着駅のトムスク2駅まで、さらに15分間列車に乗る羽目に。同じトムスク市内なので、市バスで街の中心部には行けるが、失敗!
トムスク2の駅前には大きな蒸気機関車が展示してあった。タイガにあったものの数倍の大きさだ。
市バスで30分ほど走り、トムスクの中心部へ。トムスクはシベリアで最初に開設された大学を始め、いくつもの大学がある。学生が多い都市としても知られ、留学生にも人気の都市。アルタイ共和国であったドイツ人もトムスクに留学しているんだといっていた。そう思ってみると若い人の姿が多い。
今日の宿は観光に便利なように街の中心部のホステル。チェックインをして、すぐに出かけた。きれいな建物が並び、洗練されている。ここまでの中央アジア風ロシアと違い、ヨーロッパに来たような気になる。写真は美術館。
公園のモニュメントも芸術感覚にあふれているし、ベンチに座っているのも若者だ。
街はオビ川の支流であるトム川(トミ川)に面している。この川をさかのぼれば、アバカンの前に訪れたノボクズネツク。下って行けば、この後で向かうスルグトに通じている。スルグトまで川沿いに行けば近いが、公共の船はなく、川沿いの道路もない。距離が何倍もにもなる大回りの鉄道で向かう予定だ。
雨は降っていないが雲行きが怪しい。もう少し散歩しようと思っていたが、30分も散歩せずに戻ることにする。
スーパーでスモークサーモンやスモークチキンなどを買って、ホステルの食堂にて夕食だ。