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2019 サウジアラビア
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自由な旅が解禁になったサウジアラビアへ
26日目 ミドナブ
朝食は再びイエメン料理となる。右側のレバーは焼き加減が良く絶品だ。
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金曜の午前中なので商店は完全に閉まっている。観光客も来ない小さな街なので伝統習慣が良く守られているのだろう。
この街にもヘリテージ村が建設されており、そちらに向かう。この街のラウンドアバウトにあるのは、ナツメヤシの実の詰まった大きな籠のモニュメントだ。この街でもたくさん生産され、ブライダの市場へ出荷しているのだ。
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ヘリテージ村も無人でガラーンとしている。メインの入口は閉まっていたが、市場の広場へ通じる入口は鍵が開いていたので中に入る。各入り口のデザインが細かで美しい。
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応接場らしき建物は通りに面した一面に壁がなく、入ることが出来た。コーヒー道具などはそのまま置いてあり、勝手に飲むことも出来なくない。
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骨董品屋らしき店の店先には商品が外に積み上げられたまま放置してある。本当に治安が良いのだとつくづく思う。
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外に出て、近くの公園に行くと古い井戸がある。今でもラクダを使って水を汲みあげることが出来そうな状態で保存してあるのが素晴らしい。
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メインのヘリテージ村は閉まっていたが、入れるところはないかと、外周を歩く。
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ヘリテージ村の裏側でヤギが飼われていた。見学していると人が現れ、餌を柵の中に放り込む。それまでは枯草を食べていたが、緑の方が美味しいのか、ヤギたちは大喜びでこの餌を食べていた。
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ヘリテージ村には入れず、商店も開かないので、オアシスの中を散歩し、宿に戻る。もうすぐ帰国、年末なので帰ったらやることが山積みになっているはず。その準備を少し進めたく、特に見どころのない小さな街での滞在を決めた。午後はパソコン作業という予定・・・だったが、疲れが溜まっていたのか、寝てしまった。
起きたらすぐに日没のアザーンが聞こえてきた。急いで外出だ。イスラム暦の一日は、日没に始まり、日没に終わる。休息日である金曜日は、我々の暦の木曜日没から金曜日没まで。もうイスラムの暦だと土曜日なので店が開くはずで、ヘリテージ村も入れるかもしれない。
やはりメインのヘリテージ村は閉まっており、別入口の広場の場所が入れるだけ。ライトアップはしてあるがやはり店は閉まったまま。
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行ったのが早すぎて、皆さんはまだ日没後の礼拝中だった。すぐに礼拝は終わり、モスクから人が出て来た。そして、一軒の骨董品屋が開いた。おじさんは店の中に座って、何やら作業を始めた。我々が店に入ると、嬉々として様々な骨董品の説明をしてくれる。おじさんは木工の学校を若い頃に出たそうで、その写真を見せてくれ、現在作成中の棚なども見せてくれる。
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一通り見学し、外に出るとおじさんも出てきて、外にあった水を運ぶ天秤を持って、歌を披露してくれたり、ミルクを揺すって乳製品を作る道具の使い方などを実演してくれた。商売そっちのけ、実に楽しそうだ。
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街に戻ると商店は開いており、色んな店を見て歩く。スーパーで少し土産物を買い足す。アラブ式コーヒーの粉を買って帰ろうと思っていたので、色々聞いていると店の人が中に招き入れてくれ、ロースト機械などを見せてくれた。次の礼拝が終わったら動かすところを見せてあげるよと誘ってもらう。
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ふたたびアザーンが鳴り始め、店はどんどん閉まって行く。礼拝の時間だ。商店街の何ヶ所かに、乾燥したナツメヤシの実とコーヒー、紅茶をサービスしている場所がある。せっかくの無料サービスなので我々もありがたくいただいた。
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昨夜と違う店で夕食をとろうとしたら、再び女性が店で食べるのを拒否された。昨夜同様に交渉したが、こちらの店はダメ。買って帰ってホテルで食べても良いが、もう一軒別の店に行ってみる。こちらの店もファミリールームがなく、最初は少し困った様子も見せたが、特に何も言われることはなく、店で食べることが出来た。
今日の夕食はチキンビリヤニ。大鍋で作ってあるのを出してくるので、すぐに食べられる。チキンは調理後もライスの中で保温されており、おかげで非常に柔らかく、うまい。