2019 モンゴルからロシア

モンゴル横断、そしてアルタイ共和国からシベリアへ

26日目 トムスク

 昨日見た天気予報では、朝の最低気温が2度、昼前からは雨という最悪の予報だった。しかし、雲が予測よりも早く来たためか、朝の冷え込みは厳しくなく、気温は10度以上あり、持っている服を全部着るという事態にはならなかった。
 曇天の中、まずはトムスクの文化保存地区で最も重要とされるザイストチエ地区(タタールスロボーダ)を訪れる。地区の入口に建っているのは、1890年代に建てられた2階建ての木造アパート。レンガの上に建てられた太くて黒い木材の本体に、白い枠のデザインが見事に映えている。
19/09/11 13:01:56
 コーナーを曲がるとタタールスカヤ通りに入る。1850年代の通り名をそのまま保持している通りで、古い木造家屋がずらりと並んでいる。黒が基調の建物が多い中、土台となる煉瓦の色を塗ったこちらの建物は保存状態も良く目立っている。
19/09/11 13:05:08
 タタールスカヤ通りの中ほどにレッドモスクがある。もともと住んでいたタタール人やブハラ(現在のウズベキスタン)から来た商人の信仰の場となっていたオリジナルの木造モスクは焼失してしまい、1904年にレンガ造りのモスクが建てられた。しかし、宗教を禁じられたソビエト時代には、映画館や酒造所などに転用され、荒れ果て、1990年代から信仰の場に戻すための修復が始まった。2015年にようやくモスクへの復元が完了し、今に至っている。
19/09/11 13:11:52
 地区の住民は建物を修復しつつ、現在も居住している。オリジナルの姿に沿った修理や拡張をしている建物も多いが、予算の都合か、違和感のある拡張も目に付く。
19/09/11 13:16:08
 タタールスカヤ通りと並行に走るM.ゴルキー通りにも古い建物が並んでいる。1910年に建てられた青が美しい商家だった建物は、現在タタール文化センターとして使用されている。
19/09/11 13:26:36
 古くて美しいシベリア風の建物が好きで、色々な街で見に行った。このザイストチエ地区にはこのような建物があまりに多く、大満足である。
 メインストリートに戻り、石造りの古い建物を見るが、先ほどまでの木造家屋の印象が強烈で、案内板の説明を読んでもあまり頭に入らない。
19/09/11 13:45:42
 大きな公園でひと休み。ベンチにのんびり座って、この先の作戦を練る。
19/09/11 13:52:48
 先ほどの地区だけでなく、街のさまざまな場所に古い木造家屋は残っている。トムスクの特徴なので、他の場所も見て歩く。写真の建物は明らかに傾いており、危険そうに見えるが、人は住んでいる。
19/09/11 14:16:10
 公園の片隅にあった木彫りのモニュメント。
19/09/11 14:19:36
 1902年に建てられた豪商の家は、現在ロシア・ドイツセンターとして使われている。
19/09/11 14:41:30
 外観のデザインがおもしろいレストランがあったので入ってみる。
19/09/11 14:46:00
 肉料理が自慢のレストランで、この分厚いレアのステーキは絶品だった。
19/09/11 15:24:40
 店内のデザインも非常に興味深い。従業員の制服である黒いTシャツの背中は肉を断ち切るナタで、これも店の雰囲気にマッチしている。
19/09/11 15:57:00
 あまりにおもしろい木造家屋が多すぎて、写真も撮らなくなってきたが、こちらのドラゴンハウスと呼ばれる館は、屋根の形が特徴的でおもしろかった。
19/09/11 15:58:00

 実は、アバカンからトムスクに移動する夜行列車で、妻のsimカードが使えなくなっている。アルタイ共和国で購入した時は、インターネットは無制限でひと月間使えるという説明だった。一緒に購入した私のカードはまだ使えているし、使用データー量を見ると私の方が倍以上使っているので、データー量の制限に引っかかった訳ではない。しかし、画面には料金不足でチャージしろと出るのだ。仕方ないのでバスに乗って新市街に移動し、携帯会社であるMTCのオフィスに行ってみた。状況を説明すると「アルタイ共和国はプロブレムだ」といわれてしまった。アルタイのデーターベスにはアクセスできないので、料金不足になった理由は分からないのだという。データーのみのsimなので、電話やショートメッセージを使った訳ではないし、インターネットは無料のはず・・・。しかし、分からないものはどうしようもなく、表示通りにお金をチャージして料金不足を解消するか、ここで新しいsimカードを買うかの2択となる。ここで買う無制限のsimは700ルーブル、チャージなら100ルーブルで済む。料金不足になった理由が分からないので100ルーブル払ってもまた使えなくなる可能性は残るが、値段差は大きい。迷わず100ルーブルをチャージして、simを復活させた。
 この後、歩いてトムスクフォート方面に向かう。途中で雨が降ってきて濡れたが、何とかヴォズネセンスカヤ教会に駆け込む。雨脚が強くなり、教会の中で30分ほど雨宿り。
19/09/11 16:58:20
 雨が止んだので、再び歩く。カソリック教会の前を通って、フォートの中心部へ。
19/09/11 17:56:58
 トムスク400周年を記念し、2004年に再建された木造の見張り塔が、フォートの一番高い部分に建っている。
19/09/11 17:57:54
 雲行きが怪しいままなので、さっさとフォートから降りて、スーパーで買い物。宿に戻り着いたところでまた雨が降り出した。天気予報で雨は覚悟しており、降りだしの時間が予報よりも遅くて助かったが、こんなに強い雨が降るとは予想外のことだ。何とか見たい場所をうまく見れて助かった。