旅して »
旅紀行 »旅日記 »
2019 サウジアラビア
»
日記»
自由な旅が解禁になったサウジアラビアへ
7日目 リヤド-レイラ-スレイエレ
今日から3週間、レンタカーでサウジアラビアを周遊する。事前に調べたところ、サウジアラビアは運転が荒くて危険だの、事故った場合の処理はサウジ人優先で損をするだの散々に書かれた情報ばかりがでてくる。といっても、観光が出来るようになって間もないので、実際にレンタカーで旅した人の話は見つからず。噂に尾ひれがついているだけだと期待し、レンタカーの旅を決めた。昨日車を借りて少し運転しただけで、やはり運転が荒いとは思ったので、安全運転だけは心がけようと思う。日本のルールと違って怖いなと思うのは、車線をを分ける線がかなり無視されていること。低速車は基本的に路肩に半分はみ出して走る。抜かす側は、追い越し車線に完全に出ないで、かなり際どいところをすり抜ける。安全にと思って追い越し車線で抜かしていると超高速の車が、半分路肩にはみ出ながら2重追い越しをかけてくるので怖い。
出発して、すぐにガソリンスタンドへ。借りた時はメーターの4分の1しかガソリンが入っていなかったのだ。ガソリンスタンドはたくさんあるし、料金は公定価格で均一なので、スタンド選びに神経を使う必要はない。1リットル50円弱。日本の3分の1だが、期待していたほど安くはない。
市街地を走っている間は、交通量が多く、気苦労もあったが、郊外に出ると車は少なく、道は一直線で、非常に走りやすい。制限速度120キロの道を110キロくらいで走る。ラクダが歩いている様子などは、アラビアの砂漠のイメージそのものだ。
ラクダを撮影するために路肩に停まると足元には野生のスイカがあった。一番大きなものでもテニスボールサイズ。スイカは本来乾燥地の植物なのだ。
砂漠といっても多くは小さな岩石である礫(れき)が主体の礫砂漠だが、時には美しい砂丘が連なっていたりもする。
13時、レイラに到着。小さなオアシスの村だ。典型的なサウジ料理の店で、自慢の羊肉料理を食べた。さすがに自慢するだけあって美味い。羊は鶏の倍近い値段がし、これで1700円くらい。二人でも食べ過ぎな量なので、一人旅だと伝統料理を食べるのは苦しいと思われる。もっともサウジの人は半分以上残しても普通なので、二人で二皿注文したりもするのだが・・・。
何の情報もなく立ち寄った村だが、泥壁の伝統家屋が多く残り、西アフリカを思い出す。
廃墟になっている建物も多く、家の中に入ったりも出来、楽しい村だ。
サウジアラビアの航空写真を見ると円形の緑が数多く見える。これはスプリンクラーを使って緑化している場所だ。何を育てているのだろうと近づいて見た場所では、牧草を育てていた。
17時半頃にスレイエレに到着。リヤド州南部の中心となる比較的大きなオアシスタウンだ。日没を過ぎ、暗くなってきたので、今日はここまで。
新しそうなホテルに入ったら、広くてきれいなホテル。小さなホテルだがロビーもくつろぎのスペースになっていて、休みたくなる宿である。
ハイウェイ沿いに宿をとったので、街の中心は少し遠い。近くを散歩してもファーストフード店しかなかったので、商店でチーズなどを買って、宿に戻りかけた。ふと見ると伝統的なテントが道路から離れた場所に見えた。
近づいて見ると中に招かれ、コーヒーやナツメなどをふるまってくれる。アラブの旅人に対する歓迎の習慣が今も根付いている。
うちの農場を見て行けだの隣の村で明日はパーティーだから、先方に連絡付けてみるから訪れると良いよなどと誘って頂けた。ホテルが快適なこともあり、ここで2泊することに決める。
お香を焚いてくれた。よくあるのは女性用のだが、写真の木片の香は男性用だそう。農場で作っているというナツメのパックと男女2種類のお香もお土産に頂く。たまたま通りかかっただけなのに、本当に素晴らしい体験が出来て、感謝である。