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2019 陸路でミャンマー経由タイからインドへ
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陸路でバンコクからコルカタ+アルナチャルプラデシュ
12日目 インパール→ディマプール
インパールの朝もホテルの朝食ビュッフェで始まった。今までより格の高いホテルに泊まっているので朝食もさぞ豪華だろうと期待したが、今一歩物足りないラインナップ。これはミャンマーとインドの違いだろう。ミャンマーは外の店でも朝食を出す店が多く、早くからにぎやかだが、インドは茶屋と甘いもの屋くらいしか朝は見当たらないことが多いのだ。インドではあまりしっかりした朝食をとる習慣がないのだろう。といっても味は美味しかった。
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延泊するか決めないままに、まずはオートリキシャで、イマ市場へ行った。イマ市場は女性のみが働く市場として知られている。おもしろそうな市場で楽しみにしていたが、もともとインドの市場は女性の売り子が多いし、商品の搬入は男性もかかわっている。他の市場とそう変わらないのではないかというのが第一印象だ。でも狭い市場に色々なもの集まっている。久しぶりのインド旅行とうこともあり、市場はやっぱりおもしろい。
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どくだみの根が売っている。きれいに洗っており、どくだみの匂いもそんなに強烈ではない。
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昨夜に食べた生野菜サラダに使われている魚発酵の調味料専門店が市場の外に並んでいる。壺の中に乾燥させた小魚を入れて発酵させているのだ。
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この後、ATMでキャッシングしようとしたらインドルピーが切れている。何軒もトライしたが、どの銀行のATMもダメだから恐れ入る。地元の人も困っている様子。しかしキャッシングできないと移動することもできない。仕方ないので銀行で米ドルを両替しようと銀行に入るも、待たされた挙句に数日かかるみたいなことを言われ、諦めた。
時間が無くなったので、とりあえず観光に戻る。しかし、頭の中がインドルピーをどう入手するかでいっぱいなので、有名な建物を見ても気持ちが落ち着かない。
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最後は周りを掘りで囲まれたカングラ要塞に。広い敷地内に見どころが点在している。海はおろか、大河もないのになぜか大きな船があった。
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堀の遺跡のようなものも見えていたりするが、いかんせん案内が少なく、よく分からない。
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北ゲートから出ようとしたら、ここは通れないと警備員に止められた。しかし、入る時に買った入場券には、ここから出られるとなっている地図がついているのにだ。古い紙を使っても良いが、さすがに一言あってしかるべきだろう。唯一の出口と言われた西ゲートまで1キロ以上あるのだ。目的地は目の前に見えているのに・・・。12時のホテルチェックアウト時間を考えるともう時間がない。閉まっていれば開けろとは言い難いが、ゲートは開いており、職員は通っている。さすがにダダこねし、ここは無理やり通った。
北ゲートの前が、この先のコヒマ、ディマプール行バス会社が並ぶ場所。今日の便がもうなければもう一泊するが、あればもう出たいなと思って聞いたら、何時でもあるようにいう。出発が遅ければ、到着時間が問題になるがそれも仕方なし。お金さえ入手できれば出発だ。
ホテルに帰着する寸前にあるATMに長い列ができている。問題なく現金が出てきている様子なので、私は並ぶ。チェックアウト時間が迫っているので妻は先に帰した。30分以上並んで現金ゲット! すでにチェックアウト時間が過ぎていたが、急いでホテルに戻る。事情を先に妻が話していたので、少々の遅れは許された。さらにはクレジットカードで少しならキャッシュアウト=ショッピング扱いで現金にしてくれるという。ATMに現金がないのは今日だけの事ではないようで、こういう対応には慣れている様子だ。喜んで彼らのいうマックスである15000ルピー(24000円ほど)をキャッシュアウトしてもらった。
そしてバスの切符売り場に戻る。ぎりぎりで13時発に間に合ったが、一番後ろの席だったので次の会社で前列の切符を購入する。
出発までの時間で昼食をとる。カレーの付け合せに、付け合せにどくだみの根を炒ったものを出してくれた。どくだみの匂いは少しあるが、味は普通に食べられるものになっている。
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すれ違う大型バスの屋根に大勢の人が乗っている。未舗装部分が多く、砂ぼこりの酷い道なのに大変なことだ。
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トラックがたくさん通る未舗装路が延々と続く。当然スピードなど出るはずもなく、到着は予想よりずっと遅いものになりそう。
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ナガランド州に入ると建物の雰囲気が変わった。下の写真は個人の家ではなく村の文化会館だが、美しい装飾が目に付く建物は多い。
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ナガランドの州都コヒマを通過した時点でもう真っ暗。コヒマまで飛ばしまくっていた我々の車だが、何故かコヒマを過ぎてからトロトロと進むようになった。前輪左側のスプリングが壊れたらしい。後ろから仲間の車が追い付いてきた時に、2席だけ空きがあり、我々2人だけ乗り換えさせてもらえた。とんでもない時間に着きそうなので困るであろう外国人を優先させてくれたのだ。それでも目的地であるディマプール到着は23時半。乗り換えていなかったら何時に着いていたのだろう。
既に入口が閉まっているホテルが多い。開いていても外国人お断りが多く、苦労したが、何とかホテルを確保した。
一息ついたら、腹ごしらえだ。長時間移動だったのに食事休憩がなかったのだ。0時を過ぎ、選んでいる場合ではないので、一軒目に見つけた食堂で食べる。昼に食べたものによく似ており、マニプール州もナガランド州も食は似ているなと思ったら、マニプール料理店だった。似ている訳だ。
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今日は強行軍だったが何とかなって助かった。明日からはここまでほどきつい日程ではないので余裕が出るはず。