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2019 陸路でミャンマー経由タイからインドへ
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陸路でバンコクからコルカタ+アルナチャルプラデシュ
10日目 カレーミョ→カイカム→カレーミョ
カレーミョのホテルもビュッフェスタイルの朝食付き。ここは最上階にあるレストランで見晴らしが良く、またコーヒーもおいしいので、ゆっくりしたくなる場所だ。
カレーミョは人口40万人でその過半数がチン族で、チン族人口を考えると最大の都市となる。実質的なチン州首都と呼ばれることもあるが、実際にはザガイン地方の都市である。チン州には接しており、街の中心部から約10キロほどの場所に州境がある。ここまで来たらチン州にも足を踏み入れておこうという訳で、本日はバイクを借りてチン州を目指す。
カレーミョのメインストリートをひたすら西に進むだけの一本道を10キロ走れば州境に着く。チン州に入ると平地は終わり、ひたすらの上り坂を走って、カレーミョを見下ろす展望台に到着。霞がかかって展望は今一歩だったが、地元民が次々ここに来て、屋台まででていた。
展望台から引換し、州境近くから川沿いの未舗装路に入る。そこからは、カレーミョの街から繋がっているチン州のカイカム村だ。チン族は大半がキリスト教徒で、あちこちに教会があるが、この村はどの教会も小さくてかわいらしい。
仏教の寺院は教会に比べて立派だ。
木と竹で建てられた民家が連なり、何やら皮を吊るしている家もある。
皮を敷物にし、犬とたわむれる孫を見てにこにこしているおじいさん。
おじいさんに皮が牛の皮であることなどを色々話をしていたらお茶に誘われ、お茶とビスケットをいただいた。そしてローカルのお酒まで出してくれたが、バイクなので味見をしただけ。
さらに走ると河原でピクニックランチをしている人々がいた。教会のイベントだそうで、チン族だけでなく色々な民族がいた。カレーミョに住んでいる人々だが、カチン族やカレン族など遠く離れた地方出身の人もいる。
優しいミャンマー人なので当然の様に誘ってくださり、ありがたく食事をいただく。
食後はゲーム大会で誘われたが、もう少し見て回りたいので、辞して出発する。
カイカム村の食堂で、ストローが刺さった壺が見え、ストップ。昔、ダージリンから歩いたトレッキングで飲んだトンバという酒に似ている。チベットやネパールでも同種の酒があるそうだが、ミャンマーにもあったのだ。写真のバケツは頼んで出してもらったもので、この中で穀物を発酵させてある。飲む時は壺に移し、そこにお湯を注ぐとその場でお湯がお酒になる。一回で何度もお湯を注いで飲めるので、飲むなら腰を据えねばならない。バイクの今日は残念ながら当然無理だ。
店の裏側にはきれいな川が流れており、水浴をしている人や洗い物をしている人がいた。
店の少年が学校のようなところなどに案内してくれた。
店の少年の案内が終わり、店の前に戻ると店の人がローカルフードを用意して待っていてくれた。先ほどチン族の料理につい、て妻が色々質問していたのでふるまってくれたのだ。先ほど河原でお腹いっぱい頂いたので私は食べられず。一つ目はトウモロコシの粥で数年前に国境の向こう=インドのミゾラム州で食べたものと同じ。2つ目はいわるゆ納豆。
近所の人々が集まってきてじっと見ているのは、外国人などほとんど来ない村だからだろう。といっても日本の協力で修理しましたという看板がこの道にあったので、ここ日本人が来たことはあるはずだ。
カレーミョに戻り大きな市場へ。バイクだと停める場所が中々ないし、市場を適当に歩くと停めた場所が分からなくなりそうで、普段のようにさまよえず。
早めにホテルに戻り、快適な部屋でのんびり。暗くなってから夕食に出かけた。厨房が賑やかなローカル食堂に入ったが、今日は完全に食べすぎなのであまり食べられず。
帰り道、教会のライトアップがきれいで写真を撮ろうとしたら、ライトが消えてしまった。しかし、スイッチを切った人が我々に気づき、スイッチを入れ直してくれたのだ。気が利くのがミャンマー人の良いところだ。
明日はミャンマーを抜け、インドに入る。国が変わるので色々準備していたら寝るのが遅くなってしまった。