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2019 サウジアラビア
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自由な旅が解禁になったサウジアラビアへ
19日目 ウラー-マダイン・サーレハ-ウラー-タイマー
日の出を見ようと思っていたのに、朝日で目覚めた。飛び起きて、外へ。まだ日の出からそう時間は経っておらず、美しい朝日が見える。夜中に車で来た人々もまだ朝日に見とれている。
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見下ろすと街や谷が朝日で赤く輝いている。
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朝日を見に来ていた兄ちゃんたちと記念撮影。彼らの服装からいかに冷え込んでいたかが良く分かる。
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夜明け前に車で来たのはもう一組、展望台にテントを張って、日の出を見ていた。誘われ、彼らにコーヒーや紅茶を御馳走になる。大学生で、一人は片言の英語が話せたので、色々会話することができた。先日、浦和レッズに勝ってサッカーのアジアチャンピヨンズリーグで優勝したアルヒラルのサポーターで、ユニフォームをわざわざ持参している。日本人だと分かるとウラワ、ウラワと大喜びだ。
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展望台から車で降りる途中で、ラクダが道路を横切っていた。車から降りて近づいても逃げないかわいいラクダだ。
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奇岩だらけの道を谷底まで下るとオアシスの緑と青い空に挟まれた茶色い岩山が本当に美しい。
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切り立つ岩山に向かって歩いて見る。
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よじ登ろうとする妻。
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何時間でも見とれていられるほどの美しい岩山だ。
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古代文字が描かれているというクライバの遺跡に向かうも、工事中で閉鎖していた。世界遺産のマダインサレーハが閉鎖は知っていたが、その他の場所も軒並み閉鎖だ。途中の奇岩も美しいと聞いていたので、一応マダインサレーハに向かってみる。
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分かってはいたが、ゲートより手前で通行止め。仕方ないので世界遺産の山がフェンス越しに遠く見える場所で、昨日お持ち帰りにさせてもらったマンディーの朝食をとる。
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裏口からならもう少し近づけるかと回ったが、こちらも警備員がいて入れず。遠方からの写真もダメだというのだからまいった。遠方からの写真がダメなんて意味が分からない。
ウラーに戻り、エレファントロックへ。ここもまさかの閉鎖だったが、外から見えたので良しとする。遺跡保護の対策で閉鎖しているのではなく、フェスティバル会場設置のための閉鎖であることが分かり、あきれた。メインのものが閉鎖の時ほど他のものを開けておかないと客が来なくなるのに分かっていない。
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ウラーは見どころが多く、最低2泊、3泊しても良いと思っていたが、ほとんど閉鎖なので半日で観光が終わってしまった。次の街タイマーに向かう。タイマーは古くから栄える交易都市で、リヤドの博物館で大々的に紹介されていたので、来たくなった場所だ。ガイドブック等にはほとんど記述がなく、今何が見られるのかあまり分からなかったが、古い井戸が残るのだけは分かった。そして、街の入口のモニュメントは井戸水を組む皮袋。サウジアラビアのモニュメントは本当に分かりやすくて楽しい。
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まず訪れたのが要塞。しかし、入り口は見当たらず公開はしていない様子だ。
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紀元前6世紀から知られていたというタイマーの井戸も修復工事中で閉鎖。さくの外からしか見られず、がっかり。
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周辺には泥壁の廃墟群が広がり、路地だけは修復されている。
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廃屋となった家屋にも自由に入れ、屋上に上ることもできた。
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最初に見た宿は少々予算オーバーだったが、非常にきれいで居心地はよさそう。ホテルの数もなさそうな街なので、泊まることにした。昨夜は車中泊、寝不足のまま早朝から動いたので、疲れており、後はホテルでのんびり。