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2019 陸路でミャンマー経由タイからインドへ
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陸路でバンコクからコルカタ+アルナチャルプラデシュ
17日目 ボンディラ→タワン
体調が悪かったのに酒をかなり飲んだので、夜中からのどが渇き、頭痛が激しく、下痢も最悪の状態になってしまった。朝から苦しい。一方、妻は回復してきたようで、早朝から薪ストーブに薪を入れて楽しんでいる。
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ボンディラからタワンへのSUMOは朝6時半に一斉に出る。この区間は景色が良いことで知られており、どうしても最前列=運転手の横に座りたかった。昨日朝にSUMO会社いくつか聞いたが、最前列はすべて埋まっていた。ホームステイ先のママがSUMO会社の人と親しいということで電話をしてくれたところ、調整してまた連絡するという返事だった。しかし、昨日中には連絡が来ず、朝5時半にSUMO乗り場へ行くことになる。ママが付いて行ってくれたが、その時はママの知り合いは居らず、とりあえず2列目を確保。そしてママの知り合いに再び伝言を頼んでくれた。6時15分に荷物を持って乗り場に行ったところ、最前列がOKに!ママに感謝。
しかし、ほとんどの車が6時半に出発したのに、我々の車は乗客が4人しかおらず出発しない。どうも追加で出発を決めた車のよう。でもせっかくのルートで景色を見えない座席に座るよりは良いのでおとなしく客が集まるのを待つ。
7時頃にどこかからの大型夜行バスが着いた。そこから乗客が数人乗り換えて、出発となる。SUMOは乗客定員10人のジープで、長距離の場合は満席にしてから出ることが多いが、この日は空席があった。こういう時は途中で乗客を拾うが、途中からの客は短距離が多く、乗り降りが頻繁になる。1時間ほどでディラン到着。ここにも大きな仏教寺院があり、車窓から見えた。街の中心部のSUMO乗り場で満席になった。
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ディランの中心部を過ぎると道が悪くなり、かなり揺れた。昔は全線こんな道で時間がかかったのだろう。しばらく進んだところで朝食休憩となる。私は全く食欲がなく、パス。妻もパスするといっていたのに、結局モモを注文。
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休憩の後はつづら折りの道を一気に高度を上げていく。途中には軍の基地が点在し、軍用道路なのだと改めて思う。標高4200メートルのセラが最高地点の峠である。ツアーなどで来ているインド人は車から降りて記念撮影などしているが、我々の車は峠も素通り。
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登りは道路サイドに雪があるだけだったが、下りは北側斜面となるので、道路上にも雪が多く、周辺も真っ白だ。峠直下の湖は夏ならピクニックスポットなのか、周辺に遊歩道が見える。
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氷の上をSUMOは平気で進んでいくが、タイヤはツルツルなのを見てしまっているので、少々怖い。
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つづら折りの下りが終わったところで休憩。何も食べたくないので周辺を散歩。谷にはタルチョがはためいている。
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つづら折りが終わっても周りは雪だらけ。滝が凍って美しい。
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ヤクもあちこちにいる。
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最初に大きなタワン僧院が見えてから谷一つ越えたので最後は遠いなと思ったが、無事にタワン到着。午後2時前、思ったりよりも早い到着だ。仏教関係の建物が点在し、おもしろそうな街だ。
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昨日のホームステイでタワンのホームステイを紹介してもらっていたので、そこに行こうとしたが、どうも遠いようで、場所が分からない。ツーリストインフォメーションの入っているツーリストロッジに行ってみたが、インフォメーションがインドの独立記念日でクローズ。でもツーリストロッジの人がホームステイに電話してくれて、迎えに来てもらうこととなった。
ホームステイは街から2キロほど離れた僧院の近くにあった。ボンディラのホームステイがあまりに良かったので期待してきたが、まずホストの感じが悪い。その上、英語がほとんど通じないし、周りに僧院しかないので、車がないと動くことが難しい。部屋の設備を考えたら十分に安い場所だが、そこに泊まるのは止めた。
そのまま僧院を見てから歩いて街に行こうと思ったが、送ってくれた兄ちゃんが街の人で、ついでに帰りも送るといってくれた。もともと僧院には歩いて往復する予定だったので、お言葉に甘え送ってもらう。途中、ついでだからと見どころの一つである黄金の大仏に連れて行ってくれたありがたい。
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宿を決めずに色々動きすぎて、結構体がきつくなっていた。ウィキペディアでタワンの標高が2669メートルとなっており、2415メートルとあるボンディラと大して違わないと思っていたのに、やたら息が切れる。体調のせいだと思っていたが、GPSの値は2900-3000メートルの間を行き来している。ウィキペディアの値はメイン道路からの分岐辺りのものだろう。住所はそのあたりもタワンだ。私自身は高山病には強いつもりだったが、調子が悪いと3000メートルでも影響があっておかしくない。
今は私が発熱しており、ヒーターがないと辛く、ヒーターが条件で宿を選ぶ。最後は不本意な宿で妥協。ヒーター代で追加料金300ルピー(500円)なのに、おんぼろの電熱ヒーターだ。
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せっかく街の近くに宿をとったので、頑張って散歩する。
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マニ車が街のあちらこちらにあり、チベット仏教の街だとよく分かる。
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何か所かあるゲートも趣きがある。しかし、建物の感じやごみの多さがやはりインド。
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薬局で薬を買った。これで下痢は大丈夫になるはず。
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夕食に入った店はチベタン料理を出しているが、運営はネパール人だった。私は食べたくないので2人で2品にして欲しいといったが、調子良くなった妻は、昼も食べてないからと3品選ぶ。予想以上に量が多く、食べ切れず。
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宿に戻るとヒーターが点かない。コイルが切れてしまったようだ。修理できず、代わりのヒーターもないので、この宿はキャンセル。宿を移動。移動先のヒーターもぼろかったが動いたので助かった。シャワーを浴びられなかったのはもちろん、顔を洗う元気もなく、この日は横になる。