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2019 陸路でミャンマー経由タイからインドへ
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陸路でバンコクからコルカタ+アルナチャルプラデシュ
5日目 マンダレー→
ホテルの朝食はビュッフェスタイルで、期待以上のもの。しかし、コーヒーがまずくて残念。
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朝食後は、バンコクで使い損ねたGRABのアプリを使って3輪タクシーを呼んだ。初めて使ったシステムだが、言葉のできない外国人旅行者がタクシーを使うのなら、最高に使いやすいと思った。これならSIMカードを買っていつでもインターネットをどこでも使えるようにしておく価値が十分にある。行き先はネット上の地図に印をつけるだけなので、説明する必要はないし、事前に値段が分かるので料金の心配もない。使えるところならどんどん使ってみたいが、今のところGRAB契約のタクシーがあるのは大都市だけ。今回の旅ではこのマンダレーが最後なのが残念。マンダレーは数の多い3輪タクシーがたくさん契約しているので、呼べばすぐ来るのがすごい。
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3輪タクシーで向かった先は、ゼージョー市場、マンダレーで一番大きな市場だ。広すぎて何がどこにあるのかよく分からないままに、色々見て歩く。次の写真は、お茶葉の漬物。ミャンマーの代表的な漬物で、もう何度も食べている。
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市場の一角に暗くてクモの巣だらけの建物があった。その一帯からは発酵食品の匂いがプンプンしてくる。ミャンマー名物であるガピの専門店が集まっている場所だ。
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ガピは、エビや魚の発酵食品で調味料として使われるもの。発酵の菌類を生かすためにこの一角だけは埃を払っていないのだ。各店の後ろにはガピの大袋が積み上げられている。量り売りでそのまま買っていく人もいるが、手作業で子袋に詰め、封をしたものの小売りもしている。写真は大袋から出したガピを子袋に詰める作業をしている母娘。
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山積みされたガピの大袋の片隅にガピを作っている場所もあった。
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魚をたくさん入れて発酵させているマスも見学させてもらう。
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ガピコーナーがあまりに強烈で、もう後は見なくても良いかなという気分になったが、せっかく来たので見学を続ける。マンダレー名物の太麺を見つけた。ビュッフェ朝食で満腹の私は無理だったが、マンダレーでこれを食べておきたいといっていた妻は朝食をセーブしていたのか、美味しそうにこの麺を食べた。
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11時頃にホテルに戻り、12時にチェックアウト。駅まではそう遠くはないが、再びGRABで3輪タクシーを呼んだ。駅まで120円くらいで行けるのだから安いタクシーだ。
ここから向かうのはミャンマー最北部のカチン州の州都ミッチーナである。選んだ列車は昨年12月に新規投入された新型車両の急行で、他の列車の2倍の運賃だ。さらには高い方のアッパークラスを選んでみた。ばかばかしいほど高かった外国人料金の列車を乗ったことがあるので、外国人料金を廃止した今の料金はどこクラスでも安く思ってしまい、少しでもと快適さを求めてみた。この路線は線路の状態が悪く、揺れることが有名だが、新型車両はエアークッションを使っているので揺れが少ないのだそう。新しい車両なのできれいで、アッパークラスはすごく広いので快適そう。駅にはスマホ充電コーナーまである。
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出発寸前に弁当を購入し、車内で昼食。
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出発して5分ほどでエーヤワディー川に架かる橋のところまで来た。鉄道の橋も並行しており、エーヤワディー川を渡ってマンダレーを離れる。
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川の対岸にあるサガインも首都であった時代のある古都、大きなパゴダが点在している。
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町が終わると水田地帯がずっと続く。ミャンマーは年に3度米がとれる場所が多いそうで、稲刈りをしている場所ととっくに終わったような場所が混在していた。一番寒い季節なので、植えたばかりの緑の水田は見られないが、水が張られた田植え前のような場所には、魚を取る仕掛けがいくつもあった。
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最初に停車したのはシュウェボ。戻ってくるときに下車する予定の駅なので、短い停車時間に駅前の様子を見に行ったり、時刻表や運賃表の写真を撮ったりする。
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車窓から見えたコメの乾燥所。
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牛車。アッパークラスは座席間隔が広く、ゆったりと景色を見ることができ、快適だ。
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17時半、日が落ちて薄暗くなってきた頃にカンバルの街を通過。この時点でまだ1度しか停車していない。
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車掌が注文を取りに来た夕食。駅で買った弁当の3倍以上の値段だが、おかずがすごく多くて食べるのに苦労したほど。
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日が落ちると気温がどんどん下がってきて寒い。昼間はTシャツ1枚だったのに、その上に山シャツを着て、さらにフリース、最後はダウンまで来たのに寒い。ここでこんなに寒いのならインドで山の方に行くのは難しいかも。後半の計画を練り直す必要も出てきそうだ。