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2019 陸路でミャンマー経由タイからインドへ
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陸路でバンコクからコルカタ+アルナチャルプラデシュ
16日目 ボンディラ
朝になっても妻の体調は戻らず。一人で朝食がてら街を歩く。この街も他のインドの例に漏れずで、早い時間に食べられるまともなものはプリのみ。良い宿があれば移ろうと思って何軒か場所のチェックをするが、どこも入口に鍵がかかっている。7時過ぎているのにうちの宿も鍵がかかっており、宿の人を起こしたほどで、どこも朝が遅いのだ。それでもバスやSUMOは早朝発ばかりで、7時代ではオフィスも開いていなかった。
街中の仏教寺院に行く。建物の感じはブータンのものに近い。
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お堂の中心にはダライラマ猊下。
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壁画も男根の絵がブータンを思い出させる。
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歩いていると色んな場所にタルチョ(ってここでもいうのか知りませんが)がたくさん見られる。
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バスターミナル近くにある仏陀公園には大仏や仏塔、巨大マニ車などがある。今日は何かの行事があるようで続々とプラスティック椅子が運び込まれていた。
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8時近くになり宿が開きだしたので何軒か見たが、どこも汚い安宿ばかり。最後に見に行ったアヌホームステイはきれいで、非常に感じ良く、特に妻が大喜びしそうなキッチン周り素晴らしい。色々見せてもらって、宿を移ることに決めた。いったん宿に戻り、妻が朝食をとらないことを確認し、一人でマーケットでプリを食べる。
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妻が寝込んだままなのでチェックアウトリミットの12時までゆっくりした後、宿を移る。最初に見せてもらった部屋は埋まっており、そこより少し狭いが値段は同じという部屋になってしまった。いずれにしても部屋にまず薪ストーブがあるのが良い。昨夜は電気ストーブのみで寒かったのだ。そしてWIFIが部屋でも入る。もともとインドに入ればSIMカードを買うつもりだったので資料をあまりダウンロードしていなかった。予定が狂い、かなりインターネットに飢えていたのだ。
チェックイン手続きにキッチンに行き、そこの薪ストーブに当たっていると紅茶を出してくれ、ビスケットまでつけてくれた。妻にっては一日半振りの食事。こういうビスケットから始まったのはお腹に良かったと思う。
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家族の昼食用にヤクのモツを煮込んでいた。ヤクの肉は9年前にブータンで食べただけだが非常においしかった記憶がある。これをお昼に出していただけることになり、ラッキー! ヤクが飼われているのはもっと標高が高い地域で、この辺りでいつも手に入るものではないが、たまたま今日手に入れたのだという。
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庭の菜園やミミズコンポストなども見せてもらう。薪割りの実演もしてくれた。
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お昼に出していただいたヤクのモツ煮と先ほど収穫したからし菜、そしてダール。残念ながら、やっと少し食事ができるようになったばかりの妻は少し口を付けただけ。しかし、あまりの美味しさに私は2人前くらい頂いてしまった。
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ヤクの話の続きで彼ら(チベット系のモンパ族)の食文化について色々話してもらう。標高が高く発酵食品はないかなと思っていたが、ちゃんと味噌がある。
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ヤクの乾燥チーズや干し肉も常備している。
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食後は再び一人で外出し、街の上の方にあるボンディラ最大の仏教寺院を目指す。途中、仏塔や建物を見学していた時に急に腹に差し込みが来た。妻より少し早く下痢が始まり、先に治っていたはずが、完治する前にまた酷くなってしまった。これは寄生虫にやられたかのかも。となると薬を飲むしかない。以前インドで同じようなことになった経験があるので心配はしないが、面倒なことになってしまった。
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トイレを借りて休んだので腹痛は収まり、さらに歩く。調子が悪い時の上り坂は堪えるが、何とか到着。
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中庭では少年僧たちが一生懸命に飾りを作っていた。
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キッチンにあるストーブの周りでくつろぐホストファミリーのみなさん。こういう場所で一緒に寛がせてくれるホームステイは普段の生活がたくさん見ることが出来て楽しい。
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ローカルライスワインを買ってきてプレゼントしてくれた。手作りのローカル酒が好きなのですごくうれしい。下痢がやばいなと思いつつ、ついどんどん飲んでしまった。
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最初のおつまみはヤクシャコンブ。肉をシャというのはブータンと同じだ。コンブはドライだそう。ヤクの干し肉をまず薪ストーブで炙る。そしてまな板の上で叩きつぶしたらビーフジャーキーのようになった。
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そして夕食用に煮込んでいたヤギ肉がつまみに追加される。これが柔らかくまた美味なのだ。写真の手前がヤクシャコンブ、奥が茹でヤギ肉。
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夕食はヤギ肉と菜園の菜っ葉を煮込んで入れた手作りの麺料理。昼に妻があまり食べられなかったので麺にしてくれたようだ。
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下痢なのに腹いっぱい食べ、酔うほどに酒を飲んだ。ローカルビアがなくなったらローカルの蒸留酒が出てきて、それも飲んでしまったのだ。部屋に戻ってバタンキューのつもりだったが、薪ストーブが心地よく、ボーっと火にあたる。