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2019 サウジアラビア
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自由な旅が解禁になったサウジアラビアへ
10日目 ナジュラン
ホテルは、大きなモスクに面しており、部屋の正面にミナレットがある。夜明け前からミナレットから響くアザーンで目覚めてしまう。妻は寝たままなので、ここまでほとんど書けていなかった日記を書き始める。一昨日、3食ごちそうで食べ過ぎたので、昨日はまともな食事は夕食のみにした。今朝になっても、まだ空腹感がなく、朝食はコーヒーとナツメのみ。
9時半頃、車で宿を出発。最初に訪れたのは家畜市だ。いきなりおじさんが柵の中に招いてくれ、ラクダを触らせてくれる。
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休憩場所でコーヒーを飲みながら休んでいる人は、イエメンの剣ジャンビアを腰に差している。
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色々なラクダが広い敷地内にたくさんいて、非常に面白い市である。
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ラクダコーナーが終わると羊と山羊のコーナー。ここでもおじさんが柵の中に入れてくれて、動物を触らせてくれる。
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買い手がいないと売り手の人々は動物の柵の中に入り、のんびり休んでいる。
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非常に広い市で、牛のコーナーに行きつくまでに疲れてしまった。市場を離れ、食堂へ。早めの昼食をとる。レバー料理で、調理した鉄鍋ごと出してくれるのは、イエメンスタイルだ。
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街の中にもイエメン様式の建物がチラホラあるので、近づいて見る。
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泥壁の敷地に囲まれた中に、現代風豪邸と伝統的イエメン建築の建物の両方が、あるところもあった。
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密集して建っているところもあるが、そういうところは廃墟になって今は使われていない。
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1943年に建てられた泥壁の要塞エマラー宮殿は、現在博物館になっており、無料で入れる。
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木製の扉や柱は朱に塗られ、美しい。
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無料で入れるどころか、コーヒーやナツメ、干しブドウの無料サービスまであり、ありがたい。
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建物の中も自由に歩け、屋上にも出られる。今夜イベントがあるそうで、中庭に絨毯を敷き、準備を進めていた。
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建物内部はイエメンやサウジアラビアで見た他の要塞と同じような作りになっている。
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宮殿の周りはスークだが、お祈りの時間に重なってしまい、ガランとしている。
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車で少し郊外に移動し、アアン宮殿に訪れる。内部には入れなかったが、今年修復が完成したばかりで、美しい宮殿だ。丘の上にあり、周辺の眺めも素晴らしい。
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ワジの南側に移動する。こちらには伝統家屋が固まっている場所がある。農地の向こうに立ち並ぶ、伝統家屋群は本当に美しい。
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伝統家屋群で車を停めて散歩をする。
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この後、古代遺跡の片隅にあるナジュラン博物館に行ってみたが、閉まっていたので、遺跡の周りを一周してホテルに戻る。夕刻まで休んだ後、夕食に出る。今日は子ラクダ肉を注文。羊や鶏と違って、ラクダの肉はコメの中に埋もれて出された。写真用に2つ肉を掘り出す。実際にはこの何倍も肉が入っている。味は牛に似ている。
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食事中に日没のお祈り時間となった。リヤドでのように追い出されはしなかったが、店は中から鍵を掛け、ほとんどの従業員はお祈りに行ってしまった。数人が交代で、レストラン内でお祈りをしている。
なんとか明るさの残る時間に今日もホテルに戻った。夜出歩いても問題なさそうな街の様子だが、万全を期して、今夜も部屋でおとなしく過ごす。